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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

君の名は「三葉!」

2020-11-07 | 何よりの楽しみ
 切り出し ➡   粗削り ➡   節仕上がり ➡   接着
 古代生物繋がりとでも言おうか、頭骨玩具の3作目は後回しにし「三葉虫」の玩具を作ってみたくなった。何のことはない、放映された「君の名は」を見た結果でもあるのだが、既に化石だけでしかお目に掛かれない古代生物でも化石となった三葉虫は既に無死となって悠久の存在となったのだ。
 彫刻で成形しようかと思ったものの彫り易い材が無い。化石風の色合いを木材本来の風合いで出すにも彫りやすい材の入手目途も無く、デッキ材の端材で作ってみる事にした。
 古色蒼然とした風合いにしたくてそうしたのだったが、何せ硬い材で成形や仕上げに馬鹿手間が必要だった。これでは玩具としてまとまった数を用意するのは難しい。数と丈夫さを両立させるならヒノキ材、とにかくサッサと作りたいなら安い杉材が手頃か…。

 デザインは化石を参考にしたものの写真のような形態の三葉虫は無く、あくまで架空の形態である。まあ、いつもの得意の「もどき」でもある。
 さて、玩具として試作してみたが動くわけでも無く飾り物にしかならないような気もしたのだが立派な使い道があった。それは「札束の飛散防止」に使える。丁度一万円札大でもあるし、むき出しで札束を置いていても、これを乗っけておけば空き巣も気がつかないだろう。吐乱夫の戦略より素晴らしい案である。天は自ら助ける者を助ける、なんちゃって…。これを札束に乗せるためには年末ジャンボ1枚購入する必要がある。暮れも近いし昼餉を削って300円捻出するしかないか…。

            
          

             

今日のトンボ「オオアオイトトンボ」

2020-11-06 | 小父のお隣さん
 例年、この時期になると陽だまりに出てくるトンボがオオアオイトトンボだ。夏の頃は薄暗い林内や木立の中でしかお目に掛かれないのだが、この時期は水見回りで普通に認められるし、マユタテアカネが群れている陽だまりでさえ姿を見るのだ。
 見たから「ラッキー」なんて事も無いトンボであるものの、個体を見ていると色彩にはばらつきがある。個体差なのか熟し加減のためなのか知る由も無いけれど、他のイトトンボ類がいないこの時期はどんなに体色が異なっていても小生でも間違えない。もっとも翅を広げたまま止まるタイプだから間違えようもないか…。

 それでもまま、そう言って良いもんかどうか躊躇する個体も見る。個体差や成熟度合いで混乱させられるのは10年1日のごとくであるからしょうがないのだけれど、その日の一品食事さえ記憶に留まらない現実ではトンボの入る引き出しは無い!、のが真実なのだろう。まあ、主菜や主食でも無いし。

    腹部が太いし翅の展開も少なく右と比較では躊躇ある     小生の印象はツイッギー風、古い!

**深川店子、波浪鵜飲の末詰花

2020-11-05 | 合混で闘作すれば
苦楽立身ヨイショの阿呆
           伊達に努めぬ裏主人 ハアコリャコリャ     おしん

永田の岩屋軽きに過ぎて
           泥池であっても沈まない ハアコリャコリャ   潮来船頭

桜咲いても花見は禁句
           消した品行世に出せぬ ハアコリャコリャ    元締め

師走迫るもモリカケ売らぬ
           だから今から蒸しうどん ハアコリャコリャ   夜泣き傍

プーさんこじれば吐乱夫広ぐ
           東西横目に同じ道 ハアコリャコリャ      同輪策家

ほくそ笑んでも仕事は見せぬ
           リモートするならスゲの嵩 ハアコリャコリャ  雪隠大王

男子の本懐キャプテンシャドウ
           操る糸無きテレワーク ハアコリャコリャ    すけこま師

あっちは隠れこっちは隠す
           都合悪けりゃ神隠し ハアコリャコリャ     封朕

民主社会は民声大事
           衆愚社会は主大事 ハアコリャコリャ      尊徳講

嘘も方便脅しは軽便
           曲がれる蔓になびく草 ハアコリャコリャ    富太郎

西も東も筋無き我慾
           馬鹿と阿呆が支え合う ハアコリャコリャ    鶴田浩二    
 
※いつもの事ながら深夜トイレに起き寝しなに一句浮かぶとこりゃ大変!眠れにままに未明くる。羊が一首、羊が二首目・・・。既にリタイア組だからまあ、いーけど眠い。

頭骨玩具を作ってみるⅡー(2)

