東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

平和の人柱となりし「英霊」

2012年04月30日 | インポート

Photo
  明治生まれの祖母が戦死した息子への思いを綴った手記を兄弟や孫が私家版にしたものを見せていただいた。その一節に「この度の戦争を契機として、今後平和を愛好し,戦争は絶対せぬといふ事にもならば、或は平和の人柱となりしと思へば、以て瞑す可きか。希わくば世の人平和を愛好し,再びいとしの我が父、我が兄、我が弟,我がいとし子を、みづくかばね草むすかばねと失なひて、涙の渕に浮ませ給ふな。神にも佛にも希ひたてまつる。」と記されていた。
 庶民の日本国憲法・九条への希いが伝わってくる。九条「改正」が「平和の人柱となりし英霊」に唾することにならないか!

 

              (すみれ)


メーデー

2012年04月28日 | インポート
120428434_30
東京教組は、今年も、たくさんの仲間とともにメーデー中央大会に参加しました。明治公園から代々木公園まで地公労の仲間とデモ行進。公務員制度改革・労働基本権回復・定年制延長・退職手当削減反対・脱原発を訴えました。中央大会では,野田首相,小宮山厚労大臣も出席し,子供・地域・働く人の元気を保障する政策を訴えました。着実に実行してほしいと思います。初夏の陽気の中、みんな日焼けしながら労働者の祭典を祝いました。

120428434_81_3



新人類誕生?

2012年04月27日 | インポート

Img_4187
今年の日本推理作家協会賞の長編および連作短編集部門に高野和明さんの「ジェノサイド」が決まりました。(4/23)息つく間もない展開に引き込まれます。まるでハリウッド映画を見ているような感覚で一気に読んでしまいます。

 アフリカの森深くに暮らすピグミー族から、突然変異によって「新人類」が誕生する、というのが物語の始まり。壮大なスケールで描かれた「ホラばなし」なのだが、読み進めるうちに荒唐無稽なホラ話が、ぐいぐいとリアルに迫ってくる。プロローグから登場するアメリカ大統領バーンズは、ジョージ・ブッシュその人であり、副大統領のチェンバレンは、ブッシュ政権でのチェイニー副大統領であることに読者は容易に気付く。ルワンダの虐殺、アフリカの内戦や戦争、少年兵士の問題等、現代の国際問題があちこちにちりばめられながら、アメリカ、特にネオコンと呼ばれる上層部の策略が緻密に描かれていく。

 「ブッシュの戦争」への怒りや「日本の過去の犯罪」も描かれ、共感するところも多く、読み応え抜群。週末や連休に一読をお勧めします。

                                  (もくれん)


「おまかせ民主主義」はダメ!

2012年04月26日 | インポート

2
 「年越し派遣村」村長から内閣府参与になった湯浅誠さんのお話を新聞で読んだ。湯浅さんは、内閣に入り、政権が複雑な調整の現場であることを経験した。「参与になって、『あっち側』が複雑な調整の現場であることがわかりました。政治家、官僚、マスコミ、圧力団体など利害関係者が複雑に絡み合い、限られた財源の中で何かを増やすためには何かを削らざるを得ないというルールの中で、みんな必死に働きかけている」「『こっち側』と『あっち側』は現実には地続きで、私たちももともと調整の当事者だった」と言う。
 内閣府参与を辞した今、彼は、原理原則も政権批判も大切だが、「言いっぱなし」の社会運動では何も実現しない。「おまかせ民主主義」ではダメ、主権者の力を示し、一つずつ変えたい。「主権者をやめられないのが民主主義」と語っている。
 「1を取って9を捨てる強いリーダー。切り捨てられるのは、私たちではないか」と、橋本徹「現象」に危機感を抱き、「おまかせ」の回路を変える社会運動に意欲を燃やしている。私たち、教職員組合の運動もこうありたい。

(花大根)


これでわかる「放射線と被ばく」副読本

2012年04月25日 | インポート
福島大学の研究グループが作成した副読本が話題になっています。文部科学省が作った「放射線」の副読本は、①福島原発事故の記述がほとんどない。②放射線が身近にあることを強調している。③被ばくによる健康被害を過小評価しているなど問題がたくさんあります。そこで地元福島大学の研究グループ17人が、洗脳されないためのヒントも含めた副読本を作りました。これなら安心して子どもたちに教えられるのではないでしょうか。この副読本は、以下のwebサイトでも見ることができます。研究グループは、子どもの「減思力」を防ぎ、判断力、批判力を育みたいと、この副読本の活用を訴えています。https://www.ad.ipc.fukushima-u.ac.jp/~a067/Img_4340_2

(やまぶき)



公務員のなり手がない?

