昨日の午後主人が「倉庫まで連れてってくれ」と云う。3年前に植えた彼岸花が根付き昨年も咲いた彼岸花。特に白は珍しくて大切に育てていた主人でした。自動車から降りた不自由な身体は「風でかやりそうや」と歎きながらソロリソロリと歩く。倉庫裏のお花畑を覘くとショック!除草剤が撒かれた跡だった。余りにも寂しそうな夫が哀れで私も悲しかった。生き残ったたった一本の茎を見つけ「もう一週間やなぁー」とお彼岸に期待を込めていた。次の行き先は今江のミニ畑だった。雑草に埋もれた芋畑のさつま芋を試しに一株掘って見た。金時色の大が1本小が4本の収穫にやっと笑みが浮かぶ。芋苗を一緒に植えたKさん宅に寄り初物のお芋を彼女に見せた。「おぉーっ、お父さんより上手やわ」と私を褒める。傍らで亭主が苦笑い。去年の愚作を思い出す。彼女は遠慮して小さい芋をを2本取る。採れたて芋を早速焼き芋にして小を一本ずつ食べたがとても美味しい芋だった。大きいのは高2の孫に食べさせたかった。彼は小さい時から好物は(さつま芋とお饅頭)。姉弟喧嘩では「ババくさい奴!」と姉にののしられ、いつも負けは弟。大きな目から大粒の涙を流す可哀想な弟でした。夕食後、その内孫達が遊びに来た。二人揃って来るのは珍しい。折角来てくれたのにと思うが孫達の好物が解らない。(核家族の欠点ですわ)孫達はてんでに冷蔵庫の飲物をセルフサービスで運んでくる。すっかり冷めた大きな焼き芋を見つけて皮をむき美味しそうに食べ出す高2。姉が横から手を出し仲良く一口づつ食べ合っている。どうも二人は空腹らしい。「バーちゃんち肉じゃがしかないわ」「肉じゃが食べたい!」と云う孫娘は「ものすごい美味しいわ」と私を喜ばせる。夏休みも終わりに近づき孫娘も「明日朝の電車で帰るので」と挨拶し二人は仲良く帰って行った。