いやぁ素晴らしい作品でした。「天国の日々」の監督だということを後で知りました。どうりで素晴らしい映像と音楽。カンヌのパルムドール受賞は納得。でもハリウッド的起承転結のストーリーを期待する人には？？作品だと思います。一切の説明的なものを排除。媚びることなく観客の想像力にゆだねる作り方。主軸のストーリーの間に挟みこまれる地球の美しい映像。これがストーリーに関係するのかしないのか、色々と想像させるのが楽しい。ドラマ的ストーリーには重きを置かれていないのは、途中で途切れる台詞でわかります。「モルダウ」が流れるところは鳥肌が立ちました。これは詩です。交響詩です。現在６８歳のテレンス・マリック監督。こんな実験的ともいえる作品を撮れるとは脱帽です。他の作品も観てみたくなりました。
