東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

ゆるすな!「戦争のできる国づくり」 、まもろう!民主的な社会や教育、ひろげよう!ジェンダー平等社会

2017年03月14日 | 日記

2月18日、日本教育会館で、東京教組女性部第28回定期大会が以下のスローガンの下、行われました。 

ゆるすな!「戦争のできる国づくり」
      まもろう!民主的な社会や教育
             ひろげよう!ジェンダー平等社会

多くの仲間が集い、2017年度の運動方針を決定しました。
怒りや共感、仲間の存在を感じ、充実した時間でした。

超勤・多忙化問題
◎オリ・パラ教育、スポーツトライアル、ワンミニッツエクササイズ、体力テストなどいろんな取り組みに授業が圧迫されている状況がある。
◎土曜授業は年20回から年14回に減ったが、特定学年だけ土曜登校があり、時数カウントされない。
◎教育計画にないことが急に下りてくるという話。お互いの授業を見て感想を書いて交換することを副校長が急に言ってきた。東京教組の2人でおかしいと意見を言った。
◎一貫校で中学に合わせ5、6年生が50分授業をしている。
◎外国語時数が増えるのに人員増無し。英語嫌いを増やしそうである。
◎高学年の理科は準備がすごく大変。理科の専科を増やして欲しい。
◎学力定着度調査。来年から2年~6年まで忙しい4月に実施することになった。「区でベスト3になるように頑張れ」と言われたことがまた始まるのか。
◎若い教員はものすごく働いている。9月運動会、10月陸上競技大会(6年)、11月学習発表会、1月研究発表。研究発表を色んな学校がやっている。研究発表オンパレード。若い人のためになっているのかと疑問に思う。
◎「学びスタンダード定着度調査」をやることになった。分析を学年で行い、改善策を考える。このクラスだけ点数が低いとかいう話になっている。ベーシックドリルも問題点が多い。パワハラ問題
◎個別に狙われている。管理職が記入すべき事故報告を養護教諭が記入していた。養護教諭が、夏期水泳指導中に年休申請したが認められなかった。校長交渉して認めさせた。
◎有名な問題校長がいて、辞める教員もいる。執行部が職場に話を聞きに行っている。
◎管理職のパワハラが激しい。朝7時50分から、主幹、管理職、教務主任の会議がある。主幹でない教務主任も出なくてはならない。校内評価で書くと、「納得いかないなら異動してください」と言われる。

各専門部より
◎勤務時間も長いが通勤時間の長さにも困る。年々勤務時間が長く若者もまいっている。出産・結婚をあきらめるか教員を辞めるしかないと考えている若い人たちが多い。自分の生活を心配している人が増えていると思った。
◎給食費の公会計化をしても、事務の仕事は減っていない。人員は増えない。新システムに代わると大変。区の仕事の過酷さに非常勤栄養士も集まらない。ミスが起きた場合、パソコンで全部処理しないといけないので、大変になる。
◎養護教員部は、病休代替制度と複数配置に取り組んでいる。養護の病欠代替は校内でまかなうことになり大変になる。複数配置校なのに任用されず、養護教諭一人で対応しなければならないことがある。
◎色覚は子どもの特性ととらえればよく色覚検査は過剰医療につながってしまうのではないか。女性部と共に闘っていきたい。
◎青年部アンケートでパワハラの掘り起こしができた。

その他
◎管理職の急な提案には意義を唱えた。ベテラン教員が職場悪化の防波堤になっている。
◎午後4時から若者に話をしてほしいと副校長に言われたが断った。周りの人が「それって断れるんですか」と言ってきた。休憩中の研修など若者に拒否してもよいと教えた。
◎昨年ヒロシマ平和学習に参加した。被爆した方から現地で話を聞く機会を得た。子どもたちと一緒に学ぶことができてよかった。幸せや平和は失わなければ分からない。ヒロシマで体験的に学ぶことができた。学んだことを伝えていきたい。
◎今年度から時差勤務を取っている方が3名いる。1人男性、2人女性。協力し合ってやっている。広がっていくといいと思っている。
◎労働安全衛生委員会ができて、ストレスチェックを実施できた。実施率が低いので、来年度以降取り組みが必要。働き方を見直し、超過勤務をしなくてよいようにしていきたい。
◎『大田の教育を考える会』学習会を続けているのでぜひ参加してください。
◎土曜授業に反対の運動をしてきた。署名を集め、集会を開き、区への交渉をした。結果、11回になった。何かあったら、一般の人や区職の人とも連携し、取り組むことが大切。
◎かつて路上生活者襲撃があった。組合でも交渉し、小5~中学生に路上生活者の安全を守るという教育をするようにさせた。授業で行うことで、ホームレス襲撃は0になった。翌年から小1~4年も間接教材で授業するようにさせた。今も続けられている。
他にも、教員免許更新制度の問題、支援員不足の問題、特別支援学級の問題、福島を守ることなどの発言がありました。