本当の色

最近読んだ梨木香歩さんの「からくりからくさ」という小説のなかに草木染めで「媒染剤によって大きく変わってしまう植物の本当の色とはなんだろう」というようなくだりがあり、確かに植物によっては変化の度合いが激しいものがあります。その植物自体の持っている色とはどれが本当の色なのかと思います。

でも人間も付き合う人によって大きく変わることがあるし、本当の自分とはと言われてもわからなくなります。変わらない本当の自分というものがあるのかどうかさえ怪しいです。　実は「変化」こそが物事の本質なのではないかと思う今日このごろです。

これはアザミで染めたタイパンツです。巷ではガウチョパンツなるものが流行っていて、シルエット的には男性でも着用できるのではないかとおもうのですが、このタイパンツは男女兼用とあったので白いのを買って染めてみました。媒染剤は銅イオンです。