東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

沖縄財界の辺野古基地反対

2014年08月29日 | インポート

Okinawa11  沖縄の財界は、今、多くが辺野古の基地建設に反対している。なぜなら、沖縄経済は基地依存ではなく、米軍基地によって振興が妨げられているからだ。事実、基地返還によってできた北谷のニュータウンは沖縄の若者でにぎわい、雇用も生み出している。その沖縄を代表する財界人を紹介する。 
 沖縄へ行ったら、ホテルは「かりゆしホテル」、お土産は「沖縄ハム」、現地でのちょっとしたお買い物は「スーパーかねひで」
沖縄でリゾートホテルを経営する「かりゆし」。最高経営責任者である平良朝敬さんは、名護市長選挙に立候補した稲嶺さんの決起集会で、支援のスピーチをした。「辺野古は基地に依存しなくても発展できる」「オスプレイが百機以上も飛べば癒やしが求められるようなホテルではなくなる」と地域に根付いた経営を語る
琉球新報と沖縄タイムスに、県内有力企業「沖縄ハム」会長の長濱徳松さんが意見広告を掲載した「【辺野古新基地建設 絶対反対】もし、戦争が起こればミサイル戦争となる可能性がある。米軍基地の集中する沖縄県は真っ先に敵国に狙い撃ちされミサイルの標的となり危険に晒される恐れがある」全面文字の熱い意見広告である
「沖縄建白書を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」の共同代表の一人に、建設・小売りの金秀グループ会長呉屋守将さんがなった。「経済活動は大事だが、ウチナーンチュの尊厳や人権、平和な暮らしを守ることはもっともっと重要だ」と訴えた
▼那覇の宿泊はかりゆしホテルだ。沖縄ハムはタコライスやミミガーもある。観光中スーパーかねひでを見かけたらお買い物。東京にいてもネットの買い物で支援できる。沖縄と繋がろう。
(安保が見える丘から嘉手納基地を臨む)


清志郎の手紙

2014年08月27日 | インポート

Photo  ロック歌手の忌野清志郎さんが、音楽評論家であり作詞家、翻訳家の湯川れい子さんにあてた手紙を湯川さんがツィッターで公開した。
これが、今の日本と私たちの気持ちをとらえていてなかなかいい。

地震の後には戦争がやってくる。
軍隊を持ちたい政治家が、
TVででかい事を言い始めてる。

国民をバカにして戦争にかり立てる。
自分は安全なところで偉そうにしてるだけ。

阪神大震災から5年。
俺は大阪の水浸しになった部屋で目が覚めた。
TVをつけると、5カ所ほどから火の手がのぼっていた。

「これはすぐに消えるだろう」と思ってまた眠った。

6時間後に目が覚めると、神戸の街は火の海と化していた。

この国は何をやってるんだ。
復興資金は大手ゼネコンに流れ、神戸の土建屋は自己破産を申請する。

これが日本だ。
私の国だ。

とっくの昔に死んだ有名だった映画スターの兄ですと言って、返り咲いた政治家。

弟はドラムを叩くシーンで、僕はロックン・ロールじゃありません、と自白している。

政治家は反米主義に拍車がかかり、もう後もどりできゃしない。

そのうち、リズム&ブルースもロックも禁止されるだろう。
政治家はみんな防衛庁が大好きらしい。

人を助けるとか、世界を平和にするとか言って、実は軍隊を動かして世界を征服したい。

俺はまるで共産党員みたいだな。
普通にロックをやってきただけなんだけど。

そうだよ、売れない音楽をずっとやってきたんだ。
何を学ぼうと思ったわけじゃない。
好きな音楽をやっているだけだ。

それを、何かに利用しようなんて思わない。
せこい奴らとはちがう。

民衆をだまして、民衆を利用して、いったい何になりたいんだ。

予算はどーなってるんだ。
予算をどう使うかっていうのは、いったい誰が決めてるんだ。
10万円のために人を殺す奴もいれば、10兆円とか100兆円とかを動かしてる奴もいるんだ。

一体この国は何なんだ。

俺が生まれて育ったこの国のことだ。
君が生まれて育ったこの国のことだよ。
どーだろう……、

この国の憲法第九条は、まるでジョン・レノンの考え方みたいじゃないか?

