霊体が生きている人間を乗っ取る場合、よくあるのは乗っ取った霊体と乗っ取られた本体の人間がコミュニケーションを取れる状態で共存する表現。コメディタッチのものが多いですね。 ところがこの作品は乗っ取る側と乗っ取られる側のコミュニケーションが全く取れない状態。しかも乗っ取られた側は変な妄想メルヘン世界に放り込まれる。でもこれがミソで、意思疎通が出来ないがゆえにお互いのことを深く知ることになる状況をうまく作り出しています。面白い切り口です。よくある設定も角度を変えた切り口で新鮮になるのですから物事の見方というのは大事です。
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