toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「私はスカーレット」 林真理子

2023年07月12日 | 読書日記
海外が舞台の話は背景が理解しにくいし、人名や地名が覚えられないから苦手で、普段は避けている。
ましてや上下巻の作品なんか絶対に手を出さないけれど、たまたま先行発売された文庫版のプルーフ(上巻の冒頭4分の1)を入手して読んだら(2019年10月)、それがとても読みやすいし面白くて続きを読むつもりでいた。
しかし、つい買いそびれてそのまま忘れていたうちに今回まとまった本になったのを発見して早速読んだ。
(ちょっと比べてみたら、冒頭がいきなり変わっていたし、当たり前だけど気になっていた明らかな誤植が修正されていた。)

リライトと言うことで、ストーリは林真理子が考えたわけじゃないだろうけれど、予想の上を行く展開が面白くてどんどん読み進められる。
林真理子の書き方が上手いせいで背景もすんなり分かるし、登場人物達は個性的で混乱することも無くて、これなら私にも大丈夫。

主人公のスカーレットとレット、そしてアシュレの考えていることは一貫性が無くて違和感を持つところも有ったけれど、著者もあとがきで触れているように原作のせいと言うこと。

途中まで「・・・した。」と書けば良いところ「・・・したんだ。」となってる箇所がちょくちょく出てくるけれど、何か意味が有ったんだろうか?






2023.6.19
小学館(上下巻)

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