
テーダ松、松葉の堆積している範囲は歩くとフカフカ感があって草本の定着は少ない。せいぜいヌスビトハギ程度だが、ヤマフジとリョウブ、ウツギは嫌わずに発芽している。リョウブウツギも繁殖力旺盛で根元を切断すればひこばえがワンサカと出現してしまう。これらも厄介者といえば言えよう。
夏草を刈り払う時と異なり、根絶衰退が目的の刈り払いなので刈り払い機をブン回す訳にはいかない。回転を落して刈り刃が表土を削るくらいに滑らせ、勢いのある株はえぐり取るから刈り刃のダメージは大きい。それでも「ネザサ刈り」用なら使えるのだった。刃が無いから引きちぎる事になるのだろうが軟弱な草本の葉茎と異なり倒れ伏す事が無いから使えるのだ。
1、2段目は下の段と異なり空間があるが、ここはウルシを植え付けたくて維持していた部分なのだが、苗の入手に手立てはあっても担当部署から止められてしまった。10年経てば伝統産業の振興に役立つ植樹だと理解していても自分の土地ではないだけにどうにもならないけれど、そう言った担当者は既に言ったことなど記憶にないに違いないし移動で無関係の部署に行ってしまっただろう。
ウルシの苗木を扱えば自ずと皮膚症状が出る可能性が高い。少年の頃、手から炎症が始まり、顔だけでなく日常的に触れなければならないあの部分にもかぶれが広がった事があった。今とは異なり薬は亜鉛華軟膏だけだったから「あーっ、いいんか?難航しそう…」とは思わなかったが、ネットで予防対策などを見ていてもネザサ刈り払いと同じく手間暇が要る。このことは小生側の躊躇要因で、会友に植栽を頼むのもなんだしと、結局は先送りで今になる・・・。



