自然を愛して

田舎暮らし

菊と昆虫

2014-11-17 15:44:46 | Weblog
  
小春日和のある日、大輪の菊にオオカマキリが止まっていました。
珍しいので写真を撮りたくてカメラのシャッターを押しましたら、傍にあったコスモスに綱渡りならぬ枝渡りをしました。
ゆらりゆらり揺れる枝に前脚でぶら下がりながら身体を支えながら進みました。
小川に落ちないかと10分ぐらい見つめましたが、無事からだを整え一安心
前脚は捕獲するための鎌やハサミになっていて、後脚は飛躍用に発達しているそうですが脚の強さにびっくりしました。

 
玄関前に咲いている白菊に全身がきれいな淡緑色のバッタのような虫が止まっていました。
図鑑を見るとツユムシに似ていると思いますが?


初時雨の朝、黄菊の露が美しく輝いていました。


藪内佐斗司彫刻展

2014-10-27 14:52:37 | Weblog
   
島根県立石見美術館(島根県芸術文化センター「グラントウ」内)
「いのちをむすぶ童子たち」開催10月4日(土)~11月17日(月)

東京芸術大学院文化財保存教授:藪内佐斗司氏はNEKテレビの趣味Do楽「ほとけの履歴書」に
出演され時々見ていましたので、今回は彫刻家としての作品を鑑賞したいと思って益田市まで出かけました。

島根県では若い人に良く知られている島根県立美術館にある縁結びの象徴として人気のある野外彫刻
《宍道湖のうさぎ》が有名です。
また奈良県のマスコットキャラクター「せんとく」のデザインを担当された作者でもあります。
 
  
               (フラッシュ禁止で撮影できました)

Ⅰ、こころとからだ
企画室の入り口に「せんとくん」の兄:鹿坊がお出迎えです。
展示室では多数の作品があり、表情やしぐさがとても愛らしい童子
そして《守銭童子》は「吾唯足知」に諭されました。
(知足のものは貧しいといえども富めり、富ありといえども貧しと知足の心を)

好きな童子は龍神童子 朝露童子 葉風ひこ・葉風ひめ 鰻のぼり
童子の技法は伝統的な木彫の手法で材料は檜、漆と顔料で彩色され、灼熱の肌をしています。
《宍道湖のうさぎ》のように「連続性」を表したシリーズの作品もありました。
《犬モ歩ケバ》は表われては消えていく不思議な犬の姿でした。生きものの命は儚いものですが、
この作品は空間に永遠性が生まれることを表わしているみたいです。

Ⅱ平成伎楽団
仮面舞踏集団「平成伎楽団」
天平時代の仮面楽劇に用いられた「伎楽面」に強く惹かれた作者が、せんとくん応援団として舞踏集団が結成されました。
各地で活発な公演を繰り広げているそうですが、今回は島根県芸術文化センター「グラントウ」開館記念9周年記念祭で
「平成伎楽団」と石見神楽のコラボ公演が10月12日に実現されました。
  
    
 
大魔王(高さ3.6m)         九尾の狐(高さ4m)



彫刻家藪内佐斗司氏は平櫛田中賞(ひらくしでんちゅう)を受賞し、全国約100カ所の公共空間に作品が設置されています。
島根県では江津市桜江町水ふれあい公園「水の国」、松江市玉湯町玉造温泉街などにあります。
旅行するときは気を付けて鑑賞するのもいいですね


