東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

チェルノブイリ・ハート

2012年06月29日 | インポート
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チェルノブイリ周辺に心臓に穴のある疾患をもつ子どもたちが増えている。人々は、「チェルノブイリ・ハート」と呼ぶ。同名のドキュメンタリー映画は、マリアン・デレオ監督の作品でアカデミー賞も受賞した。チェルノブイリ原発事故で被曝した人々のその後を追った映画だが、フクシマを体験した私たちが直視しなければならない現実が克明に描かれている。その映画の完全ガイド本が昨年出版され、「あとがき」にマリアン・デレオ監督から日本の皆さんへのメッセージが寄せられているので引用する。

私たちはみな「星々の中のひとつ」地球に
暮らしています
ともに「われらの偉大なる星」を讃える方法を
みつけなくてはなりません

このたび日本で起こった悲劇は
いのちに影響を及ぼしています

日本のいのちだけでなく
私たちの地球
「青いビロードの上の光り輝く一粒の塵」に生きる
すべてのいのちに

宇宙からこの地球をみれば
日本の海が 私たちの海であり
日本の水や空気が 私たちの水や空気であることは
一目瞭然です

人間は国境を作りましたが
地球に国境はありません

誰もがみなバラバラだと思っていますが
実は いのちはみんなつながっています
このことは否定できません

日本はきっと再生します
きっと復興するでしょう

いのちは続き いつの日か
人々はナジムが詠ったように
「七十歳になってもオリーブの苗を植える」でしょう

「しかも それは 子どもたちのためでもない
つまりは 死を怖れようが信じまいが
生きることのほうが重大だから」です

私の二本の映画はチェルノブイリ事故の後の
「いのちの物語」です
でも これで物語は終わりではありません

チェルノブイリのいのちは続き 変化が起こり

まだやらなくてはいけない仕事は
山ほどありますが
かならずそれは達成できるでしょう

いつの日かまた人々は
オリーブの苗を植えるのです

マリアン・デレオ

「チェルノブイリ・ハート」のDVD版は、東京教組にもありますのでご覧になりたい方は、お問い合わせください。
                        (アリウムギガンチウム)





カムバック・セミナー

2012年06月28日 | インポート

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 子どもが生まれて、育休中の皆さんは、学校にスムーズに復帰できるのか不安になるものです。

 東京教組のカムバック・セミナーは、育児休業復帰を応援するセミナーです。 お子さん連れで、またパートナとご一緒にお茶を飲みながら復帰について不安なことを聞いてみましょう。みんなで語り合いしょう。
☆育児短時間勤務ってどんな勤務内容になるの?
☆育児部分休業とどう違う?
☆子どもが病気をしたら?
☆土曜授業が厳しくなってきたけれどどんな様子。
☆教員免許更新制はなくならないの。
☆在職期間に育児休業期間は入るの?
☆子育て中の異動はうまくいくかしら。
☆育児短時間勤務を選んでも保育園に預けられる?
☆病児保育はできるのかな?
☆家族の協力はどうしてる?

あなたの学校に、育休中の方がいたら、ぜひ紹介してあげてください。

育休復帰応援セミナー募集中

                                 (キュウリ)


マイライフ2012

2012年06月27日 | インポート
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 東京教組の「マイライフ2012」が出来ました。3月から編集作業を始めて3ヶ月余、やっと出版にこぎつけ、もうすぐ、組合員の手元に届くと思います。
 「マイライフ2012」には、東京の教員生活に必要な事柄が網羅されています。学級編成、教職員定数から賃金・手当・人事考課制度・昇給・退職手当・年金・勤務時間・休日・研修・休暇・休職・妊娠・出産・育児・セクハラ防止・人事異動・健康管理・公務災害・通勤災害・組合活動・退職後の雇用・教職員共済・共済組合・互助会…職場で「あれ、どうなっているんだっけ?」と思ったら、これを見れば大体わかります。
 是非、職場で困ったこと、知りたいことがあったら活用してください。
                            (ダリア)



原爆、ミサイルつくる日本!?

