峠⇔山を上り下る
長野県・鳥居峠の最高所にある石碑(芭蕉句碑)
木曽の栃 うき世の人の 土産かな 芭蕉
人生峠
峠を登りながら考えた。
分岐道、ごっつい道、手探りのやぶ道、暗い夜道
辛いこともたくさん有った。
一つ越えれば また一つ
雨の日 風の日 雪の日も
越えねばならない 峠路
無情の谷間を耐えて忍んだ いばらの道
ひと(他人)は知るまい 艱難辛苦
開けぬ夜はない 朝が来る
冬はかならず 春となる
伴侶と互いに励まし合いながら
たどり着いたる 灯りのねぐら
辛抱する木に金が成る
七転び八起きと 人は言う
やっと掴んだ人生峠
一休みしようと腰を下ろした これからこれから
気がつけば とてつもない重いリックを背負っていた。
いま峠を下っている 役目を終えた装備を一枚また一つと脱ぎ捨てながら
現世に生ある限り
日々是好日スローライフ のんびり歩いて行こう