とどこの徒然

はじめまして

帰って来た財布

2008年07月02日 23時41分24秒 | 日記
今朝7時前、電話のベルが鳴る。まさか…と思いつつ電話に飛びついていた。「もしもし〇〇〇子さんのお宅ですか?早朝から申し訳有りませんが、財布が届いていますが………間違い有りませんね」「ハイその通りです、有難うございます」と何度も受話器に頭を下げていた。ヤッパリ心の何処かで期待していた電話だった。

今朝も病院へ出掛けるための準備中、愛用のポシェットが異様に軽くて財布の無いのに気が付いた。昨夕、長い夜をイヤがる主人の気慰めに車椅子を押し病院を一周しベンチに腰掛ひと休み。ポシェットから携帯電話を取り出したあの時に財布を落としたんだと直感した。
猛スピードで病院へ直行しベンチの辺りを探すが有ろう筈がない。こんな時に限り多めの現金とキャッシュカード、クレジットカードなど等の運の悪さ。あきらめ切れない焦心の最中に掛かった病院からの電話は天にも昇る気持ちで聞いた。

云われたとおり本人確認のための保険証を持参し窓口で財布を受け取る。早速届けて下さった6階の佐藤さんの部屋にお伺いしお礼を述べた。差し出すお礼に「とんでもない」と断られた。当たり前のことがあたり前で無くなったご時世に無事帰って来た財布に佐藤さんの心の温もりを感じ両手で抱きしめた。
そしてあなたのご病気が早くよくなるようにと祈らずにはいられない。本当に有難うございました。