相対性理論については、すでにある程度理解してるからかもしれないけれど、それを差し引いてもこの本は非常に分かりやすく書かれている。
本書の著者の佐藤勝彦氏の書いたもの含めて、相対性理論の本はこれまで何冊も(何十冊も)読んでいるけれど、こんなに分かりやすく書かれたものはなかった。
おかげで二三日かけて読むつもりが、読み始めたら一気読みで半日で読んでしまった。
そのうえ、今まで疑問に思っていたこと(些細なことも含めて)を見事に説明してくれている。
例えば高速で移動するほど時間の流れがゆっくりになるということは理解しているけれど、移動してる人から見れば止まっている人の方が移動してるのだから逆に自分の方が時間の進みが早くなるはずという疑問に関しては移動を始めたときの加速度と言う回答を与えてくれている。
また同じく等速直線運動をしている者同士ではお互いに相手の時間が遅れて見えるという理解できるものの納得できない現象に関しては、お互いの過去を見ているため、それを自分の現在と同時とみなすことで相手が遅れていると考えれば良いということで目から鱗。
そして、それまでの本では唐突に登場して、相対性理論とどう関係があるんだろうと思っていた項目が、相対性理論の関係から書かれていて相対性理論の本に登場する謎が解けすっきりとした。
ブラックホールは相対性理論から容易に導き出せることは知っていたけれど、この手の本には必ず登場するビッグバンの話はどう関係するのか良くわかっていなかったけれど、この本のおかげで納得。
おそらくこの2点に関してはそれまでの著者があまりにも当たり前なことだと思ってあえて書かなかったんだと思うけれど、この辺が書いてあるだけでも私にとっては読む価値がある本だった。
第5章の宇宙の話では、相対性理論の話から始まって、量子力学や統一理論に基づいた最新の宇宙論まで話が及んでいて、興味深い。
第7章に登場する「自己無矛盾の原理」ははじめて聞いたけれど、もはや物理学と言うり哲学の世界だし、「多世界解釈」はミクロの世界で成立する量子力学をそんなところに持ち出して良よければ何でも有りになっちゃうんじゃないの?
実務教育出版
本書の著者の佐藤勝彦氏の書いたもの含めて、相対性理論の本はこれまで何冊も(何十冊も)読んでいるけれど、こんなに分かりやすく書かれたものはなかった。
おかげで二三日かけて読むつもりが、読み始めたら一気読みで半日で読んでしまった。
そのうえ、今まで疑問に思っていたこと(些細なことも含めて)を見事に説明してくれている。
例えば高速で移動するほど時間の流れがゆっくりになるということは理解しているけれど、移動してる人から見れば止まっている人の方が移動してるのだから逆に自分の方が時間の進みが早くなるはずという疑問に関しては移動を始めたときの加速度と言う回答を与えてくれている。
また同じく等速直線運動をしている者同士ではお互いに相手の時間が遅れて見えるという理解できるものの納得できない現象に関しては、お互いの過去を見ているため、それを自分の現在と同時とみなすことで相手が遅れていると考えれば良いということで目から鱗。
そして、それまでの本では唐突に登場して、相対性理論とどう関係があるんだろうと思っていた項目が、相対性理論の関係から書かれていて相対性理論の本に登場する謎が解けすっきりとした。
ブラックホールは相対性理論から容易に導き出せることは知っていたけれど、この手の本には必ず登場するビッグバンの話はどう関係するのか良くわかっていなかったけれど、この本のおかげで納得。
おそらくこの2点に関してはそれまでの著者があまりにも当たり前なことだと思ってあえて書かなかったんだと思うけれど、この辺が書いてあるだけでも私にとっては読む価値がある本だった。
第5章の宇宙の話では、相対性理論の話から始まって、量子力学や統一理論に基づいた最新の宇宙論まで話が及んでいて、興味深い。
第7章に登場する「自己無矛盾の原理」ははじめて聞いたけれど、もはや物理学と言うり哲学の世界だし、「多世界解釈」はミクロの世界で成立する量子力学をそんなところに持ち出して良よければ何でも有りになっちゃうんじゃないの?
実務教育出版