2020-11-04 | 何よりの楽しみ
 さて頭骨の大雑把な形は整ったものの、材がギリギリだったから開口させるための蝶番を削り出すのに苦労した。これも材の大きさに合わせて製図をして、ブロック内に収まる寸法を決めていないせいもある。要は「成り行き」状態で、これは毎度!なのだ。
 上顎に歯を植え込む間隔は歯の大きさで決まる。当初は10φのマホガニー丸棒を使うつもりだったのだが大きすぎる感じで、8φのマホガニー丸棒にした。100均で竹の箸を購入すれば安いし、着色すれば遜色はないのだろうが木材本来の色合いで作りたかったのだ。試作品の反省を踏まえ、コンパスで等間隔に印をつけ植え込み孔を開けた。ここに差し込む歯の形状は同心円状に尖らせてみたけれど、どうも不格好この上なく違和感が酷い。そこで三日月形にこそ削らなかったものの先端部を片方に偏して尖らせてみた。これなら見た目も違和感が無く鑑賞に堪えそうだ。

 下顎の植歯は上顎の歯を下顎に落として中心点を採り、その中間の奥側に植え込み孔を開けた。最初に全ての穴を開けてしまうと誤差の修正が不可能になって下顎を再度製作しなくてはならない。そこで安全のために上の歯の左右に位置する下の歯の位置を確認してから穴開けし仮り植えを繰り返した。これで試作品より噛み合わせの状態が自然になった。
 歯の高さも写真の歯並びを参考にして高低差を付けたけれど、実物の26本程度まで取り付ける余裕はなかった。試作品は歯の大きさがやや小さかったから実物の本数に近くなったけれど、これは板材が薄くて結果オーライだったに過ぎない。

 歯のインプラントが済めば荏胡麻油を塗布して乾燥させる。頭骨なので白色系塗料でもいい様に思えるが、樹種がヤナギなので柔らかく、2年ほど水に浮かべておいた材でもあり、パサパサ感がある材質になっている。そこで荏胡麻油を塗料として使い乾燥硬化性を活かして軟らかさをカバーする。
 2作目も背骨が取りつく位置に取手をねじ込んである。これで口の開閉が容易になって遊べるだろう。歯の先端は鋭利にしては無いけれど子どもでも大人でも「取扱注意」なのは変わらない。

 2作目なので歯の植え込みは要領が判り修正できた。しかし眼底骨の突起が、そうとは理解できず外側に出してしまった。本来ならば眼球の奥にあり支える役目の突起なのだが、哀しいかな理解していなかった。その上眼窩の突起が材の関係で張り出せなくで悔やまれる結果になっている。
 それともう一カ所の修正部は後頭部の幅を口幅より大きくできなかった事で肉食恐竜の骨格というより上面から見ると草食恐竜に見えてしまう。これらの不満足修正点を正して3作目で大団円にしたいのだが、もう材が無い。ヒノキやクワノキの幹材から切り出す事は出来るけれど、彫り込みに難渋してしまうのは目に見えている。

 この一番難渋する作業を解消する手立ては無い物かと考えたらビビビッと来たのだった。それは集成材の厚板を糸のこ盤でくり抜いて接着してしまう案である。もう案であるアイデアルそのものだ。この方式なら内部の空洞をくりぬく手間は不要で外形だけに集中できる。削るのは電動サンダーなので集成材なら訳もない。歯の植え込み穴も上顎下顎の噛み合わせだけ削り穴開けすれば下側が平らだから安定して正確な穴開けが出来るはずだ。こうなると「第三作目着手モード」になってしまった。いつもの悪い癖がでて「どこまで続く泥濘ぞ・・・」てなもんや三度笠。

