この作品は父親の思いも母親の思いも丁寧に描かれている。主人公竹原アキユキがどのような環境で育ったかも想像できるような作り方は作品に深みを与えている。
ザンバニ号では、よく食べるシーンがでてくる。いわゆる生活アニメーション。宮崎・高畑アニメがそうであるように生活アニメをきちんと描くことによって、作品にリアリティをもたらし視聴者を作中に引き込むことができる。また、飛翔シーン(落ちるところも)よく描かれていて、宮崎(ジブリ)アニメの特徴との類似点が指摘できる。しかし、それは決して二番煎じ的なものではなく、独立したオリジナリティを感じることの出来る作品に仕上がっているのは賞賛すべきことだと思う。
走る母「竹原フサ」