toshiの「読書日記」

忘備録を兼ねて読んだ本の感想などを書いています。個人的な感想なので不快に思われたりすることも有るかもしれませんがご容赦。

「地面師たち」 新庄耕

2023年06月29日 | 読書日記
新庄耕は以前読んだ「夏が破れる」が最悪だったので、これが詰まらなかったらもう手を出さないでおこうと思いつつ読んだけど、これは良かった。

地面師集団とその協力者たちと土地の所有者、そして騙される大手ディベロッパー会社と地面師を追う定年を迎えた元刑事の物語。
悪人が主人公の物語は、その悪事が上手く行くようにという思いと、悪者は捌かれるべきという二つの矛盾する思いで読む楽しさがある。
詐欺のクライマックスで青柳が突然仏像の盗難の話を始めたときは、これは青柳の全くの作り話で否定しないとウソがばれる・・・って思ったけれど、何もなく過ぎてしまって期待外れ。

ちょっと納得いかない結末だけど、これは続編のための伏線?


腕時計をブランド名で表わしていたから、興味の無い私には何のことかわからず一々調べながら読んでいて、これは大変なことになりそう・・・と思っていたけれど、最初だけだった。



2019.11.10
集英社

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