ゆっくりと山登り

登山、写真、その他日々のことなど

鬼ヶ岳(御坂) 2014年3月

2014-03-24 21:15:18 | 御坂・富士山周辺

2014年3月15日

諸々のことが一段落して(しかし、まだ二段落、三段落が待っているような・・・)

晴天の予報が出ている土曜日、久しぶりの山登りに出かけました。

しばらくWEBと山を控えておりましたので、体がついていくか心配。

どこに行くかいろいろ考えましたが、

先日出張で飛行機から見下ろした丹沢や御坂の山々の真っ白の姿が印象的で

まずは御坂の鬼ヶ岳へ。

こちらもずいぶん昔に十二が岳から縦走したことがあります。

今回は根場の集落から鬼ヶ岳へ直接上がって、

雪の具合によって足が進むようなら王岳まで足を運ぼうかなんて思ってましたが

やっぱり甘かった。

朝の談合坂、金曜の夜に積雪があって周囲の山々が美しかった。

 

西湖の野鳥の森公園の前から

富士山がくっきりと青空に映える。

 

根場の集落につきました。

 

ここの駐車場に車を停めて出発。

 

先の大雪からかなり回復したようだが、まだまだ雪が

残っている。

 

 

沢を徒渉して山道に入るところ。

 

 

 

ほとんどトレースは消えているが、一人分の新しい足跡。先発者がいるようだ。

 

 

杉の森の中の斜面をしばらくたどっていく。

まだアイゼンが必要なほどではない。

 

しばらくして杉の森を間もなく抜けようとする頃、前方から人が降りてくる。

「こんにちは」と声をかけると、「あなたこの山は登ったことありますか?」との問いかけ。

「下ったことはあるけど登りは初めて」なんて話をしていると

道がわからなくなったので途中で引き返してきたという。

結局その人はそのまま下って行ってしまった。

やれやれ・・・

杉林の中はピンクのテープもあり、わずかにへこんたトレースの跡もあって間違いはない。

確かに落葉松の森に出たところで完全にトレースが見えなくなった。

先行者が付近をうろうろした様子はわかる。

地図とにらめっこしながら、方向に検討をつけて進む。

すると前方を小さな影が二つ横切った。

 

リスでした。

落葉樹の森は日が差仕込むので見通しは良いけれど

雪がすぐぐずぐずになってしまう。

ひざ上までもぐる重たい雪の中、

方向を見定めながら歩いていて

だいぶペースが落ちてしまった。

 

 

背後の富士山に励まされつつ進む。

 

 

斜面が急になって雪が薄くなってきた。よく見ると上のほうの斜面に夏道の跡らしき物が見えてきた。

ようやくルートに自信が持てた。

 

 

まもなく雪頭ヶ岳につながる稜線に上がる。ここからは尾根をたどってゆけばよい。

 

 

稜線の雪も締まって歩きやすくなった。

先ほどの人とすれ違った以外はずっと一人きりの山歩き。

真っ青な空にひんやりした空気、風の音と雪を踏みしめる音、

時折さえぎる枝を振り払うときのざらざらした感触

久しぶりの感覚を味わいながら登っていく。

 

だいぶ高度を上げて稜線の向こうに聖岳が見えた。

小さいけれど端正な姿が良くわかる。

 

カンジキは持ってきたけれど、結局つけずにここまで来てしまった。

 

さて雪頭ヶ岳が近づくと岩場や藪がひどくなってきた。

夏道も良くわからないので強引に藪を突破する。

雪も深くてなかなか思うように進まない。

なんとか突き進むとようやく道標を見つけた。

背後に展望が開けた。

 

昼になって雲が多くなってきたけれど、

青木ヶ原の樹海の向こうに竜ヶ岳や毛無山も見えている。

 

緩やかな斜面に出ると雪頭ヶ岳山頂はもうすぐ。

 

この斜面は素敵なお花畑だそうだが、前回も晩秋だった。

 

山頂の斜面で富士山を前にお昼ご飯

 

 

足和田山と西湖を見下ろしながらラーメンをすする。

久しぶりの山登りにとてもさわやかな気分。

聖岳、赤石岳そして悪沢岳も見えている。

 

 

正直ここまで登ってくるのに結構疲れた。

ルートを探すのに神経を使ったし、グズグズの雪にも難儀した。

山頂でのんびり景色を見ていると、なんだかもう今日はこれで十分という感じになってきた。

 

ということで、来た道を引き返す。

一度通った道は速く感じるもの、ぐんぐん下って

登山口の沢へ

 

朝は暗かった谷間にも日が回り込んで明るく、雪の道を駐車場へ戻る。

 

根場の売店でお土産を買ってかえる。

店のおじさんに聞くと、あの大雪の跡は大人の背丈ほども雪が積もって

しばらくどうしようもなかったらいい。

「いやしの里根場」もしばらく休業していたがようやく再開できたとのこと。

 

二カ月以上間のあいた山登り、やっぱり体がなまっているのが良くわかった。

それでも久しぶりの山の感覚、やっぱり良いものです。

 

 



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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雪山 (やまとそば)
2014-03-24 21:39:59
地図で見ましたが、積雪が多いと結構大変なコースですね。
今年は2月の大雪が今もなお山々に残り大変かもしれません。
でも、山頂からの展望は良さそうですね。
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Unknown (リンゴ)
2014-03-25 20:25:08
久しぶりの山歩きで良い汗をかいたのではないでしょうか。
写真やコメントからも気持ちの高ぶりが伝わってきます。
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Unknown (ケン太)
2014-03-26 20:29:44
玄人好みのコースですね。
でも富士山が近いのが羨ましいです。
今年は雪が多かったですね。
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やまとそばさんこんばんは (trekker-k)
2014-03-26 21:59:23
ここは割と地味なコースですので、ほとんどトレースもなく難儀しました。山梨県は大雪で大変だったようですが、根場の「いやしの里」もようやく開くことができて地元の方もホッとされていました。
何せ富士山が真正面ですし眺めは最高です。
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リンゴさんこんばんは (trekker-k)
2014-03-26 22:00:57
本当に登り始めるまでは足が動くか心配でした。
最終目的地までは行きませんでしたが、久しぶりの山歩きを十分堪能できました。
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ケン太さんこんばんは (trekker-k)
2014-03-26 22:04:19
三つ峠を除くと御坂の山は派手さはないですが、眺めが良く歩きごたえもあります。3月にしてこの雪景色には驚きました。
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