戦争を放棄して、世界の平和のためにがんばるって言ってるんだぜ。
俺達はジョン・レノンみたいじゃないか。

戦争はやめよう。
平和に生きよう。
そして、みんな平等に暮らそう。
きっと幸せになれるよ。

シラン


文科省 学力テストの結果を公表

2014年08月26日 | インポート
文科省は、昨日、2014年度「全国学力・学習状況調査」(4月22日実施)に関する調査結果および分析データを公表しました。文科省によれば、平均正答率が低い3都道府県の平均と全国平均との差が縮小傾向にあることを示し、「学力の底上げが進展」しているとしています。また、教科に関する調査結果においては、「課題の所在がより明確になったものがある」としています。しかし、悉皆で実施しなければならない理由はどこを見ても見当たりません。
 文科省は今年度から、区市町村別、学校別成績を一定の条件付きで都道府県教委によって公表が可能としましたが、公表に前向きなのは大分県など一部にとどまりそうです。

Dsc_02121「全国学力・学習状況調査」は、「『ゆとり教育』の影響で子どもたちの学力が下がった」事などを理由として、2007年に43年ぶりに全員調査を復活させたものです。先日、「ゆとり教育」をすすめた元文科相大臣官房審議官の寺脇研さんのお話を聞く機会がありました。2012年に実施したPISAの結果が、過去最高だった時に、下村博文文部科学相などが学習指導要領の改訂など「脱ゆとり」の施策が好成績の要因として、「いわゆる『ゆとり教育』から脱却し、確かな学力を育成する取り組みが功を奏した」と喜んでいたことに対して、「2012年に15歳と言えば、まさに『ゆとり教育』で育った子ども達ではないか」と力説していました。「ゆとり教育」のスタートを2002年度から施行された学習指導要領による教育とするならば、小学校入学と同時に「ゆとり教育」の中で育ったわけですから、まさにその通りです。「脱ゆとりが奏功」と、もてはやしたマスコミはいったい何だったのでしょうか?

先日、毎日新聞に学力テストに関連して「総合学習:成績向上…推進校、学力テスト好結果」という面白い記事がありました。「小中学校などで週に2時間程度実施されている「総合的な学習の時間」と学力の関係が注目されている。積極的に総合学習で探究活動に取り組む学校ほど全国学力テストの結果が良く、学習意欲も高かった。「課題を見つけ、解決する資質・能力」を身につける教科横断型学習として2002年度から本格導入された総合学習は「ゆとり教育が学力低下を招いた」との見方による主要教科の授業時間増に伴い、11年度から授業時数が削減された経緯がある。専門家は「学力、意欲向上のためにも時間を増やすべきだ」と指摘している。」というものです。「ゆとり教育」の象徴でもある「総合的な学習の時間」は現行学習指導要領のもとでは時間が削減されました。


世界一ビジネスしやすいに日本の中小企業イジメ

2014年08月13日 | インポート
Photo
 今、外国の投資家は、たんまり儲けさせてくれるアベノミクスに拍手喝采で日本株を買いあさり、その7割も保有する事態になっている。なぜって、外国人が投資する日本の大企業を優遇するアベノミクスで、内部留保は増え続け、配当金も増える一方という訳だ。
 国家戦略特区で「世界で一番ビジネスしやすい環境」をめざすというが、日本株を買いあさる外国企業を優遇する株価対策に他ならない。
 日本の庶民が働きやすい日本にこそしてほしいが、ここにきてもっと惨いことが始まろうとしている。
 それが、全労働者の7割以上が働く中小企業から税金を吸い上げ、その財源で大企業の法人税を減税する案だ。具体的には、外形標準課税を資本金1億円以下の中小企業にも徴収する。法人所得800万円以下の税の軽減を中止する。というもので、円安で原材料費が高騰し、消費税の増税、に加えて中小企業増税のトリプル・パンチ。これではやっていけない中小企業が続出し、成長戦略どころではないだろう。
 安倍政権は、大企業の国際競争力強化(グローバリズム)で中小企業・庶民にも金が回る(トリクルダウン)を夢想しているようだが、この経済政策は、すでに小泉・竹中政権で失敗し、貧困と格差社会を招いた政策に他ならない。
 株はギャンブルのようなものだが、年金などで集めた金をリスクのある株投資にまで使おうとしている状況の中、米軍のイラク空爆開始などにより株価も低迷している。カジノもつくる安倍ギャンブル政権に退陣を!
 (街頭のてんとう虫)