2012年04月24日 | インポート

Img_4317_2

 人事院は20日、2013年度採用の国家公務員試験で、1種試験を廃止して新しく始める「総合職」試験(大学院・大学卒業程度)の申込者が2万3881人だったと発表した。昨年の1種試験に比べて13.4%減少した。(朝日新聞)公務員の削減、給与引き下げなど消費税引き上げとセットの公務員バッシングが影響したとみられる。、公務員の劣化も招きかねない事態だといえる。大阪でも、教員採用試験の合格者の辞退が続出(308人)したが、 「教育行政基本条例」と「府立学校条例」の成立が影響したと見られている。 やりがいや生きがいを奪うバッシングで、いい人材は集まらないという証左である。

                                                    (木蓮)


消えた子どもたち

2012年04月23日 | インポート

 行方不明の小中学生が全国で1191人(東京200人)もいることが分かりました。(朝日新聞:4月20日)1_2

 多くは、夜逃げ、DVからの避難、事件に巻き込まれるなど、大人の事情に子どもが巻き込まれる事態が進んでいます。練馬区でも、昨秋、入学予定で連絡の取れない児童が10人近くいました。

 東京教組は、スクールソーシャルワーカーを全区市町村に配置することを都に要求しています。都は、昨年度、29区市町でスクールソーシャルワーカーを実施したと回答しています。国が委託事業(全額国負担)から補助事業(1/3国補助)にしたが、経済的に厳しい家庭が増えている中、教育と福祉のネットワークが喫緊の課題であることは間違いありません。

 また、日教組は、教育(Education)と福祉(Welfare)を一体的にとらえた教育福祉(エデュフェアー:Edufare)の実現を新たな「復興」の理念として提唱しています。

                                                  (オダマキ)


未来に語り継ぐ戦争(岩波ブックレット)

2012年04月19日 | インポート

80代、90代の戦争を体験した世代と戦争を知らない世代の対談。東京新聞が毎年8月15日Img_4250
に掲載した、7組の活躍する老若男女の対談が収められている。

 「自らを裁かないまま戦後を始めた」というむのたけじさんに、「流されているだけでも戦争になってしまう」と応える雨宮処凛さん。

 財界人の品川正治さんと右翼の鈴木邦男さんが「憲法9条の旗はボロボロだけど、手放さないでほしい」と共感するなど、歴史を受け継ぐ営み満載。3.11を子どもに、どう語り継ぐかは、私たち教職員の責務であることも痛感した。

                          (菜の花・江戸城/平川濠)


本人が望まない「留年」は子どもを傷つけるだけ

2012年04月17日 | インポート

 以前、このコラムに「学力テストはおとながやったらいい」と書いた。本気で言ったわけではImg_4301
ない。文科省がおこなう全国一斉学力テストの意味のなさを知るには、こういうことでもしなければわからないと思ったからだ。年齢別とか、職業別とか、都道府県別とかで平均点を発表して、たとえばこの職業の人は、1年間仕事をやめて学校へ行き直しなさい、なんてやったら、多くの人はとんでもないと思うだろう。たとえ点数で表される「学力」が低くても、みんなそれぞれに一生懸命生きているのだから。
 そんな程度の意味しかない「学力」がついているかいないかで、子どもを留年させるようなことを言い出した人がいてびっくりしている。そういえばこの人は、平均点の高い低いをやたら気にしていた。

 計算ができる、できない、文字が書ける、書けない、は確かに人として大切なことかも知れない。しかしそれは絶対的なものではない。
 かつて、差別を受けてきた多くの人たちは、文字や数を学ぶことすらできなかった。そのことでさらに差別された。そのことから、その人たちに「学力」をと、取り組みが始まった。私は、このような取り組みをしている人たちに敬意をもつし、自分もできる限りのお手伝いをしたいと思ってきた。学校という現場の中でもそのことは大切なことと思って子どもたちと取り組んできた。
 しかし、そこに「留年」という発想はない。本人が「留年」してもっと学びたいと言うなら、それは否定しない。しかし、本人が望まない「留年」は、できない者への差別でしかない。子どもたちの関係を奪い、子どもの心を傷つける。いくらがんばっても1年生程度の読み書きしかできないと判断された子はずっと1年生でいることになってしまう。
 一生懸命教えることは大事であるが、できないからといってその子を切り捨てることはあってはいけない。そして、できる、できないで子どもたちの関係を切ってはいけない。
 「学力」も大事だが、できなくてもお互いに助け合い、支え合う関係の方がもっと大事なのだ。できないことがあれば、誰かに助けてもらえばいい。助けたり、助けられたり、そういう生き方を学んでほしい。
 6年生で繰り下がりの引き算のできない子がいた。「おれ、算数苦手だよう」が彼の口癖だった。私も心配だったが、今、彼はしっかり生きている。人それぞれの生き方があるのだ。その生き方、関係を、狭い「学力」という考え方のおしつけで奪ってはいけない。
 不安定な世の中で、強力なリーダーを求める風潮がある。誰かに引っ張られることで安心しようとするそういう大衆の心理は、中味よりも雰囲気でリーダーについていこうとする。よく考えないと、「留年」もそうだが、もっと恐ろしいことがおこりそうで、正直、心配している。(K)