出雲文化伝承館

2014-09-30 16:34:57 | Weblog

出雲大社へ参拝に行くとき、出雲地方の特有の築地松(ついじまつ)に囲まれた白壁の大きな建物には
何があるのかしらと思いながら通過していましたがやっと行ってきました。
平成3年に出雲の歴史と文化に触れることが出来る憩いの場所として開館されたそうですが、敷地には
出雲平野の大地主の母屋と長屋門、庭園を移築したほかに松平不昧公が愛用した茶室「独楽庵」と路地、
現代を代表する数寄屋建築の茶室「松籟亭」、文化財や美術品を展示する展示室などがありました。
●出雲屋敷
明治29年に建てられた江角家を移築されたもので、南に面する大戸口を入ると広い土間に立派な欅(けやき)の大黒柱、
黒松の重厚な梁組が風格を表しています。建物の南側は、三の間、二の間、書院と座敷が続く三間造りです。
書院からは出雲流庭園が見渡せます。お座敷でのんびりと会話を楽しみながら庭園を眺めているグループ、
家族でひと休憩とそれぞれが落ち着いた時を過ごされていました。
裏側は居間や納戸があって日用道具も少々展示されていました。欄間は、表座敷と違って居間には画が描かれていていました。
 
大戸口(出入口)                      表側の三間続きの座敷 
 
 
床の間の横                         南側の縁側から                               
                         
  
表部屋と居間の間の格子戸 土間に布志名焼の水甕   昔の徳利、火鉢、行李など

  
居間の飾り棚≪枠樽(わくたる)・行器(ほかい)餅をいれ≫ 居間からの庭     平書院            

 
客間の欄間                          居間の欄間  

●出雲流庭園
座敷の北西に設けられている庭園は回遊式の平庭枯山水形式で、巨大な飛び石や短冊石による豪快な平面構成を示しています。
植栽は黒松を中心にモッコク・ヒバ・モチなどの緑樹ですが、初めて出雲流庭園を眺めました。
出雲平野は山陰屈指の穀倉地帯と言われるだけあって豊かですね!
また古代出雲の国と言われるだけあって伝統を大切にしておられるます。
 

●独楽庵(どくらくあん)
千利休が名橋・長柄(ながら)の橋杭を得て宇治田原に建てたと伝えられている茶室(復元)を
不昧公によって譲り伝えられた名席だそうです。
路地庭は不昧公が考案した三関三露(さんかんさんろ)と称される導入部を配したものです。
お茶室には造詣がなくじっくり見学しなかったことが残念でした。
 
独楽庵                             庭

 
 
  
●松籟亭(しょうらいてい)
お庭を眺めながらお抹茶を一服しました。床の間には掛け軸、茶花はシュカイドウと実のある小枝が活けてありました。
美しい和菓子はとっても美味しく満足して頂きました。
帰宅してから私も裏庭に少々咲いていたピンクの可愛いシュウカイドウをさっそく活けました。
       

長屋門から入り、中央に出雲屋敷、奥に行くと二本の大木を中心に右に企画室、左に松籟亭・独楽庵があります。
 

●展示室
有馬侃(ありまただし)回顧展
7月26日から9月23日まで開催されていたので鑑賞することが出来ました。
出雲市を代表される洋画家。仁摩高校、出雲高校の美術教諭を勤め、東光展、日展を中心に活躍されました。
55才で上京された後に日展の審査員や評議員を勤め、平成15年から東光会の理事長に就任され方だそうです。
平成15年84才で急逝された画伯の回顧展ですが、作品は島根県を題材された作品が多くありました。
印象に残った作品は「仁摩町風景」「ひととき」「晴れゆく山」緑の色彩の変化を楽しみました。


次回の展示室
特別展「出雲焼の美」10月18日~11月30日開催
出雲文化伝承館にはそば店が二ヶ所あります。次回はそば好きの夫を誘って「出雲焼」を観に行きたいと思っています。

石見地方では大田市温泉津町「やきものの里」で「秋のやきもの祭り」が10月18日・19日に開催
19日には登り窯で焼き上げた作品を窯出し即売されますので賑やかです。

赤紫蘇ジュース

2014-08-21 10:51:38 | Weblog
  
炭酸水で薄めたジュース      水で薄めたジュース

今年は畑の雑草と一緒にシソがたくさん生えましたので、無農薬の赤ジソを収穫して安心してジュースを作りました。
赤紫蘇ジュースはルビー色のように美しく氷を入れて飲みますと爽やかですっきりします。
縁側で庭の緑を眺めながら至福のひとときを楽しみ猛暑と長雨にも負けず夏を元気に過ごしています。

