泥水地のオタマジャクシの様子を見に立ち寄ったのだが、最終段の水溜りが干上がっている。上部は水があるから不審に思い、水の流れをたどると拳が入るほどの孔に総て吸い込まれていた。
これでは水が溜まるはずは無く、車までスコップを取りに戻り、掘り下げて埋め戻し鎮圧した。長年放置した棚田跡なので漏水孔はいたるところにある。
漏水孔の顕在化は突然で、どことも不明な漏水はいつものことだけれど、それだけに巡視は欠かせない。怠ると、これからはオタマジャクシ、ヤゴ、メダカなど水生生物が全滅する。彼らにとっては原子炉の冷却水が止まったのと同じ過酷事故にも相当するのだ。
百姓を自認しようとしても実態は単なる「便利屋」なのが侘しい。