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トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

懐かしい味

2010-08-26 | 何よりの楽しみ

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 会友のM氏が「黄金マクワウリ」を収穫した。夏草に埋もれ、カラスの餌にもならずに生き長らえた瓜だが、割れが入ったので収穫となった。

 少年時代に瓜といえば、この「マクワウリ」だけだった頃は大変美味しいと思ったが、プリンスメロンを栽培するようになってからは見向きもしなくなった。しかし今になると、美味しくないのは承知でも栽培してみようと思うのは郷愁なのであろうか。

 他に食する会友がいないから半分を頂戴したが、やはり「懐かしい」だけの代物だ。店頭にはプリンスメロンさえ並ばなくなって久しいが、食味で断然劣るマクワウリは、それでも口にしたい不思議な魅力がある。ちなみに小生は種の部分が好み。


*段駄羅 2

2010-08-25 | 温故痴新

 迷い子は 帰るや泣くや

         カエルや鳴くや 山の田で

 力道山 君が割る岩

        気味が悪いわ あの小道

 顔合わせ 逢いたかったな

         あ痛かったな 鉢合わせ


*畦の一服

2010-08-25 | 小父のお隣さん

 ホトトギス血を吐くもなき初音かな

 見上げればモリアオガエル泡の魂

 トンボ羽化濡れ羽のごとく光りおる

 葦の角泥に顔出す棚田かな


喰うもの喰われる者

2010-08-25 | 感じるままの回り道

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 棚田で目立つ捕食者は蜘蛛と蟷螂だ。トンボも捕食者足りえるが蟷螂や蜘蛛にとっては満漢全席に等しい。量もたっぷりだし、個体数も多いからお好み次第だ。

 今日も稲葉を渡り歩いている蟷螂を追っていたら、その先の竹竿に蟷螂がトンボを食っているのが目に付いた。近寄ってみると、既に頭部は切り離されてかぶりついているところだった。覗き込んだら、一瞬睨んだような後、顔を背けて食べている。

 蜘蛛のほうがデリケートで、近寄ると餌から離れて隠れてしまった。トンボは真っ赤なショウジョウトンボが減って、オオシオカラトンボが圧倒的に多く、その中にウスバキトンボが混じっている。トンボだけ見ていると、まだ秋の風情は無いが、日が傾くと涼しさを感じるようになった。もう処暑なのだ。


家はカラ

2010-08-24 | 小父のお隣さん

Photo_3  巣箱を取り外した。今年もヤマガラが雛をかえした。シジュウガラの個体数が多いのだが、ヤマガラのほうが巣箱をよく利用する。

 大半が苔類、葦か茅の葉の断片、ヒノキの樹皮、鉄筋の心算か松葉も混入していた。何処で見つけてきたのか綿のマットが巣の表面にあった。

 重さは無いにしても、大きさは手のひら大だ。織り込んで形成された大きさで無いから、どうして運び込んだのか巣作りの苦労というか努力が忍ばれる空き巣だった。


*我が世は夏

2010-08-24 | 小父のお隣さん

 ミンミンと暑き昼間も処暑なればやがて哀しきヒグラシの声

 シャーシャーと時雨る盛夏もカナカナと聞けば哀しき日暮れ寂しき

 生きよ森残暑厳しき今日の日も平家のごとくセミは望月

 ひとけなき谷に満ちたり蒸す熱に負けじ森よりセミ時雨ふる


*健児今昔

2010-08-24 | 感じるままの回り道

 いくさ場へ生還ならぬ犠打で出で

 石の弾投げる健児に水もなし

 地獄世の健児盾ゆえ窟の露

 連覇して運ぶ健児の幸ひとつ

 うつせみの健児連覇で島に幸

 児が運ぶ忘れた笑顔島ひとつ


ナガサキアゲハ

2010-08-23 | 小父のお隣さん

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 ナガサキアゲハが吸水していた。あまり警戒していないようなので接近したら、カメラを10cmまで寄せても大丈夫だった。それに勢いついて、舗装路だったから乾燥した路面に腹ばいになってみた。ナガサキアゲハは、後羽根の尾状突起が無いから識別は容易だ。

 着替えた後で、Tシャツだったから肘が痛かったが「我慢、我慢」とオシッコするところをムービーでも撮影できた。「それがどうした?」と言われれば、そうだけど…。

 仔細に眺めると、上面は地味だけれどもアゲハらしい装いがある。裏面は思いのほかカラフルだった。顔を近づけて眼鏡が役に立たないくらいまで接近させてくれたお利口さんだった。団扇にはならなかった。

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養老の水

2010-08-23 | 今日は真面目に

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 「ヒェー、天国!」無口なおっさんも声を上げてしまう快適さ。呼吸するのも嫌になるくらい暑さに消耗してたどり着いた水場だ。両腕を脇の下まで水槽に入れ込んで、後頭部に落ち口の水をかけ続ける、言いようの無い快適さだ。養老の滝も実際はこんなことだったのだろう、なんて思いながら…。

