トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林床バットからの発生種

2024-07-10 | 小父のお隣さん

 林床に設置した大型バットは勿論、トンボ発生の仕掛けだが時には思いがけない種が発生する事がある。昨季はルリボシヤンマが抜け殻の確認だけでも5匹の発生があった。設置場所が日陰の林内なので「日陰を好んで産卵する種」を対象にしているけれど、そこにはトンボの意思⁉、も反映されるので予想はしていないマユタテアカネやオオシオカラトンボなども発生している。

 今期、初見の大型の脱け殻はルリボシヤンマと期待したのだがS先生の鑑定でヤブヤンマとされたのだった。そのヤブヤンマだが先日は至近のエノキの幹に厚く生えている苔に産卵し、バット周りの除草をしたらむき出しになった表土にも産卵していた。孵化した幼生は1ミリ未満、例えればアドベンチャーワールドを乗り越えバット内の水域に入らなければならない。

 この日、水見回りでバットに立ち寄ったら大型種の黒い色の目立つ抜け殻があった。種は不明なのだが他にも小型種の脱け殻も見える。孤爺としては鑑定できない対象だから特定にはS先生にお願いするしかないけれど、抜け殻の違いだけでも数種は発生した事は間違いない事実だ。バケツやタライの水にさえ産卵するトンボであるからあたり前田のクラッカーだけれど、種の多様性と増加は何よりも目的に適っている結果なのである。まあ、「論より実践」が活きるのがフイールドであろう。

                    猛暑日や翅は煌めく初飛行


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