 あーあ、餓鬼道に陥っている恍惚爺、いいえ好々爺を救う手立てはないものか・・・まあ、とどのつまりまで行くしか、無い!。というより名人達人の道は自分にも作品にも厳しいのである。「無い」のは妥協と未熟品なのであった。でも未熟品であることは誰にも言わない。年の功は品性を賢くする。まあ、永田町や霞が関には遠ーく及ばないとしてもだ。

      奥が試作品、手前が2作目
 材に余裕があった試作品はおおらかな出来栄えだが下顎の歯列が安易だった。芸能品は歯が命。これでは芸No品じゃぁ。

二つ池の補修

2020-11-03 | 水辺環境の保全
 長らく課題だった二つ池の護岸木を孟宗竹からヒノキ材に交換できた。これで増水時の浮き上がりも防げるし、威之志士様の跋扈蹂躙に対しても耐久力がある。護岸木を交換できたと言っても二つ池の半分だけなので完璧とは言えなくても、堤の決壊が起こりやすい場所だけでも据えられたので、いくらかは安心材料なのだ。

 竹材と交換する折に、以前のオーバーフロー部の埋もれ木を掘り出した外した。既に土中では用無しで、それどころか埋没していることでこれに沿って漏水穴が出来ていたから、いくら池の漏水孔を潰しても主要部が温存されていては完治しない。
 朽ちかけた材を抜き出して漏水の流路を崩し、新たに土を入れ胴突きで固めて終了した。ヒノキ材の護岸木も横たえ終えて杭止めし、泥土ではあるけれど整復して完成だ。材を林内から伐採運搬し、ようやく据えたまで2カ月近い日々が去っている。まあ、そうそうとんとん拍子に作業はいかぬものでもある。

 この水辺はニホンアカガエルの主たる産卵場所になったので浅くさせず深くしないで維持しなければならなくなった。周囲の畔上端面の破壊も増えてきたから浚渫土で多少は補修が必要だけれど凍結期前に済ませておけば水底も産卵期までには安定するだろう。

      事前に材を並べる  ➡   交換敷設  ➡   整復し終わり

頭骨玩具を作ってみるⅡ

2020-11-02 | 何よりの楽しみ
 頭骨玩具二作目を作ってみる。初回の物は要領が悪く、そこそこの爺我自賛と言えども再工作してみたい部分もあるのだ。とは言え、そうしたところで何かの役に立つ訳でもないのだが、そこはそこ自己満足したいだけなのだった。
 乾燥材が無くて林内に集積しておいたヤナギの風倒木は腐朽が進んで材としては使えなかった。残るは林接池に浮かべておいた丸太だけなのだが、これとて中心に孔があるし径としてもギリギリの大きさだった。しかし他に材は無く引き上げて端をチェーンソーで切断し材質を確かめると何とか利用できそうな状態だ。とりあえず一体作れば気が済むだろうから材を切断した。

 前回はモデルがあった訳でもないけれど、おどろおどろしい風貌にしたくて乱杭歯にしたのだが、二作目という事もあり歯の大きいティラノサウルス風に作る事にした。図書館で歯の大きさと数を調べたけれど上下それぞれ26本前後を並べると1作目と変わり映えのしない歯数になって見た目も変わらないだろう。結局は歯数を減らして強調する事にした。玩具だから強調も必要だし省略も必要で、要は塩梅やバランスにセンスが問われる。
 魚沼の豪雪地、生まれで育ちの小生としてはハイカラさは微塵も無く、スーツを着て上司の前に立てば「似合わないねぇ!」と言われていたおいらはバランスやセンスがある訳もない。退職の時に部下から送られた扇子は今だ箱の中だし・・・。

 さて外観としては大きな相違は無いけれど頭骨に開いた穴が異なる。目の上の張り出しを大きくしたかったけれど材が小さく、横幅を外径いっぱいに採っても頭頂部は半円の上部なので不満が残った。その部分だけ材を接着し余裕を取ろうかと思ったものの、水に浸かっていた材なので乾燥しなければ具合が悪いし、結局はそのままの材を使う。
 大雑把に型取りした材は電子レンジ100Wで乾燥させる事にした。何回加熱すればOKとなるか予測は出来ないので、温まったら冷やし、温まったら冷やしを繰り返しつつ頭部と下顎を加工していない方を電子レンジで乾燥させていく。

