toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

仏果を得ず 三浦しをん

2012年12月18日 | 読書日記
古典に限らずジャズ以外の芸能に関しては興味も知識も無い私は、読み始めたとたん「失敗した」と思った。
というのも、これは古典芸能の世界に生きる人の話だった。
作品中で、「文楽」と言ったり「義太夫」と言ったり「浄瑠璃」と言ったりしていて、それがどう違うのか、はたまた一体何の話なのかという基本的なことが最後まで謎のままだったけど、普通の人は一般常識として知っているんでしょうか?
ハードバップとモダンジャズみたいなもの??

実際読んでみると、文楽とか浄瑠璃とかの知識が無くても充分楽しめる話でした。知っていればもっと面白いのかもしれませんが・・・・
その文楽だか義太夫だかの語り部(大夫)の芸に対する成長と恋愛の物語。
三浦しをんの前2冊と違って、極普通の文体で書かれた作品だけど、ストーリ設定は一番変わってる。
普通に面白い小説です。


双葉者 1500円

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