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今日の筆洗

2019年11月19日 | Weblog

 日本の優勝で幕を閉じた野球の国際対抗戦「プレミア12」で最も印象に残った選手は岸孝之投手かもしれぬ。不思議に思うか。岸投手、十六日の韓国戦ではめった打ちにあっている。4回を投げて被安打7、失点6。無残な数字である▼日本球界屈指の好投手がこうも打ち込まれるかと思っていたが、あえて打たれることで韓国打線から情報を引き出す戦術だったらしい。東京中日スポーツに出ていた▼韓国とは翌日の決勝で当たることが分かっていた。決勝に向けて、韓国の打者がどんなボールに反応するかを見極めようと相手の得意とする球種やコースにも投げていたらしい。会沢翼捕手に「自分のことは気にしないで配球してくれ」と頼んでいたとは驚く▼自分は打たれても情報をつかんでチーム内で共有する。その大切さを侍たちはよく理解していたが、どうも分かっていないのは日韓両政府の方か。韓国が破棄を通告した日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)。関係悪化の果て二十三日午前零時をもって失効する可能性が高くなっている▼日韓防衛相会談でも進展はなかった。不安定な北東アジア情勢を思えば、情報共有は両国民にとっての利益だが、互いのメンツが歩み寄りの邪魔をする▼日韓は延長戦を。野球ではなく政府間の交渉である。このまま時間切れでは、観客席は失望のため息につつまれるだろう


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