東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

あけましておめでとうございます。

2020年01月07日 | 日記

 新年あけましておめでとうございます。

 組合員の皆様に支えられ、おかげさまで東京教組も新たな年を迎えることができました。ありがとうございます。

 昨年は台風15号、19号の記録的な暴風・豪雨により甚大な被害がもたらされました。被災された皆様には心からお見舞い申し上げます。

 国会では、昨夏、参議院議員に返り咲いた水岡俊一議員をはじめ、野党議員が文科大臣を鋭く追及しましたが、多くの矛盾を残したまま「改正給特法」が可決・成立してしまいました。しかし多くの付帯決議が付けられ、反対の声が多い「1年単位の変形労働時間制」は「業務の削減・縮減が前提」とされました。また、3年後には給特法の改廃も含めた見直しをすることが明言されました。 

 「働き方改革」が言われるようになりましたが、学校現場からは楽になったという声は全く聞こえてきません。「働き方改革」は業務を減らし、人を増やさなければ実現できません。早く退勤しても、持ち帰り仕事が増えたのでは何にもなりません。本気で仕事を減らすためのとりくみを一層すすめていかなければなりません。

 昨年、組合にはパワハラの相談が数多く寄せられました。誰に頼っていいかわからず、ネットで検索して東京教組に連絡された方も多いです。教員の激務は、一人一人を疲弊させます。困っていても、ご自身が人に相談する余裕がなかったり、周りの人がみんな忙しそうで話しかけられなかったり、ということもあるのかと思います。多忙やパワハラが原因で、病気になる方もいらっしゃいます。また、出産や育児のために産休・育休を取りたくても産育休代替の方が見つからないという話もよく聞きます。「教員が忙しすぎて、子どもに寄り添う時間がない。」とも言われています。学校を忙しいままにしておくことは、多くの問題や悪循環をうみ出し、弊害しかありません。学校現場が、同僚と、仲間として話し合ったり、相談したりできる場であってほしいですし、組合がその力になりたいと思っています。そうでなければ、若い人が教員をめざそうとは思わなくなるのではないでしょうか。

 子どもたちが希望に溢れ、安心して笑顔で学校に通えるように、そして教職員が心や身体を壊すことのないように、生命が大切にされる世の中をつくっていかなければなりません。そのためにも安倍政権が強い意欲を示す憲法改悪を阻止し、民主的な学校をつくっていきましょう。

 今年も組合員の皆様とともに、執行部・書記一同全力で頑張る決意を申し上げ、皆様とご家族のご健勝を心より祈念し、新年のご挨拶と致します。本年もどうぞよろしくお願いいたします。