2012年06月26日 | インポート

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 原子力基本法に「我が国の安全保障に資する」との文言が追加された。原子力行政の憲法と言うべき法律に、核兵器を開発できる道を開く文言を入れる大問題。
 しかし、大した議論もせず、たった5日で衆・参両院を通過、20日に成立させてしまった。
 しかも、成立したのは、「原子力規制委員会設置法」の付則で、原子力研究・開発・利用は「平和目的に限る」という部分に「安全保障」を加えて、原子力基本法の2条・基本方針を変更した。
 もちろん、「基本法」は「設置法」の上位法である。下位法が付則で上位法を書き換える姑息な手段は、民主・自民・公明3党の修正協議によるものだそうだ。同じ日に成立した「改正宇宙航空研究開発機構法」も「平和目的」への限定を改め、防衛利用を可能にする内容にした。
 民・自・公による横暴な議会運営は、消費税増税法案も同じ構図だ。

                                   (ガクアジサイ)


梅ちゃんせんせい

2012年06月25日 | インポート

Photo NHKの朝の連続ドラマ「梅ちゃんせんせい」は、戦中戦後の大田区蒲田が舞台になっている。敗戦後の下町に生きる人々が描かれているが、ネジを製造する零細工場の親父に仕事を持ってきた男が、「こんな仕事が来るのも戦争(朝鮮戦争)のおかげだよ」という。「そうだなぁ」と苦笑して答えながら、仕事をくれた男が帰った後、「なんで、あんなこと言うんだ。この間まで戦争でみんな苦しんでいたのに・・・」と怒りながら呟くシーンがあった。

 そういう親父たちも多くが世を去った。そして今、「気分は戦争」という若い世代や「戦争があれば景気が良くなる」とうそぶく輩がでてきた。中国や朝鮮を危ないと思う日本人以上に、世界中が日本を危ないと感じ始めているのではないだろうか。

                                                                       (つつじ)


うっかり一票、がっかり4年。

2012年06月22日 | インポート
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「注意一秒、怪我一生。」という交通標語の傑作があるが、これに類似した「うっかり一票、がっかり四年。」も今の政治情勢を反映していてなかなかいい。
 しかし、3年前。自民党から民主党に政権を託した国民の判断は、「うっかり」だったのだろうか。「コンクリートから人へ」「生活第一」のスローガンのもと、「子ども手当」「高校無償化」などのマニュフェストに期待を寄せ政権を預けた一票は「しっかり」判断した結果ではなかったか。つまり、民主党政権は、その民意を裏切ったのではないだろうか。社会保障そっちのけで消費税導入、どこまでも自民党にすり寄る政局運営、沖縄米軍基地の県内移設、原発再稼働・輸出促進。そう考えると、「しっかり一票、がっかり3年」あと1年、原点に立ち返り「納得の1年」にしてほしい。でなければ、しっかり一票の、行きどころがない。
                  (金魚草)



「制裁一辺倒ではなく、交渉の糸口を」横田さん

2012年06月21日 | インポート

Photo 娘のめぐみさんを拉致された横田滋さん、早紀江さんご夫妻に、高校無償化の対象から朝鮮学校を外したり、補助金の交付をやめることについてインタビューした記事が週刊金曜日(6/15付)にあった。横田早紀江さんは、制裁一辺倒ではなく、交渉の糸口をつかんでほしいと語り、続けて
横田滋さんは、「拉致問題があるから朝鮮学校を無償化の対象から外すとか補助金の対象から外すというのは、それは筋違い。…植民地支配も拉致も、それぞれの問題として解決されるべきです。子どもの権利条約というものもあり、朝鮮学校の子にも権利がある。だから北朝鮮には拉致被害者のことについても善処してほしい。」
横田早紀江さんは、「拉致問題が解決できないのは北朝鮮だけに問題があるのか、分からなくなってきました。日本国内にも解決を遅らせるようなものが、どこかにあるのではないでしょうか。」と語っている。
拉致問題をカードとして利用することに、人権無視と、日本と東アジアの平和を脅かすの罪深さを感じる。

                                                                   (しゃくなげ)


追い立てられる子どもと教員

2012年06月20日 | インポート
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 品川区では今年から土曜日授業が一律「17日実施」と決められた。振替なしの土曜日授業の実施で、教職員と児童・生徒の疲労は限界にきている。これでは、区教委のねらう「学力向上」など望むべくもないと思う。「学力」向上と授業「時数」に、教職員が追い立てられることで、子どもを「査定する側・評価する側」に回ってしまわないか危惧する。というのも、6月15日の東京新聞の夕刊の鷲田清和さん(大谷大学)の「信頼の根を養う」と題した小論を読んだからだ。様々な示唆に富んだエッセイなので、ぜひ読んでもらいたいと思うが、その中で「どきり」とさせられた部分を、紹介したい。
「たとえば、小学校に入って経験する給食。先生と『きょうのごはん、おいしいね』と声をかけあうのでなく、『全部食べられましたね』と先生に「完食」をほめられたとたん、給食は味気ないものになる。教師がいっしょに食べる人ではなく、食べないでチェックをする人へと足場を移してしまうからだ。」教育は、「他者への信頼というものの根をまず養うものであった。が、学校では、その根をたがいにくりかえし確認することがないまま教師はあちら側に回る。査定する側、評価する側に。だから児童は、何をするにもじぶんが験されていると感じるようになる。」
 鷲田さんは、次のように「信頼できる専門家」を定義している。「信頼できる専門家とは、特別な能力のある人でも、自分たちに代わって責任を取ってくれる人でもなく、だれにも答えの見えない問題を『いっしょに考えてくれる』人のこと」だと。戒めとしたい。
(葉牡丹)