材料
赤紫蘇400g、 水2リットル、砂糖900g、蜂蜜りんご酢(りんご酢、米酢でも良い)500ml

作り方
1、赤シソは葉だけ摘み取りきれいに洗います。
2、大鍋に水を沸騰させその中にシソの葉を入れ、あくを取りながら中火で五分間くらい煮ます。
  赤い色素が湯に溶け込み赤シソの葉が緑色に変わります。
3、ボールを下にざるで煮汁を濾します。
4、濾した煮汁を再び中火にかけ砂糖を加えます。良くかき混ぜて砂糖が溶けたら火を止めます。
5、冷めてから蜂蜜りんご酢500mlを加えかき混ぜると出来上がりです。(鮮やかなルビー色に変わります)
6、出来上がったら保存瓶に入れて冷蔵庫で保存します。(コップに注ぎやすいように500mlの瓶にも保存しています)
  お好みで水を薄めても炭酸水を入れてもいいです。

栄養価と効能
赤シソはビタミンB、カルシウム、カリウムなどの栄養素を含み、β-カロチンの含有量は非常に多く抗酸化作用があり、
癌の予防に効果があると言われています。
カリウムは高血圧予防に、香りのペリルアルデヒドは臭覚神経を刺激して胃液の分泌を促し食欲増進させます。
蜂蜜りんご酢は酢のクエン酸は疲労回復、血液サラサラに効果があり高血圧予防にりんご酸、酢酸、コハク酸も含まれ
新陳代謝を高める効果や利尿作用、血糖値の上昇を抑える効果があるそうです。


畑の赤シソ
シソは原産地は東南アジアですが、日本には中国から縄文時代に伝わったと言われています。
繁殖力が強くいつの間にか増えていました。
独特の香りで虫はつきにくいと思っていましたが、ハスモンヨトウやベニフキノメイガの幼虫
ハダニやバッタも天敵になります。

「板締の世界」特集展

2014-07-04 16:17:16 | Weblog

出雲大社東隣りにある島根県立古代出雲歴史博物館で「板締の世界」特集展が
6月6日(金)~7月6日(日)まで開催されています。
古代出雲歴史博物館には現在では幻の染色技術となっている出雲藍板締(いずもあいいたじめ)
京紅板締(きょうべにいたじめ)の版木など一大コレクションが所蔵されているそうです。
出雲地方は藍染が盛んだったことは知っていましたが板締染の技術はどんなものか興味津々で出かけました。

板締染とは
模様を彫った版木と版木の間に布を挟み、締めつけた版木と布を染料で染め上げます
出雲藍板締は染料の藍が入った藍甕(あいがめ)に入れて染め、
京紅板締は締め枠を大きな桶に入れ、柄杓で紅花液を何度もかけて染め上げるそうです。
出雲藍板締、京紅板締は片面彫り(地白)、両面彫りは(地染まり)です。
※「地染まり」は全体に色が付き、文様を色抜きにしたタイプです。

板締の文様
古代出雲歴史博物館に所蔵されている藍板締版木は176種類の文様があり、
京紅板締版木330種類の文様があります。
吉祥文が中心ですが、『源氏物語』や『伊勢物語』の王朝文学や能の演目の背景を持つものなどがあります。
版木に彫られた文様は竹に虎(国登録有形民俗文化財)木賊兎(とくさうさぎ)、波兎、流水・楓、
蝙蝠(こうもり)・井桁絣(いげた)・捻じ(ねじ)梅に扇面、蝶ちらし、宝尽し小槌、車・桜
源氏香・楓・牡丹、八橋(やつはし)、「月文」字・桜・雪華文、絣、松竹梅・「寿」文字、流水・菊・桜・楓、
旗・錨・撫子、蔦などです。
文様には意味があり、組み合わせなど観ているとおもしろいです。

