面白いからと勧められて借りて読んだ本。なんだか不思議な本でした。漫画とエッセイが交互に配されて、漫画に登場する「ナマケモノ」はフジモトさん自身であると思われる。独特の深夜の静けさにも似た雰囲気をまとっている。孤独だけど心地よい感じ。妄想と現実の境目があやふやになってくる感覚。普段ちょっと気になっていることを想像を膨らませて妄想するのが面白い。家の床板を剥がしたら大海原が広がっていたとか。タイトルの「終電車なら~」は直接中身とは関係ないけれど、本の帯でミムラさんのコメントで「遭難上手」という言葉が、終電車を逃して途方に暮れるけれど、その状況を楽しんでいるような内容を端的に表現していると思います。
Prrrは貝語には相当する言葉が無く、鳥語にのみ存在するらしい。キュルキュルキュル・・・