今、外国の投資家は、たんまり儲けさせてくれるアベノミクスに拍手喝采で日本株を買いあさり、その7割も保有する事態になっている。なぜって、外国人が投資する日本の大企業を優遇するアベノミクスで、内部留保は増え続け、配当金も増える一方という訳だ。
国家戦略特区で「世界で一番ビジネスしやすい環境」をめざすというが、日本株を買いあさる外国企業を優遇する株価対策に他ならない。
日本の庶民が働きやすい日本にこそしてほしいが、ここにきてもっと惨いことが始まろうとしている。
それが、全労働者の7割以上が働く中小企業から税金を吸い上げ、その財源で大企業の法人税を減税する案だ。具体的には、外形標準課税を資本金1億円以下の中小企業にも徴収する。法人所得800万円以下の税の軽減を中止する。というもので、円安で原材料費が高騰し、消費税の増税、に加えて中小企業増税のトリプル・パンチ。これではやっていけない中小企業が続出し、成長戦略どころではないだろう。
安倍政権は、大企業の国際競争力強化(グローバリズム)で中小企業・庶民にも金が回る(トリクルダウン)を夢想しているようだが、この経済政策は、すでに小泉・竹中政権で失敗し、貧困と格差社会を招いた政策に他ならない。
株はギャンブルのようなものだが、年金などで集めた金をリスクのある株投資にまで使おうとしている状況の中、米軍のイラク空爆開始などにより株価も低迷している。カジノもつくる安倍ギャンブル政権に退陣を!
(街頭のてんとう虫)