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狐雨からゲリラ豪雨まで

2017-06-30 23:54:11 | その他
朝日新聞6月28日のことばの広場 校閲センターから にわか雨
狐雨からゲリラ豪雨まで


ことばの広場の欄には常々興味を持って読んでいます。
今回、いろいろな「雨」が登場しています。

「雨」といえば、高橋順子・文、佐藤秀明・写真、発行所・小学館、「雨の名前」です。
「雨の名前」が422語掲載されています。



朝日新聞の記事に登場する「雨」を「雨の名前」の本から
「にわか雨」:
俄雨・にわかあめ」急に降りだし、それほど待たずに止む雨。「急雨」「通り雨」「驟雨」もほぼ同意。
急雨・きゅうう」にわか雨のこと。類語に「早雨」。
通り雨・とおりあめ」ひとしきり降って、間もなく腫れ上がる雨。にわか雨のこと。「夕立」「驟雨」は夏のにわか雨。
神立・かんだち」神の示現の意で、雷、雷鳴を示す言葉だったが、雷はは雨をともなうことが多く、夕立、雷雨のことをもいうようになった。地方によっては「かだち」「かんだちあめ」「おかんだち」などという。
白雨・はくう」・夕立。にわか雨。雹(ひょう)のこともいう。「ゆうだち」「しらさめ」
とも呼ぶ。太い雨脚や地を叩くしぶきに、薄れた雲間から日が差して白く見えるような雨。
狐雨・きつねあめ」日が照っているのに、降り落ちる小雨。「狐」は人を騙し、からかうという言い伝えからきた言葉だろう。「狐の嫁入り」「天気雨」「日照り雨」「日照雨・そばえ」「天泣・てんきゅう」などがある。
狐の嫁入り」晴れているのに、バラバラと気まぐれに降る雨のこと。狐にとっては、こういう天候がよいお日柄なのだろうか。嬉しくもあり悲しくもあり、という嫁御寮の心得を、狐の行列に仮託した夢幻の景。
天泣・てんきゅう」晴れわたった空から降る雨。遠くに流れていった雲からの雨が蒸発しながら降る現象というが、見えないくらいの薄い雲から降るとも考えられているそうだ。それはさておき、「天が泣く」とは一体いかなる人の命名か。
夕立」「ゆだち」とも。夏の夕方などに急に烈しく降ってくる雨のことで、ここで降っていても隣町では降っていないというような雨。昔から夕立は「馬の背を分ける」とか、「牛の背の片側には降らないなどと、局地的な降りを面白くいう。「よだち」「白雨・しらさめ」「白雨」ともいう。