用途は藍板締(てぬぐい・仕事着など)、京紅板締(小紋の下の内着・長襦袢など)です。
仕立てある紅板締の内着は(19世紀)、時代劇で紅い長襦袢を観る感じでした。

歴史は古代中国(唐)から技術が伝わり、正倉院には板締染の技法を用いて作られた裂(きれ)が残されています。
平安時代中期に織物に変化してから技法は廃れ、再び江戸時代に庶民が用いる板締染として復活しました。

中国藍夾纈(あいきょうけち)
中国藍夾纈の文様は多くの子供が授かることを祈願した文様や、
清末期から中華民国の初期にかけて流行した京劇など戯劇の内容です。

好きな作品
嬰戯図(えいぎず)被面 「百子図」(ひゃくしず)
布団表が16種の嬰戯図から構成されていて、図により子供数は異なりますが、合計100人描かれているそうです。
とっても可愛い子どもたちでした。

筒描藍染展示作品
布団表「鶴亀松竹梅 雪輪に家紋」20世紀(昭和時代中頃)
縁起の良い吉祥文を描き中央上に雪輪に家紋が入っていました。

出雲地方では嫁入り支度に筒描藍染の布団表などを持たせるため紺屋も多くあったそうですが、
現在は島根県無形文化財保持者長田茂伸氏の工場一軒だけです。

「筒描藍染体験」講座 講師長田茂伸氏
筒書藍染体験に初めて挑戦しました。
デザインを下書きして筒袋に糊を入れ、筆を使うように糊を絞り出しながら描き文様を白抜きに藍で染めますが
絞り出すコツになれなくて悪戦苦闘でした。塗りつぶすところは糊を付けますが、斑になってしまいため息が出ました。
先生が花びらだから乾くとまた違った感じになるから大丈夫と言って下さいましたが、個性的な作品になり満足しています。
大判サイズのハンカチですので丸盆に茶器を置き、ほこりにならないようにハンカチを被せたいと思っています。

古代出雲歴史博物館の体験工房には藍がめが設置されています。また藍染体験講座がありましたら参加したいです。

再興第98回日本美術院展覧会

2014-06-24 16:15:31 | Weblog
 
           今にも雨が降りそうな風景
昨秋開催された島根東展(足立美術館)に行く機会を逃し、島根(西)展で開催された今井美術館に夫婦で
温泉津町、川本町線方向から車で出かけました。途中には断魚渓もあり、山々の緑を眺めながら自然を楽しみ、
伝統のある日本美術院の素晴らしい作品を満喫して来ました。
今回、心に惹かれた作品は今までと違った画家だったので、画風を調べたくて購入していた院展作品集の本を出して暇なとき観ました。

心に惹かれた作品
「流水幻想」今井珠泉 内閣総理大臣賞 
右側の一面の氷は真冬を、左側は溶け始めた氷の裂け目から深青の海面が現れ、月が煌々と照る場面はシンプルですがとても神秘的です。
94回の作品の静日(イヌワシ)静夜(流水)は同じ作風ですが、イヌワシが飛び、流氷の海面、月の位置が違いますが、前回より奥深さを
感じました。

「旅の夕」梅原幸雄
エキゾチックな魅力が漂う神秘的なインド女性の群像が描かれていますが、サリーを着用した美しさに凛とした姿が
目に飛び込んできました。
平山郁夫画伯に師事され早くから才能を開花された方だそうです。
91回の「祈りの道」96回「せせらぎ」97回「水無月・奥入瀬」は水をテーマに描かれ力強い作品が多いと感じました。

「寂光」那波多目功一(なばためこういち)
空の色、水辺の色、菖蒲の色の色調が良く、菖蒲の蕾と水辺の草に白い光が差し、構図が落ち着いていました。
那波多画家の画風は写生に基づく繊細で優雅さが特徴で四季の花をモチーフにした作品が多いそうです。
作品集の中では92回「惜春」94回「待春」96回の「驟雨」97回「爛漫」優雅さを感じました。

「ゼウスの世界」西田俊英
ロシア皇帝がかつて愛したといわれたボルソイ犬が気品と気高さをたたえ、じっと見つめる視線が繊細に描かれ、
美しい犬の姿が素晴らしく画の側にたたずんで鑑賞しました。

