トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

葦角の抜去

2024-03-23 | 水辺環境の保全

 トンボ池に葦角が目立ってきた。放っておけば水域全体を席巻して環境悪化につながる。葦原を必要とする空間など無い小さな環境下では葦は生育制限の対象になる草本だ。トンボ池の水底の泥の層は薄く、アシの地下茎は基盤層にあるので手での引き抜きは途中で千切れる。いきおいスコップを差し込み基盤層を割って可能な限り地下茎も排除したいのだがスコップの幅しか基盤層を破壊できないので地下茎の抜去も限定的である。

 三月も中盤を過ぎるとニホンアカガエルのオタマジャクシはそれなりに育って、ヒキガエルもすべてが孵化して群れているので立ち込んでも被害は最小限だろう。視認できる範囲で葦角をバケツ1杯分ほど取り除けた。多少時間に余裕があったのでノウゼンカズラを中之島のネムノキに添わせた。活着するかどうかは判らないけれど生い茂ってくれて開花に至れば蜜源には役立つだろう。ここの作業は取るに足りない部類の作業であるものの、目立つ活動でも無いし記録する程でも無い活動の積み重ねこそが雌雄を決する様に思えてならない。小事は大事である。まあ、言わば刺子の一針一針の積み重ねで古生地を無駄にしないで丈夫で美しい野良着が出来るようなもんかね・・・。