国立天文台によると、太陽が1年のうちで最も高く上がるこの時期は、満月は最も地平線に近くなる。
夕日のように、大気の影響でいつもより赤っぽくなるのだという…
6月の満月は、「ストロベリームーン」と呼ばれています。
ストロベリーとつくだけあって、1年で、最も赤みがかった満月です。
では、どうして、この時期に月が赤くなるのでしょうか。
21日は、1年で昼間が最も長く、夜が最も短い夏至ですが。この夏至の時期が、月の赤さと関係しています。
太陽が、1年で最も高く上がるこの時期は、月は、最も低い位置に来ます。
満月は、太陽と正反対の軌道を通ります。
夏至で太陽が出ている時間が長いということは、夏至の夜の満月が出ている時間は短くなります。
月が東から昇って西に沈むまでの時間を短くするためには、夏至の満月は、
冬の太陽のように、水平線に近い低いところを通ればいいということになります。
反対に冬至の月は、夏至の太陽のように、高度が高い位置を通ることになります。
月の位置が低い時、月の光は、より厚い大気の中を通過します。
光の性質上、波長の短い青い光は、途中で散乱して届かなくなり、波長の長い赤色だけが地上に届くため、
月が、いつもより赤っぽくなります。
このストロベリームーンは、「見ると幸せになれる」、「好きな人と結ばれる」などと言われています。
国立天文台HPから
2017年最小の満月(2017年6月)

月の見かけの大きさは変化する!
月は、地球の周りを公転しています。
月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。
また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けてわずかに変化するため、月が地球に最も近づく
位置(近地点)や、最も遠ざかる位置(遠地点)での距離は、上の図のように毎回異なります。
満月における地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)は、およそ35万6千キロメートルから
40万6千キロメートルの間で変化します。

そして、月の見かけの大きさ(視直径)は、地球と月との距離が近いときには大きく、遠いときには
小さくなります。
最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、14パーセント視直径が大きく、30パーセント明るく見えます。
2017年で最も小さな満月となるのは、6月9日です。
月は、6月9日7時21分に遠地点を通過し、22時10分に満月となります。
満月のときの地心距離は約40万6千キロメートル、視直径はおよそ29分24秒角です。
2017年で最も大きな満月となるのは、12月4日です。
月は、12月4日に日付が変わったばかりの0時47分に満月となり、その後の17時46分に近地点を通過します。
満月のときの地心距離は約35万8千キロメートル、視直径は33分22秒角です。
なお、翌月の2018年1月2日には、12月4日よりも月がさらに地球に近い距離で満月となります
(満月のときの地心距離は35万7千キロメートル、視直径は33分30秒角)。
月を実際の夜空に並べて大きさを比べることはできませんが、上の図のように2017年最大の満月と
最小の満月を並べると、大きさの違いがよくわかります。
最近では大きく見える満月が話題にのぼり、注目されるようになってきました。
しかし、数字ばかりを気にするのではなく、実際に夜空を見上げて月を眺め、宇宙のおもしろさに
目を向けてみてはいかがでしょうか。
※残念ながら、当地では月の出は見られませんでした。
夕日のように、大気の影響でいつもより赤っぽくなるのだという…
6月の満月は、「ストロベリームーン」と呼ばれています。
ストロベリーとつくだけあって、1年で、最も赤みがかった満月です。
では、どうして、この時期に月が赤くなるのでしょうか。
21日は、1年で昼間が最も長く、夜が最も短い夏至ですが。この夏至の時期が、月の赤さと関係しています。
太陽が、1年で最も高く上がるこの時期は、月は、最も低い位置に来ます。
満月は、太陽と正反対の軌道を通ります。
夏至で太陽が出ている時間が長いということは、夏至の夜の満月が出ている時間は短くなります。
月が東から昇って西に沈むまでの時間を短くするためには、夏至の満月は、
冬の太陽のように、水平線に近い低いところを通ればいいということになります。
反対に冬至の月は、夏至の太陽のように、高度が高い位置を通ることになります。
月の位置が低い時、月の光は、より厚い大気の中を通過します。
光の性質上、波長の短い青い光は、途中で散乱して届かなくなり、波長の長い赤色だけが地上に届くため、
月が、いつもより赤っぽくなります。
このストロベリームーンは、「見ると幸せになれる」、「好きな人と結ばれる」などと言われています。
国立天文台HPから
2017年最小の満月(2017年6月)

月の見かけの大きさは変化する!
月は、地球の周りを公転しています。
月の軌道は円形ではなく楕円形をしているため、地球と月との距離は一定ではありません。
また、月の軌道は太陽や地球などの重力を受けてわずかに変化するため、月が地球に最も近づく
位置(近地点)や、最も遠ざかる位置(遠地点)での距離は、上の図のように毎回異なります。
満月における地心距離(地球の中心から月の中心までの距離)は、およそ35万6千キロメートルから
40万6千キロメートルの間で変化します。

そして、月の見かけの大きさ(視直径)は、地球と月との距離が近いときには大きく、遠いときには
小さくなります。
最も大きな満月は最も小さな満月に比べて、14パーセント視直径が大きく、30パーセント明るく見えます。
2017年で最も小さな満月となるのは、6月9日です。
月は、6月9日7時21分に遠地点を通過し、22時10分に満月となります。
満月のときの地心距離は約40万6千キロメートル、視直径はおよそ29分24秒角です。
2017年で最も大きな満月となるのは、12月4日です。
月は、12月4日に日付が変わったばかりの0時47分に満月となり、その後の17時46分に近地点を通過します。
満月のときの地心距離は約35万8千キロメートル、視直径は33分22秒角です。
なお、翌月の2018年1月2日には、12月4日よりも月がさらに地球に近い距離で満月となります
(満月のときの地心距離は35万7千キロメートル、視直径は33分30秒角)。
月を実際の夜空に並べて大きさを比べることはできませんが、上の図のように2017年最大の満月と
最小の満月を並べると、大きさの違いがよくわかります。
最近では大きく見える満月が話題にのぼり、注目されるようになってきました。
しかし、数字ばかりを気にするのではなく、実際に夜空を見上げて月を眺め、宇宙のおもしろさに
目を向けてみてはいかがでしょうか。
※残念ながら、当地では月の出は見られませんでした。