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今日の筆洗

2022年01月08日 | Weblog

子どもに科学の面白さを伝える施設で「こだまパイプ」という名前の展示物を見たことがある▼音の速さを教える装置で、三十四メートルと十七メートルの二本の管が並ぶ。各管の前で声を出して反響音すなわち、こだまが聞こえるタイミングを比べると、三十四メートル管の方がわずかに遅い。音が管の先端に当たり、戻ってくるまでの距離が長いから。音速は空気中では時速千キロ以上になる▼これをはるかに超えるという「極超音速ミサイル」の開発を北朝鮮が進めているようだ。同国メディアが試験発射したと伝えた。韓国軍の分析でも、音速の五倍以上で飛んだらしい▼このミサイル、低高度を超高速で飛ぶうえ、変則的な軌道も描ける。迎撃は難しいという。こうした動向などを理由に、岸田政権は敵国内にある発射施設などを破壊する「敵基地攻撃能力」保有を視野に入れるが、従来の専守防衛からの転換ともいえ、反対世論は根強い▼一方で首相は拉致問題の解決にも意欲を示し「私自身、条件を付けずに金正恩(キムジョンウン)氏と直接向き合う決意だ」と語るが、北朝鮮は「解決済み」と繰り返すのみ。拉致、ミサイル、核…。いずれもいっこうに、解決の兆しが見えない▼気脈を通じるパイプがあるとも思えぬし、少なくとも、何か言えばこだまのように反応する相手でないことは確かであろう。知恵を絞って、手練手管にたけた隣国を動かしたい。