日々是好日・スローライフ(寅さんの柴又から発信)

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一年が過ぎるのが早い

2018年12月08日 | 文学  コラム・エッセイ

 年の暮れ

 

ことしもあと20日余りとなった。
  手帳も残り少なくなり、「さて来年のものを」と言うことで、近くの書店に足を運んだ。あるわ、あるわ。大きい物から小さいもの、表紙の硬い物から柔らかいもの、横書きやら縦書き。1つのコーナーを設けて、書籍を押しのけんばかりに並んでいた。

  積まれたり手帳の数や年の暮れ  (縄)

 


 この時期になると、ビジネス雑種に「手帳術」の特集を組む。仕事がはかどる、仕事の整理が上手くいく、能率が上る、この手を使うと金運に恵まれる。
  
  カラフルなチャートが描かれできる人をさも満点人間の様に錯覚を思わせる。今までの過去の経験から、奥行やごみごみでなく日常のことが普通に書けることが一番です。

ことしは予定欄の充実した手帳を買い求めようと出かけた。

 

アッそうだ日経手帳を手配済み  (縄)

 
 書店に行きあれこれ見たが、あまりの多さに目移りして買わないで帰った。
その3日後、新聞屋さんのからの手帳が届いた。

 

 

冬の季語に「日記買う」があります。
   

 八十路なほ生き方上手の日記買う   田口俊子

 

敏子さんの生き方は手帳から!!に感銘、人生100年時代ガンバレ。
  縄文人、八十路の道をまっしぐら、まだまだ若い物には負けてはおられぬと意気込むことは
良いが、案外気合だけでつぶれる気配見え見えすらする。
 
 来年は、平成が改まり新元号になる。先ずは4~5月の10連休を如何に過ごすか、この辺がカギになるだろう。八十路の人間には連休はあまり関係ないですが、表紙が幾分手あかがついて、黒くにじんだころ、世の中はどうなっているやら、不安と期待が脳裏を掠めます。

先ずは健康であることをお願ってやまない。

     

       かめの会兼題「年の暮れ」 ≪12月宿題≫

            12/22(土)例会後・忘年会

 

    残り月買いたる手帳に書き移す  (来年は、来年はと八十路かな!)

     平成や三十年に謝念かな  (平成天皇お疲れさん)

       年の暮れ友の訃報や住所録   (喪中はがき)

        餅つきを何時にしようか暦見る  (田舎時代の事)

        年の暮れ心の垢を洗いけり  (寒風摩擦のたわしを買った…)

            

さまざまな思い出を伴いながら、今年もあと3週間程で暮れようとしています。
皆様方には、どんな思い出の年で有ったでしょうか?
 
 俳人・高浜虚子は「去年(こぞ)今年 つらぬく棒の ごときもの」という、

まことに意義深い一句を残しております。

  

   

 

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コメント (7)
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