トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ササユリの季節

2020-06-14 | 小父のお隣さん
 ササユリの咲く頃となった。6日の会友だけのイベント「観察会」でササユリの開花株が見られたとの代表からの話しがあり「それでは…」と小生は翌日に林内に入ってみた。既に萎んだ花びらもあったけれどこれから最盛期と言う感じで開かない蕾も多数目についたのだった。
 このササユリ、年々その数を減らし開花すれば盗掘されるというパターンが収まらず、一時は人工授粉させ花弁を外すなどの処置も行ったけれど「花弁を失った開花株」ではあまりにも哀しい現実だった。あの歌「フランシーヌの場合はあまりにもお馬鹿さん フランシーヌの場合はあまりにも哀しい」てなもんや三度笠で、数年で止めてしまったけれど、その当時採種し、ばら撒きした種子が育ったのかどうか探せばわずかだが姿がある。

 しかしまとめて蒔いた一角に多数花を見た数日後には全て盗掘され、それからは種子の散布は止めた。ヤマユリは採種したくても開花株を見る事が出来なくなって数年、フイールド周辺では絶滅したのだろうと推測している。観察会などは幾つかあって折々に案内しているようだけれど、これが入り口となり盗掘者が闊歩するのは容易に想定できる。
 10年にもなろうか、観察会ご一行から離れてついていくお二人様の会話「今度、あのユリを頂きましょう」との台詞を道路端で作業中に聞き洩らさなかった小生だった。後日、引率者に「ユリなどの希少植物は案内しないでください」と申し入れしたのだが「出発前の注意点で伝えている」で終わった。こういう輩は性善説に立ってトクトクと案内し説明するから話は通じない。
 ネットの文献など見ても「教えられない」や「催しは出来ない」などの不幸な事例が結構あるのだ。性が善の人はそれで板挟みだ。性悪の人はホクホクしている。

                  


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