東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

曼珠沙華

2013年10月02日 | うんちく・小ネタ

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通勤途中のバスの窓から、歩道の横に曼珠沙華が咲いているのを見かけた。あっという間に通り過ぎてしまい、チラッと眺めるだけだったことが、少々残念だったが・・・。この時期真っ赤に咲く曼珠沙華は、印象的な花の一つだ。曼珠沙華は赤い花だけだと思っていたら、白い花も咲くということを知ったのは、ほんの数年前だった。「シロバナマンジュシャゲ」というそうだ。白い花もそれはそれなりの良さがあるが、曼珠沙華といえば、やはり血のように真っ赤な花を思い浮かべてしまうのである。

曼珠沙華の別名は、彼岸花だ。この名前と真っ赤な色が、どこか「死」を連想させる妖しい花でもある。「死人花」「幽霊花」という別名もあるらしい。小学校4年の国語教材の定番「ごんぎつね」にも、兵十の母親の葬式の場面で、彼岸花が出てくる。この頃の教材配列では、秋になっているが、以前は3学期の教材だったように記憶している。その頃は、子どもたちに「学校の近くの〇〇で彼岸花が咲いているから、見ておいてね」と頼んだ。実際に花を見ているのと、絵や写真で見るのとは、イメージの深みが違うように思ったからだ。授業で扱う頃に、どれくらい子どもたちの印象に残っていたかは、わからないが・・・・。

曼珠沙華は、田んぼのあぜ道に咲いているというイメージが強い。曼珠沙華の球根には、アルカロイドという毒が含まれていて、モグラやネズミを防除するという役目もあったという。こんな余談(または、脱線話)をするゆとりが、今の学校にもあってほしいが・・・・。さてどうだろう?