都民投票と尖閣諸島

2012年06月19日 | インポート

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 原発稼働の是非を問う東京都民投票条例案が、18日、東京都議会総務委員会で否決された。都民の声を直接聞く民主主義の根が絶やされた。
 この、都民投票条例について、石原慎太郎知事は「原発稼働の是非は国家の安危を左右する問題。政府が冷静に判断すべき事柄」と反対していると聞いて唖然とした。
「原発稼働の是非」を「尖閣諸島」「領土問題」に置き換えればわかる。国家の安危を左右する領土問題では都民の声も聴かずに行動し、都民から寄せられた「みんなで決めよう『原発』国民投票」32万3076筆の声は「国の事柄」と拒否する、ご都合主義にあきれてものが言えない。
 みんなで決めよう「原発」国民投票は、原発立地県の静岡(浜岡原発)、新潟(柏崎原発)でも条例制定の署名が行われている。

                            (ジャスミン)


げんぱつやめちゃお!子どもの署名

2012年06月18日 | インポート

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24年の時を超えて、7歳の子どもが集めた「げんぱつやめちゃお!子どもの署名」約7000通を野田首相に提出。(社会新報6/6)の記事を読んだ。
1986年チェルノブイリ原発事故を機に盛り上がった反原発運動のとき、両親と一緒に石川県で参加していた当時7歳の成田すずさんが自分たちもできないかと88年に始めた署名です。
子どもから子どもへと全国に広がり1万通近く集まりました。その署名を政府に提出する機会を逃していた成田さんは、今、沖縄で生活していますが今こそ総理大臣に届けなければと思い内閣府を通じて野田首相に提出した。
署名用紙には成田さんの自筆で「おおくの子どもたちが大人なるころげんぱつがあったらふこうです」「たべものがおせんされます」「いきていけないかもしれません」と訴えている。24年後の今、それは現実のこととして子どもたちに降りかかっている。
成田さんは、長男が自分が署名を始めた時と同じ年になった今、「私は子どもの未来を守るために、沖縄から反原発を強く訴えていきたい」と決意を述べています。

                             (タイサンボク)


パソコン植民地化

2012年06月15日 | インポート

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 昨日、東京教育文化研究所(東京教研)の総会が開催された。その年報「ともにあゆむ」には、研究所長の池田賢市さん(中央大学教授)の「パソコンの現状肯定的機能から脱する」と題した論文が掲載されている。
 論文は、学校のICT(Information and Communication Technology・情報通信技術 ) 導入が急速に進んでいることに警鐘を鳴らしている。
 「ICTは、圧倒的な『便利さ』によって、現状への疑問符を消し去る魔力を発揮する。」その結果、子どもたちは圧倒的な情報量の中で、情報を吟味し、比較し、自分の体験や現実と照らし合わせるプロセスを経ずに、パソコンで得られた情報を「正解」にしてしまう。これを、池田さんは、《パソコン植民地化》と呼んでいる。すでに、大学生のレポートの多くに、この傾向がみられると言う。

 池田さんは、「本当の意味での解放をめざす教育は…知識の容れ物としての人間ではなく、世界とのかかわりのうちに問題の解決を模索するようなものであるべきだ」(パウロ・フレイレ「新訳 被抑圧者の教育学」)を引用して、今の教育現場は、「その『容れ物』を満たそうと必死になっているのではないか。」と結んでいる。

 新学習指導要領完全実施で、子どもを知識の容器にしている現状を、多くの教職員も心を痛めている。
「ともにあゆむ」の購読、問い合わせは、東京教研(03-5276-1306)まで。

                  (オカトラノオ)


クマと もりと ひと

2012年06月14日 | インポート

 

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Photo 中学生が宿題で書いてきた「ツキノワグマの射殺」の新聞記事と作文から、その学校の理科の教員と子どもたちが一緒に、クマのため、人のため、全生物のため立ち上がり、絶滅に瀕しているツキノワグマが棲むことのできる森をつくろうと1992年から運動を続けています。

 そして20年後、日本熊森協会は実践自然保護団体として日本中の熊と森を守り、育てる運動を広げています。

 その歩みを綴った「クマと もりと ひと」は、素晴らしい中学の教員の教育実践と人生の記録です。ぜひ皆さんにお薦めします。(森山まり子著、合同出版株式会社)
日本熊森協会ホームページ

                       (クンシラン)

 


有名タレントの親は生活保護を受けてはいけないのか!?