事実を風評にすることなかれ

2014年08月07日 | インポート

Photo  放射線被ばく被害を受けて苦しんでいても、それを言ったら「風評被害」のそしりを受ける恐ろしい社会である。「事実」を「風評」にして、食べるものからの内部被ばくで子どもたちを犠牲にしようとする動きにママたちが立ち上がった。「子どもたちの安心・安全を考えるいわきママの会」から、学校給食について次のような訴えが届いている。

 福島原発事故の影響を受け、被ばくのリスクを抱えながら育つ福島県の子どもたちの学校給食で、経済復興のため、風評被害払しょくのために補助金制度を設けて、地元産のお米を急いで使うように促す福島県の動きに対し、子どもたちの内部被ばくを心配する私たちは、これまで通り遠方のものを使って下さいというお願いをしています。いわき市では、これまで北海道産のお米を給食に使用していたため、その継続を求めています。
 私たちは、これ以上の被ばくをさせないために、この問題を引き起こした全ての大人たちが、全力で子どもたちの未来を守ることを望んでいます。しかしながらその望みはなかなか通らず、原発事故により消費が落ち込んでしまった農産物を全国に流通させるために、子どもたちに食べさせることで安全性を証明しようとする動きが進んでいることは、受け入れがたい悲しい現実です。
 福島県の子どもたちの学校給食で地元産のお米などが使用されれば、安全性が証明されたとして、今後全国へもどんどん広まっていくことと思います。それは給食に限ったことではなく、あらゆる流通が安全ありきで進んでいくことは容易に想像できることです。
 原発事故は現実に起こり、その収束のめどは立たないままに大量の放射性物質が今も大気中に放出され続けています。その現実に蓋をするように、様々なことが「もう大丈夫だ」と言われながら、その安全性についての危機感を奪われていくことを、私たちはとても危惧しています。
私たちは1年がかりでこの動きに対して反対の声を挙げ、署名活動も行いながらなんとか阻止してきましたが、今年の新米からの使用を視野に入れて検討しているといういわき市の姿勢に、更なる声を集めてその動きを改めてもらえるように、要望をしたいと思っています。
 署名活動の第二弾として、全国のみなさんにご協力を求めています。これは福島県の給食の問題だけでなく、原発事故後のあり方を問う問題です。これから育つ子どもたちに、背負いきれないほどの負の遺産を残してしまったことに対しての謝罪の心があるならば、このような動きなどあるはずもないことです。悔いることなく更なる過ちを繰り返そうとする福島県の判断に対し、声を挙げることをお願いさせて頂きながら、子どもたちの未来を守るために立ち上がるみなさんと、歩みを共にしていけることを願っています。
 どうぞ、よろしくお願い致します。

署名用紙は、こちらから。http://kaupili.info/iwaki-mirai/docs/kyusyoku_syomei.pdf
「子どもたちの安心・安全を考えるいわきママの会」のホームページは、http://ansinmama.jugem.jp/?eid=8

 内部被ばくについては、空間線量の高い地域の子どもが、線量の低いところに保養に行ったところ、高い地域の子どもの方が内部被ばくが少なかったということもあった。なぜなら、線量の高い地域の方が、常に食物に気を遣い被曝を回避していたためのようだ。風評被害キャンペーンで「安心」を押し付けられ、子どもたちに内部被ばくをさせてはならない。
ブライダルベール