 まぶたを閉じていても、まぶたを伝い落ちる水の流れが紫のうろこのように眼に感じるのだ。しばし放心状態で、ようやくひと心地ついた。

 予報は「一日曇り」だったが、結局は強い日差しの夏日となった。連日、32~33度程度の最高気温が続いているので、今日も午前で敵前逃亡した。

 100坪以上はある棚田跡の台地の地拵えだったのだが、丸太や竹の廃棄地みたいになっていたのを、もったいないから草地から植栽地へと誘導するための手始めである。丸太は概ね片付けたが、腐食途中の竹がまだ車の進入を阻むくらいの凹凸になっている。これは涼しくなってからの作業だ。


*青息吐息

2010-08-22 | 今日は真面目に

 除伐して手首かぶれた痒き夜ヌルデのたたりウルシのたたり

 刈り払う排気の音は軽やかに我は息つき息つぎ払う

 今日の日は仕事にならぬ下向けば眼鏡に溜まる汗で見えなき

 森の中クロカワトンボちらほらと疎らに集う水筋の跡


8月月例会

2010-08-22 | 月例会

2010,08,21(土)  9:30~13:00

会員 12名

活動 午前:倒木処理

    午後:熱中症予防のため活動なし

*林内への日射支障樹を除伐、未処理の倒木を枝払い、寸切り、集積処理する。一人二人の時は手をつける気にもなれない量だったが、さすがに人手があると早い。林床がさっぱりした。

 幹の材は沢の段差工に活用するが、蚊の群がるシーズンが終わってからだ。

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手乗りは無理

2010-08-21 | 小父のお隣さん

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 棚田に行ったついでに「手乗りトンボ」に挑戦してみた。「挑戦」なんて言えば格好良すぎるが、何のことは無い暑くて作業を嫌っただけなのだ。

 竹竿の先端に止まるオオシオカラトンボに指を近づけるも、脚に触れた段階で飛び立ってしまうことの繰り返しだった。一計を案じて、竹を握って人差し指を立ててみたが接近もしなくなった。

 その間、帽子や肩に「ブブッ」と言う音と共に止まってくるので、その微妙な判断基準が理解できなかった。眼の高さに指を置いたからいけなかったのか、「自由の女神」か「誕生仏」のようにすればよかったのか、後者が正解の様な気もするが再挑戦するかどうかはわからない。なにしろ撮影できないから。

 でも「ピカピカメガネ」と歌われたトンボの複眼は、オオシオカラトンボは真っ黒、ショウジョウトンボは真っ赤、オニヤンマはエメラルドグリーンだ。件のトンボは一体「何トンボ」だろうか。考えると今夜も眠れない…。熱帯夜で・・・・・。


稲の生長

2010-08-21 | 水辺環境の保全

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 10日ほどで背丈も更に10センチほど伸びた。そろそろ出穂期だし伸び止まりだろう。Aは出穂が早かったが、まだ半分くらいで一斉に出穂した状況にはなっていない。

 Bの苗は倍以上大きかったが出穂はボチボチというところ。株張りはしっかりしている。棚田の上部の田なのにAよりも元気だ。水温で不利なはずだが品種の違いなのかどうか、入手経路が異なるから判断しようが無い。

 穂が出揃えば中干しするのだろうが、水生生物が主の棚田だから水源が枯れたのならともかく、人為的に水止めはしないつもりだ。


タマムシ

2010-08-20 | 小父のお隣さん

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 「イッヒッヒー、やっと採ったぞー!」の気分だった。今期はタマムシの飛行を目にすることが多く、今日の昼休みにも栗の枝に止まったのに捕獲失敗していたからだ。帰路、車の走行中に案内板に止まったのが目に入って急停車、あわてた。

 会友はテーブルのところに捕虫網を置いてある。さほどに今期は出現しているのだ。理由は不明だが、多少なりともエノキの植栽をしてきたから、それがプラスになっているのなら嬉しいことである。

 指で掴まえようと、胴と頭部のところを摘まんだら、思い切り挟まれてしまった。危うく放り投げるところだった。仔細に見るとナイフの様に鋭利だ。痛いはずである。家で全身の接写をしようとしても動きが活発で大変だった。ガラスも陶器もプラスチックの容器もすべて這い上がって来るのだ。

 ときて、食用油を塗ったらようやく這い上がりを抑えることが出来た。ヤレヤレである。しかし、滑ってひっくり返って暴れるタマムシを見て「?」。仰天動地だ、タマがない!。


*陽炎の原

2010-08-20 | 今日は真面目に

 野に立てば草伸び放題汗しとど

 耐えかねて袖をまくれば茅が切る

 草山を刈ればミョウガの花さやか

 刈り草は昼餉のうちに萎れたり