東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

パワハラなくせば、職場に活力!

2014年05月26日 | インポート

Photo  学校のパワーハラスメントが深刻だ。
 厚生労働省の「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキ ング・グループ」報告書には次のように記されている。

  一人ひとりの尊厳や人格が尊重される職場づくりは、職場の活力に
つながり、仕事に対する意欲や職場全体の生産性の向上にも貢献することになる。この問題への取組を、職場の禁止事項を増やし、活力を削ぐものととらえるのではなく、職場の活力につながるものととらえて、積極的に進めることが求められる。

 この厚労省の報告書は、個人の尊厳を守ることは組織の利益にもなると、経営者など組織をつかさどる立場の人たちにパワハラを戒める内容になっている。

 数年前、私たち教職員に「働く人の新メンタルヘルス」という小冊子が配られた。その巻末に「東京都教育委員会からのお知らせ」として都教委の公式見解が数ページにわたって掲載されてた。そこにも「職場全体が疲弊するハラスメントの根を絶とう!」とセクハラとパワハラの根絶に向けての具体的な内容が記されており、パワハラと指導には境界線があり、業務に関係ないことにまで触れて、職員の人格を傷つけることを戒めていることはもちろんのこと、業務上の指示であっても、執拗な叱責や無理な仕事の押し付けは行き過ぎで、パワハラになる可能性があると指摘している。そして上司にあたる人に対して、単に叱責をすることを否定し、部下への話し方を工夫することを説いている。またそれによって、上司自身のストレス
も軽減すると説く。なぜなら上司もさらに上の上司からのプレッシャーや、自身の職務上の課題でストレスを抱えているから。
 
 子どもに限らず、人は、その人格が尊重され、自尊心が満たされたときに最高のパフォーマンスを発揮することは論を待たない。部下を怒鳴り散らす行為というは自尊心を破壊する。すると実力が発揮できなくなる。教職員の自尊心を満たすことは、子どもたちの自尊心を満たすことにもつながる。
 管理職のみなさん、是非、ご一考いただきたい。
 私たち教職員もパワハラを許さない職場の雰囲気をづくりを進めたい。
 東京教組に寄せられたパワハラ川柳から
   人権説く 管理職自ら 人権侵し
   怒鳴られた くやしさ部下に 倍返し
   パワハラさえ なければ校長 いい人よ
ブーゲンビリア


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1 コメント

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パワハラを受けた教員が生徒をはけ口にしてないで... (親。)
2014-05-30 11:06:12
パワハラを受けた教員が生徒をはけ口にしてないでしょうね。卑怯者は弱い者いじめをするからね。
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