3.11後の岩手から考えること 考えなければいけないこと

2014年08月05日 | インポート

Img_3777  あの3.11から3年半が過ぎていこうとしていますが、その年月とともに私たちの中から記憶が薄れてきているのではないでしょうか。だからこそ、もう一度事実を知り、その中から現在の日本を見つめなおしていけるのでは、その思いから現地の取材を続けていらっしゃる安田菜津紀さんをお呼びし7月23日、学習会を行いました。
 安田さんは震災当時、その後の岩手県陸前高田市について自分が撮った写真をスクリーンに映し出していきながらお話をすすめていきました。震災当時フィリピンにいた安田さんは、情報も良く分からないまま義理の両親が住む陸前高田市に向かいました。そこで分かったのは、お母さんが津波にのまれて亡くなったということでした。安田さんはただ一本だけ残った一本松を希望の象徴として写真にとり、それが新聞に掲載されました。その写真に対してのお父さんの怒り、悲しみ。安田さんにとって希望の象徴としてみえたこの写真が、被災者にとっては波の威力を思い出させるだけのものだった。ともかくすべてのお話が心に突き刺さるようでした。
 この当時日本では「がんばれ、がんばれ」という言葉が氾濫していたが、これは被災した人々を追い詰める言葉でもあったこと。人々は沈黙していたが、その裏には声を上げられない沈黙でもあったとの一言は、私自身につきつけられたようでした。
 そして現在、高さ12,5m、幅50mの防潮堤が建設されようとしているが、観光、安全(陸から海の状態が見えない)産業(堤の杭が伏流水を止めかきの養殖に影響を与える)の点から問題なのではと話されました。しかし、これは復興事業なので「環境アセスメント」はいらないとのことで、まさに「憲法」が存在しない現実を知りました。
 明るい話もありました。現地では「桜ライン3.11」というプロジェクトがたちあがり、津波の到達点に桜を植えていくという運動が進められているようです。私たちは、今、何を考え行動していかなければならないか、大きな示唆をもらった学習会でした。


一人じゃないよ

2014年08月01日 | インポート
Photo 沖縄県・伊平屋村立伊平屋中学校の伊礼美朱紀さんの人権作文「一人じゃないよ」(2006年)を子どもたちと読んだ。
 「すべての人は,生まれながらに人間らしく幸せに生きる権利があり,誰もその権利を侵すことはできないと,日本国憲法でも基本的人権の尊重が定められ,保障されている。それなのに私達の周りには,差別やいじめが後を絶たない。」ではじまる伊礼さんの作文は、いじめを見て見ぬふりをし、自分がいじめられる怖さからいじめに加担し、今度は自分がいじめられた自らの経験をクラスの話し合いで率直に語り、学校からいじめをなくすことをみんなで誓い合ったという内容だ。
 不登校の子どもが通級する私のクラスの子どもたちは、自分の経験も重ね合わせながら次のような感想を寄せた。
 「なんでいじめするんだろう・・・。楽しいのかな?って心では思ってました。でも見ているといじめはエスカレートしていき、いじめを受けていた子は『自殺したい』って言ってた。小学6年生の時やっといじめを受けていた子が先生に言っていじめはなくなった。私は中学生になってから後悔した。私もあの時助けてあげられたらって。」
 「いじめの標的になる人はよく『普通』じゃない人達になるそうだ。そこでいつも私は『普通』って何?と思う。自分も普通でないと思うし、誰も普通だとは思わない。人は一人一人個性を持っているし、それを憲法で定めるだけでなく、ちゃんと尊重し合っていかないといけないと思う。」
 「彼女がいじめられて一ヶ月位続いて、新しい子がいじめの標的になってしまいましたが、訳もなくいじめるのはやっぱり良くないと思いました。でも訳があるからいじめをしてもいいというものではありません。やったら自分に帰ってくるからです。だから自分は、いじめられても、やり返そうと思わない人間になろうと思います。」
 「私の意見は、遊び半分で他人をいじめてた人間が、いざいじめられると怖くてさびしいとか言いだすのは何かイラッとした。普通ならいじめられてつらいのは最初からわかっていると思う。それに最初のほうに標的になるのが怖いと書いてある。それならいじめられるほうの気持ちも半分くらいはわかっていてもいいんじゃないか。身をもって知る、ということでもあると思うが、どうしてこんな誰でもわかるようなことがわからないのか、私には理解できない。」
 どの子も、いじめとまっすぐ向き合い、自分の問題として考えている。いじめは、子どもの世界だけではない。むしろ大人の世界のほうが陰湿で根が深い。いじめ(ハラスメント)をなくす努力を子どもに負けずに私たち自身が身をもってしなくてはならないことを子どもたちの作文と感想は訴えているように思う。
ローズマリー