98回の展覧会は6月8日に終了しましたが、毎年9月に東京展から始まりますので
秋には足立美術館で99回を鑑賞できるのではないかと楽しみにしています

菰沢(こもさわ)オートキャンプ場」
  
帰りは今井美術館のある江津市川平町から浅利方面に進んで「菰沢(こもさわ)オートキャンプ場」に車を止めて、
白い穂のチガヤが一面に広がる中をのんびり散策しながら池に咲くスイレンを眺め休憩して帰宅しました。

マタタビ
 
川本町に入る山の道沿いに白い葉っぱが付いているめずらしい樹木を見つけました。
夫が「マタタビ」だと教えてくれましたので車を止めて写真を撮りましたが、蔓になって垂れ下がっていました。
葉は蔓状の枝に互生し、葉柄があり、形は楕円形で細かい鋸歯を持っていました。
花は白梅のような形で葉っぱに隠れるように咲いていました。
実は猫が好むそうです。

島根県立美術館開館15周年記念「水辺のアルカディア展」

2014-05-24 21:47:18 | Weblog
開館15周年を記念した企画展「水辺のアルカディア ピュヴィス・ド・シャヴァンヌの神話世界」
6月16日まで開催されています。
ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(1824~1898年)フランス第二の都市リオンで生まれ19世紀フランスを代表する壁画家です。
イタリア旅行とき、ルネサンス時代のフラスコ画の壁画に感銘を受け画家になりました。
フランスでは湿気が多いため、壁画はカンヴァスに描いた絵画を壁に貼り付ける手法を採用し手がけた壁画装飾は
マルセイユ美術館、パンテオン、リヨン美術館、パリ市庁舎など。
手元に残す目的で縮小版も制作しています。
展示会場では壁画を再現したように実際の壁画の写真とシャヴァンヌ自身が壁画を再制作した油彩画作品や
多数の素描も展示されていました。
自然と人間が調和し生きる理想郷(アルカディア)を描き続け、ゴーギャン、ゴッホ、スーラ、ピカソなど次代の巨匠や
日本近代洋画家の黒田清輝、藤島武にも多大な影響を与えたそうです。作品を観て感じとることができました。

展示内容
Ⅰ.最初の壁画装飾と初期作品(1950年代)
Ⅱ.公共建築の壁画装飾へ(1860年代) アミアン・ピカルディ美術館
Ⅲ.アルカディアの創造(1970~1980年代) リヨン美術館の壁画装飾へ
Ⅳ.アルカディアの広がり(1890年代) パリ市庁舎と日本のへの影響

好きな作品
「諸芸術とミューズたちの集う聖なる森」
1884-89年頃年頃制作、油彩、カンヴァス、93.0×231.0㎝、シカゴ美術館蔵

             ロビーで撮影
日本初公開。シャヴァンヌの最高傑作のひとつとされています。シャヴァンヌが故郷のリヨン美術館のために描いた円熟期の作品。
黄金に輝く夕暮れの光を受けて、山深く静かな湖に三日月が映り、柱廊の前に建築・彫刻・絵画の化身が佇み、
その周囲に芸術に霊感を与えるミューズ(ギリシャ神話で、文芸・学術・音楽・舞踏などをつかさどる女神たち)が
集ってポーズをとっています。牧歌的情景に白く透けるようなミューズを見つめているとホッとする気分になります。

   こども鑑賞ガイドブックより(企画展の入り口に置いてあります) 
悲劇をつかさどる女神メルポメネ、天文をつかさどる女神ウラニア
抒情詩と歌をつかさどる女神エウテルペ、恋歌をつかさどる女神エラト
喜劇をつかさどる女神タレイア、舞踊をつかさどる女神テルプシコル
建築の化身、彫刻の化身、絵画の化身
英雄賛歌をつかさどる女神ポリュヒュムニア、歴史をつかさどる女神クレイオ
叙事詩をつかさどる女神カリオペ、大地の精霊たち
親子で女神たちの名前を確かめるのも楽しいと思います

