写真を見ていて「ナガエコミカンソウ」命名の由来を想起できた。他のコミカンソウより柄が長いし、葉も大振りだで、並べてみても近似種とは思えない。コミカンソウやヒメコミカンソウは、家の周囲に溢れるほど勢力を誇示している草本だが、これは見かけたことがなかった。
最初の印象は「ムラサキシキブ」かと思ったくらいである。着花の仕方が面白い。写真を撮ろうと接近したら3~4mmの虫が三匹、葉裏の花に止まっている。外観からカメムシの仲間らしいことは判ったが、小さな株に三匹も来ているなんて特別の関係でもあるのだろうか。
両肩の部分が出っ張っていること、大きめの白い斑紋があることなどで「トゲシラホシカメムシ」ではないかと思った。この虫、シャイのようで見ていると裏側に移動して視線の届かないところに隠れてしまうのだ。まあ、食事をしているところを間近で覗かれては、気分を害するのは小生も同感だけど…。
隣人にしてみれば、敷きゴザを敷き横になってケータイを覗いている「おっさん」は、もっと珍しかったに違いない。