トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

林接池の堤の嵩上げ 1

2023-03-07 | 水辺環境の保全
 林接池は大きくは無いものの「タカネトンボ」や「ハネビロエゾトンボ」が発生する水域で、これはこれで貴重な環境なのだ。設えて何年経過したか、堤の高さが下がり水面と数センチ差まで来てしまった。昨夏頃より威之志士様の跋扈蹂躙が再度始まっていつ何時、堤を切られる事になるやらと杞憂が絶えない。池の中にはヤナギの毛細根が浸出し長いところでは1mにも達している。この毛細根は水中生物にとっては格好の住処ではあるけれど池の水を大量に吸い上げる吸水鬼でもあるのだ。まだ水が冷たいから水中に手を入れたくないが水が温む頃には切断し排除したい。

 さて、この日は一大決心をして崩壊土を運び堤の上端面をかさ上げする事にした。まずは堤上端面の落ち葉を排除して土の表面を露わにした。これを行わないと新旧の土の固着が緩くなり水滲みの結果を生じさせてしまうから手抜きは禍根を生ずるに通じる。
 さて1日で運び終える予想は出来なかったものの昼近くになり「帰宅時間を遅らせれば運搬だけは終了する」目星がついたのでひと踏ん張りし嵩上げの土だけは運び終えた。
 それでも砕土し均し鎮圧すれば数センチの嵩上げにしかならないが、これでも安全性は大きく向上する。山腹の崩壊土なので赤土粘土質で腐植質が少ない貧栄養の土ゆえに威之志士様の跋扈蹂躙を呼ぶリスクも増えないだろうと考えているが敵もさるもの引っ搔くもの、如何様に堤を引っ掻き破壊するかは予想が出来ない。それでも拠の作業で嵩上げの見通しが定まって安心はある。
 この日の土運び歩数は9300歩越えだ。1往復300歩10分前後の工程の繰り返しだったから一輪車で何杯運んだのだろうか。概算すれば出ないとも限らないがボケ防止・暇つぶしの類いにはなるなあ。



 池の周囲を見渡しながら池に目をやったらニホンアカガエルの卵塊が五つあった。ここも見回りしていたけれど濁っていたから判明しなかったのだ。水底には落ち葉やヤナギの毛細根がびっしりあるけれどその上にある卵塊はさながらベッドの上におわします風情だ。
             

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