トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

干上がれば絶滅、投入されるも絶滅

2016-04-16 | 水辺環境の保全
 昨秋あたりからひょうたん池の水位が下がり気味で降雨の直後だけ満水になり数日で水溜りを残す状態になってしまう。数年前にベントナイトを投入し漏水は止まって湛水は快調だったのだが、また漏水が始まったに違いない。これは地質・地盤にかかわる事なので堤の強化では解決しない。
 よって今回もベントナイトを投入し漏水を防止する策を打ったのだが、これにより恐らく越冬していたヤゴも他の水生生物も全滅しているだろう。これからモリアオガエル、シュレーゲルアオガエルの産卵、トンボの産卵場所としての一翼を担う場所だから干上がりが常態化させる訳にもいかぬ。
 まあ、生息している生物にとっては表題の様に「干上がるも地獄、散布も地獄」は間違いない状況であるけれど持続的生息を意図するのであれば「損して得取れ」と思うしかない。
 ベントナイトは標準使用量15㎏を投入し撹拌したが、この物質の取り扱いは面倒だ。防護メガネ、防塵マスク、ゴム手袋と肌の露出を極力抑えて投入し撹拌せねばならない。ベントナイトの結晶は針状だから吸い込んでも体表面に付着しても健康上よろしくないのである。
 こんな物質が大量に投入され撹拌されれば水生生物の呼吸機能は停止してしまう事は必至で、干上がっても生存できないしベントナイト投入の水中でも生存は難しい。保全活動の一環だとしても絶滅させてしまう状況は零ではない。
  水位低下 ➡  ベントナイト散布 ➡  攪拌終了

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