       (画像:レンギョウ)


世論も原発NO!

2012年04月16日 | インポート

福島第一原発から放射性物質が出続ける中、日本の原発を輸出すImg_4292_2
るとか、停止中の原発を再稼働すると信じられない事態ではないでしょうか。福島の人々、とりわけ子どもたちを放射線被害から救うことこそ政府・東電の第一の責務です。朝日新聞の世論調査(4月14・15日)によると、大飯原発の運転再開の政府判断に賛成は28%、反対は55%、電力が足りなくなるという政府や電力会社の見通しは信用しないは66%、原発は段階的に減らし、将来はやめるに賛成は73%の結果でした。世論も原発NO!

                                           (オオアラセイトウの群生:北の丸公園)


教員の約100人に1人がうつ病などの精神疾患で休職

2012年04月13日 | インポート

文部科学省の調査によると、東京都の教員の精神疾患によるImg_4259_2休職が、約100人に1人の割合になっていることが判明しました。内訳をみると、小学校で245人(0.82/100人)、中学校147人(1.02/100人)、高校72人(0.78/100人)、特別支援学校53人(1.0/100人)、全教員では、517人/58879人(0.088%)であることが判明しました。メンタルヘルスケアのとりくみなどにより、ここ数年、減少傾向にあるものの、非常に多くの教員が精神疾患で苦しんでいます。

                                            (北の丸公園の桜)


プロ・サッカーから学ぶ

2012年04月12日 | 受験・学校

子どもの夢を育てるプロサッカーに学ぼう!
   体育の授業に役立つノウハウが満載!
      町田教組・東京教組青年部共催 新歓授業講座

日 時  5月12日(土) 午前10:15集合 10:30~12:30  
場 所  町田ゼルビア・フットサル・パーク(町田市小野路町1701 TEL.042-734-0377)
     市立陸上競技場のすぐそば     
     鶴川駅・多摩センター駅から鶴32系統「五反田」バス停下車1分 
講 師  守屋(もりや) 実(みのる)さん(元小山田小学校教員・「FC町田ゼルビア」代表)
   ※ 動きやすい服装、運動靴でご参加ください。(現地に更衣室があります。)

問い合わせは、東京教組まで。03-5276-1311 


東京都公立学校教職員組合(東京教組)

2012年04月12日 | インポート

東京都公立学校教職員組合(東京教組)です。120409sakura_2


   私たちは、東京の公立学校(幼稚園・小学校・中学校)に働く教職員の組合です。

    教職員の生活や権利(子育て、勤務時間、人事異動、教育研究、給与)をサポートします。

    また、東京の子どもたちが生き生きと育つ環境づくりと教育研究をすすめています。

〒101-0003千代田区一ツ橋2-6-2日本教育会館7F
TEL 03-5276-1311       FAX 03-5276-1312

 加入をご希望の方は、下記に、お名前、学校名をお書きのうえ、お申し込みください。Mail:ttutokyo@oak.oan.ne.jp    

       ホームページ


東京教組とは?

2012年04月11日 | インポート

東京教組  明日に向ってあなたとともに

私たちは、東京の公立学校(幼稚園・小学校・中学校)に働く教職員の組合です。

教職員の生活や権利をサポートします。(子育て、勤務時間、賃金、人事異動など)

また、東京の子どもたちが生き生きと育つ環境づくりと教育研究をすすめています。

教職員の良心宣言(07年・定期大会)
私たちは ①子どもの最善の利益のために働く(子どもの権利条約
      ②学校に憲法を生かし、平和を希求する
憲法47教育基本法
      ③教育の自由と教職員の生活を守る教育労働者である
(ILO・ユネスコ勧告)