…と言っても、かなりしばしば、人の声を聴きながら眠りに入りたい時がある。そんな時は、言うまでもなく、やさしい女性の声が良い。
そんな時に聴くものが、二つある。
一つは、ソプラノの波多野睦美がイギリス古謡を歌った「サリー・ガーデン」だ。主にリュートとリコーダーの伴奏で歌われていて、「グリーンスリーヴス(ズ?)」や「スカボロー・フェア」や「流れは広く(広き河の岸で)」など、日本でも幅広く知られた曲が入っているが、中でもぼくのお気に入りは、タイトルにもなっている「サリー・ガーデン」と、スコットランド民謡の「美しきドーンの岸辺」だ。
子供の頃、母や叔母がよく歌ってくれていたので、イギリス民謡はまことに懐かしい気がする。もっとも、それは「アニー・ローリー」や「埴生の宿」や「庭の千草」などで、それ自体はこのCDには入っていないのだが、たぶんメロディーとか音階に共通するものがあるのだろう。例えば、五音音階でできている、とか。
波多野睦美の声はたいへん美しいく柔らかく心地良いのだが、ソプラノなので時に強く、よほど音量を絞らないと、眠りに着こうとする意識を引き戻されてしまうことがある。むしろ、昼間に音量を絞らないで聴く方がさらに良いかもしれない。
もう一つは、シャンソン・カンツオーネの桜井ハルコさんのCD「モア・メーム」だ(フランス語で“私自身”という意味だ)。
彼女は今年初めて「パリ祭」に出演した新進歌手で、これが初CDだ。
これは、最初の「アラビア」から最後の「人魚の涙」まで、比較的短いアルバムなのだが、ほんとにもう、天使の歌声だ。波多野さんと同じく大変美しく柔らかく心地良く、ポップスの声なので、強いところも柔らかく強く、子守唄を聴いているように眠りに誘われる。
こういう歌声を聴きながら眠りについて、そのまま死んでしまったらどんなに良いだろうかと思ってしまう。
そういう意味でも、「鏡の向こう側」は特に好きだ。そこまで行かないで眠ってしまうことがしばしばだが。
そんな時に聴くものが、二つある。
一つは、ソプラノの波多野睦美がイギリス古謡を歌った「サリー・ガーデン」だ。主にリュートとリコーダーの伴奏で歌われていて、「グリーンスリーヴス(ズ?)」や「スカボロー・フェア」や「流れは広く(広き河の岸で)」など、日本でも幅広く知られた曲が入っているが、中でもぼくのお気に入りは、タイトルにもなっている「サリー・ガーデン」と、スコットランド民謡の「美しきドーンの岸辺」だ。
子供の頃、母や叔母がよく歌ってくれていたので、イギリス民謡はまことに懐かしい気がする。もっとも、それは「アニー・ローリー」や「埴生の宿」や「庭の千草」などで、それ自体はこのCDには入っていないのだが、たぶんメロディーとか音階に共通するものがあるのだろう。例えば、五音音階でできている、とか。
波多野睦美の声はたいへん美しいく柔らかく心地良いのだが、ソプラノなので時に強く、よほど音量を絞らないと、眠りに着こうとする意識を引き戻されてしまうことがある。むしろ、昼間に音量を絞らないで聴く方がさらに良いかもしれない。
もう一つは、シャンソン・カンツオーネの桜井ハルコさんのCD「モア・メーム」だ(フランス語で“私自身”という意味だ)。
彼女は今年初めて「パリ祭」に出演した新進歌手で、これが初CDだ。
これは、最初の「アラビア」から最後の「人魚の涙」まで、比較的短いアルバムなのだが、ほんとにもう、天使の歌声だ。波多野さんと同じく大変美しく柔らかく心地良く、ポップスの声なので、強いところも柔らかく強く、子守唄を聴いているように眠りに誘われる。
こういう歌声を聴きながら眠りについて、そのまま死んでしまったらどんなに良いだろうかと思ってしまう。
そういう意味でも、「鏡の向こう側」は特に好きだ。そこまで行かないで眠ってしまうことがしばしばだが。