東京教組(東京都公立学校教職員組合)

教職員のセーフティーネット“東京教組”

女性部・冬の講座から 

2017年01月23日 | 日記
1月9日(月・祝)、女性教職員のための冬の講座を実施しました。
 
 「『居場所』のない男、『時間』のない女」と題し、社会学者で詩人の水無田気流さんが話してくださいました。
 
 先進国の中で最も「働きバチ」なのは日本のワーキングマザー。しかし育児・家事は夫からは見えにくく、忙
 
いのに忙しいと思われていないのです。
 
  夫の家事育児貢献度が高まったり、女性の就労率が上がったりすると、2人目以上の出生率が上がるというデータは非常に興味深いものでした。
 
 また、女性の育児の問題と同じくらい、未婚男性の介護問題も深刻であるとのこと、こちらの対応も考えていかなくてはならないと思いました。
 
 働き方改革だけでなく、暮らし方改革をしていく必要があるという言葉に今後の活動の方向性を感じました。

働きすぎだよ、教職員!!

2017年01月18日 | 日記

 東京教組青年部が実施した青年教職員アンケートがまとめられた。(詳細は、東京教組ホームページでみられます。)

 

 アンケートによると、出勤の平均時刻は7時28分、退勤は19時45分、平均勤務時間が12時間17分という結果になった。実際にはとれていない休憩時間を差し引いても、毎日の超過勤務が4時間近くにもなってしまう長時間勤務である。

 細かく見ると、毎日11時間以上勤務の人が91%、労働安全衛生法に基づき医師による面接指導が必要な月80時間以上の超過勤務の人が75%、医師による面接指導が義務付けられている月100時間以上の人は50%、1日で2日分近い勤務時間となる15時間以上の人が7%である。正直、異常な数値である。

 ここ数年、教員の長時間労働もようやく世間に知られるようになってきた。TALIS (OECD国際教員指導環境調査)の2013年調査結果でも、日本の教員の労働時間が他国に比べ突出して長いことが明らかになっており、文科省は昨年6月、「学校現場における業務の適正化に向けて~次世代の学校指導体制にふさわしい教職員の在り方と業務改善のためのタスクフォース報告~」を公表した。

報告では、まず、教員の担うべき業務に専念できる環境を確保するとしている。

部活動の負担軽減については、休養日の明確な設定、部活動指導員の配置など部活動を支える環境整備を推進するとしている。

また、「長時間労働という働き方を見直す」として、ワーク・ライフ・バランスを含むタイムマネジメント等の意識改革、教職員が本来の労働時間で退校することを理想の姿とすること等が示されている。

 報告が出され、問題点は明らかになった。これからは、報告記載の方策にどれだけ実効性を持たせられるかにつきるであろう。残念だが、都教委からも地教委からも、実行策らしきものは一切出てきていない。早急な実行策の提起を強く求める。

   過労死などという悲劇を起こさせないためにも。