とどこの徒然

はじめまして

透析男の死

2013年04月29日 09時50分19秒 | 日記
兄が逝きました。
血圧が下がったりでチョコチョコと入退院の兄が逝ってしまい初七日も過ぎ、お通夜から我が家に滞在していた大阪の姉も昨日帰っていきホッと一息。
やっと静かな我が家に戻り、気のいい兄との思い出が蘇えるのです。

私は4人兄姉弟の下から2番目。姉と弟は大阪在住で地元の兄は心の支えでした。
緊急入院して2日目の死です。病める妻を残しての旅立ちはどんなにか心残りだった事かと… 
父の心を察し、せめてもの慰めに母の写真を花に添えてお棺の父の胸元に納めた甥っ子長男でした。

さて、初七日のお参りを済ませた姉は軽い認知症と聞かされていましたが…
姉も糖尿病患者で朝夕はインシュリン注射を打つのです。真っ白いもち肌の下腹にブシュッと。注射器を終いながら『私注射したかなぁー?』なーんて調子で今した事を忘れる。
しかし、昔々の事は忘れず延々と繰り返し話し始め止まらない毎日です。
堪らない主人は姿を消し私も又かとウンザリ。「3回聞いたわ」とやんわり云うが怒り心頭。
「アハハアハハ」と鼻にシワを寄せてテレ笑いする姉に自分を重ねて空恐ろしくなる。

そんな姉の気分転換に温泉に浸かったり、鳥越の桜並木や、女学校時代仲良しだった姉の友達(女医)の昔の医院を別宮に訪ねたり昔を懐かしむ姉でした。

    鳥越の散策路は満開でした。 

    インシュリン姉です。


一昨日は山中温泉散策。しっとりと落ち着いた新緑の鶏仙峡も又いいものです。

    こおろぎ橋から観た鶏仙峡


たまたま森光子一座の記念館オープンに出会い500円の入場料を払って展示物を見学したのですがカメラの電池切れで残念でした。


    森光子の遺品 


今朝の朝食は一週間ぶりに静かに味わいました。