2012年06月13日 | インポート
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 昨日の続きで、生活保護について都内の教員からこんな意見も届いた。
 以前、私の教え子の様子がおかしいので家庭訪問したところ、その子の家はガスも電気も止められて、風呂にも入れず、食ベるものにも窮している状態であった。なんでそうなるまで相談してくれなかったのかとも思ったが、教材費や給食費はしっかり納められていて、担任には迷感をかけたくないと思っていたのだろう。母ひとり子ひとりの家庭で、母親は仕事をしていると思っていたが、病気がちで仕事もあまりできず、パートの仕事なので収入もほとんどなく、家賃も払えていなくて、住んでいるアパートも出なければならない状況だった。とにかくなんとかしなくてはと、私の知人とも相談して、とりあえず生活保護を申請すること、生活保護をうける基準にそった家賃の部屋を探すことなど、あちこち走りまわった。生活保護の申請では、役所の窓口の担当の横柄な対応、差別的なものの言い方に疑問を感じた。母親一人のときは、もっと対応がひどかったようで、それもずっとあとから聞いた話だが、精神的に耐えられないような、家族のことから子育てのことまで言われたとかで、つらかったと言っていた。それでも粘り強く「お願い」してなんとか申請が通り、部屋も見つかって、とりあえずはなんとか生活できるようにはなった。
 生活保護が受けられず、「おにぎりが食べたい」と言いつつ亡くなった方の話などをニュースできくたびに、私はそのときのことを思い出す。
 生活に苦しい人が、自分ひとりで申請したとして、もしかして「冷たい」役所の担当者とやりとりする場面を想像したら、話すことや書類記入の苦手な人がその役人に対応できるかと言えば、いやになったり、面倒になったりすることは多々あるだろう。まして差別的な言い方をされたら、傷ついて次に窓口に行くことすらできなくなってしまうことは容易に想像できる。
 そんな状況がある中での、今回の騒動、何かまちがっていないだろうか。有名タレントだったら親の面倒をみなければいけないのか。反対に、子どもが生活苦だったら、親が面倒をみなければいけないのか。私の知っている「障害」者には、親から独立して生活保護を受けながら生活している人が何人もいる。
今回の騒動は、「不正受給」の名のもとにそういう「障害」者の自立をも脅かしている。そのタレントは「自分も病気をして・・・」と言っていたが、たとえ親子でも独立した一人の人間だとするなら、収入ある人の親や子が生活保護を受けてはいけないことはない。生活保護のどこを問題にするのか、もっとするべきことがあるような気がするのだが。
           (ローズゼラニウム)



生活保護

2012年06月12日 | インポート

 お笑いコンビ「次長課長」の河本準一さんPhoto_2、「キングコング」の梶原雄太さんの母親の生活保護受給問題のマスコミ報道に、とてもイャーな感じがしませんでしたか?

 「不正受給」でもないのに、大々的に家庭の事情、個人情報が暴露報道され、謝罪会見までさせられた挙句に、生活保護を受給しにくくする制度改悪に利用される姿は見ていられない。自民党の片山さつき・世耕弘成参議院議員らの「親族による扶養を生活保護要件にすべき」という主張、小宮山洋子厚労大臣が「法改正」検討する考えを示す、などの流れは貧困の拡大に拍車をかけるものだ。

 むしろ、生活保護の対象である貧困世帯で、保護を受けない、申請が受理されていない人々が400万人以上いることのほうが問題ではないだろうか。

 
 生活保護問題対策全国会議のブログには、「報道のあり方や生活保護制度の誤解など,さまざまな問題はありますが,なにより現に生活保護で生活されている方,保護が必要な方が,深く傷つき不安にさいなまれています。」として、DV被害者で生活保護を受けている方が「親族」である加害者に、住所がバレてしまうか心配です。保護が切られてしまうか心配です。名前とか公表されちゃうのかと心配になります。と言った声が寄せられていると書かれています。教育現場でも貧困は深刻な問題です。子どもたちや保護者が、これらの報道や政治の動きに深く傷ついているのではないかと心配になります。


生活保護問題対策全国会議のブログ

                      (クレマチス)

  


球美の里

2012年06月11日 | インポート
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沖縄・球美(くみ)の里(沖縄県久米島町山城)に福島原発事故で被害にあった子どもたちのための保養センターが生まれます。米米CLUBの石井竜也さん、久米島町長平良朝幸さん、元沖縄県知事太田昌秀さん、ジャーナリストの広河隆一さんたちが力を合わせて建設しています。福島の子どもたちが、オキナワで青空のもと太陽を浴び、美味しい空気をいっぱい吸って元気に遊ぶ姿が目に浮かびます。皆さんのご支援もお願いします。
球美の里PDF