海辺の乙女たち
1879年頃制作、油彩、カンヴァス、サイズ61.0×47.0㎝、オルセー美術館所蔵
シャヴァンヌ円熟期の具像的様式を代表するものであって、古典的性が最も極まった形で示されています。
水辺に佇む3人の古代風の半裸女性を表し最も伝統的なイメージであるように思われますが、
革新的で非常に特異な作品だそうです。
各々がそれぞれ孤立してお互いに背をむけ、右の女性が上半身、中央の女性は古代の原型を元にしたミロのヴィーナスが
身に着けているような布を巻き長い髪をくしけずりながら立っている姿、左の女性は岩に横たわり夢想に落ちている様子です。
背景が茫漠として広がる海原と水平線を構成、岩に咲く小さな花も、静かにゆったりと流れる時間が3人の女性を引き立てています
(この作品は1996年東京都美術館で開催された“オルセー美術館展”で展示され親友3人で鑑賞した思い出の作品です。)

日本の美術館所蔵の展示作品
○島根県立美術館
  ≪休息≫ ≪聖ジュヌヴィエーヴの幼少期≫
○大原美術館
  ≪漁夫≫ ≪幻想≫ ≪愛国(習作)≫
○東京藝術大学
  藤島武二(模写)ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(原画)≪鶏サンド・ジュヌヴィエーヴ部分)≫ 
  小林萬吾(模写)ピエール・ピュヴィス・ド・シャヴァンヌ(原画)≪貧しき漁夫≫
○石橋財団石橋美術館
  【重要文化財】藤島武二 ≪天平の面影≫
○石橋財団ブリヂストン美術館
  藤島武二≪縮図帖≫
○国立西洋美術館(松方コレクション)
  ≪貧しき漁夫≫ ≪オーギュスト・ロダン≫ 
○岐阜県立美術館
  ≪慈愛(習作)≫
○東京国立博物館
  黒田清輝 
  ≪昔語り下絵(構図1)≫ ≪昔語り下絵(清閑寺景)≫ 
  ≪昔語り下絵(仲居)≫  ≪昔語り下絵(男)≫ 
  ≪昔語り下絵(舞子)≫  ≪昔語り下絵(男と舞子)≫ 
  ≪昔語り図面稿(手)≫  ≪昔語り図面稿(舞子半身像)≫
  ≪昔語り図面稿(男着衣半身像)≫ ≪昔語り図面稿(男の脚)≫
  ≪昔語り図面稿(手)≫ ≪昔語り図面稿(男裸体半身像)≫ 
  ≪昔語り図面稿(仲居全身像)≫ ≪(仲居半身像)≫
  ≪写生帖10号(京都旅行)≫ ≪写生帖12号(京都旅行)≫
     ※黒田清輝作品は展示替えがありました。

日本の美術館所蔵作品では≪聖ジュヌヴィエーヴの幼少期≫≪幻想≫≪貧しき漁夫≫≪天平の面影≫が印象に残りました。

牛乳豆腐の味噌汁

2014-02-28 10:31:38 | Weblog

関東・甲信地方は記録的な大雪になり(2月8日、2月14日)交通機関の乱れ、
農作物にも大きな被害が出ました。
私たちの町には影響はありませんでしたが、今年の寒さは身に凍みる程の寒さで
牛乳飲料量も減り、残っている牛乳で牛乳豆腐を作って温かいお味噌汁を作りました。

       

材料
手作り牛乳豆腐、ブナシメジ、竹輪、ねぎ、ゆず

牛乳豆腐の作り方


牛乳600ml 酢大さじ3 
1. 牛乳を鍋に入れ温めます。沸騰しないように70℃ぐらいになったら火を弱めます。
2. 酢を数回に分けて、回しながら入れます。
3. そっとかき混ぜていると水分と牛乳豆腐が分離しますのでそのとき火を止めます。(大豆豆腐と同じ)
4. ザルにさらしの布巾をのせて、水分を取り除きます。
5. 良く水分をこしたら器に入れ一晩置きます。(前日に作っておくと朝のお味噌汁作りが楽です。)