 今回の工程変更は「概観を作ったら蝶番部を切り出してピンを入れつつ加工調整するつもりだったものの、材に余裕が無くて、これも前回同様に最後になってしまった。蝶番部の重なる部分を作り出すのに材の寸法がギリギリで苦労中だ。重なる部分を十分に採れば頭骨と下顎の厚さが取れない。どっかで妥協しなければならないのだが、はてさて思案投げ首肩こり腰痛腕痛掌痛等々、現世は痛みに溢れているが滔々怒涛と阿呆馬鹿出臍とののしり合うあっちやこっちよりも、まあいいか。
 小生は冬の正座を決め込もう。耐えて削れば出来上がる。

        ➡      ➡   


今日のトンボ「ミヤマアカネ」

2020-11-01 | 小父のお隣さん
 フイールド下手、里に下りれば川沿いで目にする機会はあるけれどフイールドでは珍しいのがミヤマアカネだ。既にマユタテアカネとオオアオイトトンボくらいしか飛翔していないと思いつつトンボ池の陽だまりを目指した。ようやく陽が射してきた時刻だったし晩秋の、いいえ初冬と言うべきか斜め陽を受けマユタテアカネの飛翔が見える。

 その中にマユタテアカネと異なる印象のトンボも飛翔していて草叢に降りたのが判った。確認のため寄ってみたけれど発見できず、この時は「ミヤマアカネかなあ」程度の想いだった。しかし自分の中では出現期間は終わっている。水見回りを済ませもう一遍、トンボ池に戻ったら居たのだった。やはりミヤマアカネに間違いなかった。

 後ろ正面から写そうと回り込もうとした瞬間に飛び立たれ舞い上がってしまった。マユタテアカネはこんな避け方はしない。降りてくる気配もなく見失ったのだが2枚はものにしたのだった。
 帰宅してトンボ図鑑の出現期を確認したら11月中は期間内だ。それはともかく小生が見たミヤマトンボの遅い記録になった。まあ、他のトンボも足繁く丹念に探せば撮影できる種も増えるはずなのだが通常の活動の中での出会いともなると時刻も時間も場所も限定なので種の範囲も限定、生物の撮影は付録、余禄、記録、耄碌、奈落落胆てなもんや三度笠。

             

二つ池からの流路の復旧

2020-11-01 | 水辺環境の保全
 二つ池のある棚から棚田部の棚を繋ぐ水路が埋もれてしまっている。言わずと知れた威之志士様の跋扈蹂躙の結果だ。凍結前に復旧させないと越流しての流失被害を拡大させるから重い腰と肩を上げた。
 作業を楽にするためにまずは覆っているカサスゲやミゾソバ類を刈り除いてから水路の復旧作業である。水路両端は丸太で護岸してあるので露出させるに苦労は無いけれど、刈り払った時点ではどこが水路なのか見て判る有様ではなかった。

               ➡   

 掘った土は林道の法面には戻さず温水田との土手に積んだ。これで林道法面からの崩しを緩和できるし水路からの越流をも防止しやすくなるだろう。
 この掘り下げ過程で大型のヤゴが何匹も現れた。当然種別の判断はつかないけれど、同じ場所から1cm程度のサワガニも出てきた。ヤゴにとってはサワガニは捕食者になる可能性があるのに同居とは少々意外な取り合わせだ。

 水路を露わにした上で、今まで使っていた渡り丸太は撤去して先日に用意しておいた半割丸太を据え付け安全に入り込めるように設えた。
 この半割丸太、伐採地点からトビを打ち込み崖を落し林内を引きずって運ぼうとしたのだが220cmは重くて引けず、結局60cm短くしてようやく曳いて据えたのだった。今度は50年生ヒノキの半割なので10年以上は保てるだろうが、恐らくその頃一帯は藪化しているのではあるまいか、色即是空空即是色・・・。