toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「百鬼園事件帖」 三上延

2023年10月01日 | 読書日記
内田百閒が法政大学でドイツ語を教えていた時を描いた連作短編集。
百閒とその学生甘木が不思議な世界に巻き込まれていくけれど、言って見れば朱川湊人や宮部みゆきの書く世界に近いかな?
この感じの物語は前提が不自然なので一歩間違えると全く面白くなくなってしまうけれど、この作品は素晴らしい出来だった。

三上延ははじめて読む作家だけど、この路線で他のテーマでも書いて欲しいな。




2023.9.1
KADOKAWA

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