年の暮れ
ことしもあと20日余りとなった。
手帳も残り少なくなり、「さて来年のものを」と言うことで、近くの書店に足を運んだ。あるわ、あるわ。大きい物から小さいもの、表紙の硬い物から柔らかいもの、横書きやら縦書き。1つのコーナーを設けて、書籍を押しのけんばかりに並んでいた。
積まれたり手帳の数や年の暮れ (縄)
この時期になると、ビジネス雑種に「手帳術」の特集を組む。仕事がはかどる、仕事の整理が上手くいく、能率が上る、この手を使うと金運に恵まれる。
カラフルなチャートが描かれできる人をさも満点人間の様に錯覚を思わせる。今までの過去の経験から、奥行やごみごみでなく日常のことが普通に書けることが一番です。
ことしは予定欄の充実した手帳を買い求めようと出かけた。
アッそうだ日経手帳を手配済み (縄)
書店に行きあれこれ見たが、あまりの多さに目移りして買わないで帰った。
その3日後、新聞屋さんのからの手帳が届いた。
冬の季語に「日記買う」があります。
八十路なほ生き方上手の日記買う 田口俊子
敏子さんの生き方は手帳から!!に感銘、人生100年時代ガンバレ。
縄文人、八十路の道をまっしぐら、まだまだ若い物には負けてはおられぬと意気込むことは良いが、案外気合だけでつぶれる気配見え見えすらする。
来年は、平成が改まり新元号になる。先ずは4~5月の10連休を如何に過ごすか、この辺がカギになるだろう。八十路の人間には連休はあまり関係ないですが、表紙が幾分手あかがついて、黒くにじんだころ、世の中はどうなっているやら、不安と期待が脳裏を掠めます。
先ずは健康であることをお願ってやまない。
かめの会兼題「年の暮れ」 ≪12月宿題≫
12/22(土)例会後・忘年会
残り月買いたる手帳に書き移す (来年は、来年はと八十路かな!)
平成や三十年に謝念かな (平成天皇お疲れさん)
年の暮れ友の訃報や住所録 (喪中はがき)
餅つきを何時にしようか暦見る (田舎時代の事)
年の暮れ心の垢を洗いけり (寒風摩擦のたわしを買った…)
さまざまな思い出を伴いながら、今年もあと3週間程で暮れようとしています。
皆様方には、どんな思い出の年で有ったでしょうか?
俳人・高浜虚子は「去年(こぞ)今年 つらぬく棒の ごときもの」という、
まことに意義深い一句を残しております。
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