眉村卓氏の原作は未読ですが何度も映像化されているので、なんとなく知っているタイトル。 でも原作そのままではなくて、どうも原作で描かれた世代の孫の世代の話という設定のようだ。 携帯電話というツールがコミュニケーション行為に果たす役割と問題が象徴的に描かれ、現代人の人々のつながりの有り方ってどうよ？っていうのが一つのテーマとして取り上げられていましたが、メインは中学生の恋愛模様。ミステリー感は希薄でした。特筆すべきは映像表現。過剰なまでの光の表現。常に柔らかな光に包まれテレいるような美しい風景。朝も昼も、そして夜でさえもほのかな光に包まれている感じがとても幻想的な雰囲気を醸し出しています。ちょっとやりすぎな感じもしましたが、これはこれで心地よいし、過ぎ去った少年時代に対する憧憬をよく表現できているのではないかと思いました。 渡辺まゆゆ嬢は彼女だと言われないとわからないくらい違和感なく素晴らしい声優さんぶりでした。ただ主題歌はスーパーセルの歌だけでよかったと思う。
