山際から数本のオニユリ(鬼百合)の長い茎が垂れ下がっていました。
それぞれの茎の先端に、数輪の花やつぼみをつけていました。
赤い花びらに不気味な感じの黒い斑点模様、これが「赤鬼」を連想させ、この名になったとか。
「真下からのぞいて見て」と言っているように、目の先のすぐ上方で咲いていました。県道沿いです。
茎の先端近くの葉の付け根に、黒紫色の実のようなものがついていました。
これは「珠芽(ムカゴ)」だそうです。オニユリはこのムカゴで繁殖するのだそうです。
原産地は中国で、北海道から九州にかけて、人里近くに分布(自生)しているそうです。
大形の鱗茎(リンケイ)を百合根として食用にするため、古い時代に渡来したのだそうです。
ムカゴも食用になるそうです。 (百合根の入った茶碗蒸しが食べたくなりました)
なお日本にはムカゴをつけるユリは、オニユリしかないそうです。
似た花にコオニユリがあるが、 コオニユリはムカゴをつけないそうです。