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 訃報 松本零士さん

2023-02-26 21:04:59 | 日記・エッセイ・コラム
   

 去る2月16日、漫画家の松本零士さんがお亡くなりになられたそうです。Twitterでも弔意
を述べましたが、改めてご冥福をお祈りしたいと思います。氏の漫画で子供時代・青春時代
を過ごした方々も多く、ネット上では様々な動きがありました。私事としては漫画の世界を
目指して上京した身ですが、氏と面会する機会にはついに巡り合えませんでした。アシスタ
ント業が10年にも満たないのでは致し方がない所ですが、残念なことと思っています。
 80年代以降、SF漫画も様変わりして雄大な宇宙を舞台にしたロマンあふれる作風という物
は廃れてしまいましたが、氏の根幹にあるのは現代への風刺や批判であって、ロマン云々の
部分は陽の部分として表に出てきた片鱗だと思えます。松本零士のメカと言う世界観はその
後のアニメや漫画に決定的な影響を与えたのは事実で、この部分は今後も残り続けて行くで
しょう。現代への批判や風刺がありながらメカを称賛する所に矛盾がある等と思えなくもな
いのですが、氏の作品を読めば見事な妥協点を描いている事がわかります。すなわち、文明
に飲み込まれるか、人間性を忘れずに乗り越えるかと言う点です。
 SFにとって命題でもあるこの部分は今後も私たちの間に残り続け、それを乗り越えて行け
るのかという疑問を今後も投げかけてくる事でしょう。

   

 最近の事をいくつかこまごまと
 AI作画に関する問題がいくつか進展を見せつつあります。
 海外の掲示板では基本的にAI絵を禁止と言う所が大勢を占めたようです。理由としては、
そのあまりの情報量の多さから掲示板が飽和してしまって麻痺状態に陥るため、のようです。
同様に、ネット上での小説公募サイトにAI作文による投稿が殺到し、受付を停止せざるを得
ない状態になりました。基本的にAI作文とは既成の文章の改変であり、盗作認定されていま
す。しかし、審査側がそれを指摘し排除するマンパワーが絶対的に追いついておらず、サイ
ト自体の休止となったのです。
 日本においては、AI作画による同人データ販売のゴールドラッシュとなっていましたが、
AI作画の同人販売をランク外にすることで歯止めをかけようとしているようです。つまり、
日本においてはまだ排除という強硬手段には至っていないと言うことですが、遅かれ早かれ
法令の整備によってブレーキがかかる現象であるので、一過性のブームと見るべきでしょう。

   

 しかし、日本の法改正の遅さと言うのは何かにつけ遅すぎると評判で、ストーカー規制法
等は成立から改正まで30年以上かかってようやく物になるレベルになってきたと言えます。
昨年、ネット上での誹謗中傷に関する法令の改正がようやく施行され、情報開示請求から半
年で結審するようになりましたが、それでも収まる気配がありません。市内で某氏の誹謗中
傷に関し告訴された人物がいると言うニュースを聞きましたが、これなどは時期的に1年以
上前の動きが出てきただけで、実際の法改正の効力が出るのは春以降です。果たしてAI作画
に関する具体的な法令がいつできるのか、またその間に日本の絵描き達の土壌はどこまで破
壊さえてしまうのか、想像もつきません。
 長期的に心配なのは、このような状態で絵描きを目指す人が減少して人材的に枯渇してし
まうという点です。ユーザーは残酷で、物が無ければクリエーターを援助する(成果物を購
入する)事が基本的にありません。出版社にしてもそれは同様で、クリエーターが恵まれな
いからと言って助ける人は減っています。政府がオタク文化を助成するような事を言ってい
たのは今は昔の事で、クリエーター側もお上にかしずく事を嫌って手を切ってしまい、結局
は現在の状態を招きました。バブル景気の時の様にみんながいつまでもこの状態が続くと考
えていたのでしょう。具体的に将来に向けて何をすべきなのかという提言は何も出てこず、
なるようにしかならなかった、と言えます。

    

 ここ数週間、身辺が騒がしくどうやらネット内で騒動を起こす者がいるらしいと分かって
きました。どうやらその人物は私の情報を使って暴れまわったようで、騙された人達が私の
私生活に危害を食わえているという事のようです。まず、そうした動きで疑問なのがどうし
て情報開示請求のような決定的で確実な手段をとらず私に責任転嫁するのかと言う所です。
 私に情報提供してほしいという呼びかけも無視されていますが、そういう部分も考えると
全体としてのなれ合いがそうした結果を生んでいるように見えます。つまり、私から情報を
盗み出す事が面白いし利得があると考えている人たちが悪ふざけをしているうちに、本当の
精神障害者がそのコミュニティーに混入してしまい気が付いたら自浄作用の及ばない手遅れ
の状態になってしまったのでしょう。一体彼らはどうするつもりなのでしょうか。何処かに
逃れればまた元通りの日常が返ってくると思っているのでしょうか。
 残念なことに、最も被害を受けた私の手で事を収集できる時点は過ぎてしまったのではな
いかと思えます。勿論、私は私の人生を正常に戻すために今後も関わらざるを得ませんが、
そういうネット上の荒らし行為ではなく、法的な解決方法を望むものです。それが成れば、
その後は前記の問題に私なりの方法で具体的な助力が出来るのではないかと思えます。