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メカデザイナー山本薫のBlogです~2006・11・30 お仕事募集中 sp2q6z79@polka.ocn.ne.jp

エアフロー

2015-08-29 08:44:05 | 日記・エッセイ・コラム
 ● 部屋のエアフロー

 今年の梅雨が終わるころ部屋の模様替えをしました。
風の通り道と換気を考えておかないと夏の間の高温でまたPCが持たないと考えたのです。
私の部屋はアパートの地上から離れた階にあるので、風当たりは良いのですが窓を開けると室内が
外から丸見えになるので今まで半開きの状態でした。これではせっかくの風が入ってこないので、図
のようにカラーボックスを窓際に並べて窓を全開にできるようにしたのです。
 結果から言いますとこの試みは成功しました。PCもCPUのグリースを塗りなおしたことも手伝っ
て作動しなくなると言う事態は避けることができたのです。
また、天幕を張って熱い空気をエアコンの方へ流れる流路を作り、これも成果があったようです。
 今年の夏は世界的に酷い熱波で、一説では観測が始まって以来のものだったそうです。夏になる前
に対策をとっておいて良かったと思いました。
 ただ、重い物を持ち運びすると首が痛むので作業は3日かけての大仕事となりました。首がなんとも
なかった頃なら一日で済んだ仕事なので、体力の減退よりも不自由な体を自覚することにもなりました。

 このエアフローという概念は自作パソコンの分野でしきりと使われていた言葉で、空気の流れを設計
に組み込んで冷却の効率を上げるという考え方です。最近では省力型のCPUも増えて無理な使い方
をしない人にとっては縁のない言葉となりつつありますが、メカを考える時には必ずと言っていいほど
関わりが出てくる概念でもあります。
 例えば、乗り物のエンジンを動かすと廃熱が出るので冷却しないとエンジンの性能が上がりません。
エンジン自体も空気を吸い込んで燃料と燃やした後に排気します。メカと空気の流れと言うと一般に
空気抵抗の方を思い浮かべますが、それ以上に内部の空気の流れが重要なのです。
 アニメやゲームのメカデザインにそこまで考えに入れる必要はほとんどなく、エアインテークや
排気口はデザイン上のアクセントとして使われているのが現状で、実際に役に立てる機会にめぐり合い
にくい概念と言えるでしょう。
コメント
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