トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

ショウジョウバカマ開花

2024-03-01 | 小父のお隣さん

 フイールド、沢のどん詰まりにあるショウジョウバカマの群落で開花が始っていた。まだ数輪だけだったが開いた状態から数日前に開花が始ったとみてよいだろう。拠点の一画にも10株ほどが細々と生きながらえているのだがシイタケのホダ場にされ拡幅の影響と踏圧被害で減少傾向にある。野草を保護育成するよりは「花より椎茸」の感覚が勝ってきては保全も何もあったものではない。

 群落については以前より半割丸太で木道を備えそこを歩かせるようにしないと潰される一方になるからと話はしているけれど、小生らの勢力範囲でも無し、それ以上の手出しは出来ないまま経過している。花を見物に来る人たちは開化株など目立つ株は踏みつけない様に注意しているだろうが発芽仕立ての小さな幼株に気が付く人は居るはずもなく、次世代の株は育ちにくくなり老化株だけが目立つようになった。まあ、それは里山保全活動を行う団体にも等しく言える事態であってどっちも風前の灯火に近いか・・・。

     


カラスザンショウ移植

2024-03-01 | 蝶の食草園

 裸木の新芽も萌えてきたのだろう裸木だった里山の斜面が霞んだように見えるようになってきた。冬芽一つ一つを観察しても大きくなった感覚は覚えないのだが風景はまさしく点描の絵に見えて来る。そうなると移植の時期でもある。水源地の保全作業を行いたかったのだが何日要するか計れないのでカラスザンショウの実生苗を一カ所に集めた。幼虫のリスクを軽減する視点からは分散させておいた方が望ましいと思いつつも囲いの中や日照条件の悪い場所での実生樹なので、ここは幼虫観察樹としてまとめた。

 昨季の幼樹にはアゲハの3種類が産卵して、その好みぶりが理解できたので今回定植した段々斜面には採種した種も直播してある。どの程度が発芽するかは不明だけれど産卵食草用に高さ2m程度のまま随時、萌芽更新を続けるつもりなのである。カラスザンショウが移植にどのような反応なのか経験値が無いので未知数だけれどその分、植穴をしっかり掘り根鉢を保った掘り上げ苗を据えた。

 後は泥土をスコップ1杯施し水決めし支柱を添えて終了した。根回りに土が密着できるように手間は掛けたし根が動かないよう支柱も添えたので発芽してくれれば活着できるだろうと期待している。