味噌汁
●お出汁が煮立った中にブナシメジと竹輪をいれ最後に牛乳豆腐とお味噌を入れます。
●お椀に注いで刻み葱と香りつけに柚子をのせます。
 沸騰すると粕汁のように形が融けてしまいますが、お味も良く暖まります。
 材料に竹輪の変わりにお揚げやふきのとうにしても良いです。
 ※ブナシメジ
 人工栽培で歯切れが良く風味にも癖がないためどんな料理にも合います。
 炊き込みご飯、春菊とゴマ和えも良く使います。

裏庭に11月頃出来たなめこ

菌床栽培の小さななめこをお店でよく購入してお味噌汁に使いますが、
つるつるして、だいこん、お豆腐ともよく合い大好きです。
でも、我が家で収穫したなめこはシャキシャキとした歯ごたえと香りが素晴らしくお吸い物に最高でした。
たくさん出来ると思っていましたら2回収穫が出来ただけでした。

夫に菌を購入して増やして欲しいと要望しましたら、
椎茸より栽培が難しく仮伏せが大事だとお友達に聞いてきました。
今年挑戦していただけるかしら


生花リース

2014-02-06 16:24:41 | Weblog

生花を使うリースを教わりました。
材料はカーネーション16本、ヒムロスギ、ベース/吸水性スポンジ
カーネーションは上下、左右、同じ位置に挿していき、下はボリュームを持たせるため花は7本、
上、左右の花は3本にして、空間全体にヒムロスギを飾りました。シンプル過ぎるかしらと思いましたが、
玄関上の内側に掛けると型板ガラスに映えて思ったより感じが良い作品になりました。
教室の友は飾り皿立てに飾っていましたが、落ち着いた良い雰囲気がでていました。
カーネーションは花弁植物ですが、長持ちをして3週間以上楽しめました。

年末に家庭で作ったリース

材料 
白バラ、ピンクバラ、ドナセラと黄色バラ、カスミソウとオレンジ、カスミソウの小さな花束を購入
足らないところは我が家の庭の葉や花の実を使えばといいと思っていましたが冬の庭は枯木、枯草ばかり、
あるのは水仙の蕾、葉牡丹、南天の実、千両の実、黄色のデージーが少々咲いているぐらいで
イメージがわかなくて断念しました。デージーだけ2本使用

花屋さんでゆっくり品定めして、バラ花を多く、可愛い葉っぱを購入すればカスミソウの隙間を埋めて
ドナセラの葉も半分に切って丸く二つ折りにして小さく使ったほうがバラの花も活かせたと反省・・・
今年は生け花の数をこなし、庭の花々を育みましょう。


カーネーションは母の日のプレゼントに送りますが、ハウス栽培で周年供給していて、
菊、バラと並び生産高を誇っているそうです。


しめ飾り

2014-01-15 15:59:28 | Weblog
  
最近は現代風な家に似合うモダンなしめ飾りが販売されていますが、昨年フラワーアレジメント教室でしめ縄をベースにした
しめ飾りを創りました。

材料
  しめ縄、水引、リボン、造花、ワイヤー、松、南天

作り方
1、稲の束を持って中心を決め稲穂を下に垂れるようにします
2、しめ縄に松を差し込みその上に南天をつけて細いワイヤーで留めます。
3、水引は輪に作りますが先を一本ずつ少しずらし、下は同じ長さに揃えて
  両端を持って輪にしてセロテープでまとめ(水引が重ならないで出来ます)
  ワイヤーで留めます。
4、リボンを作ります。(リボンの作り方)
  ● リボンの端を親指に1週巻いてセンターループを作ります。
  ● 親指を1週したらセンターループより大きめな輪を作り、リボンの大きさを決め左右で繰り返します。
  ● 2回目のリボンは、最初のリボンの輪より長く整えます。
    リボンに裏表がある場合は重なる部分で1度ねじると表の柄が出ます。
5、リボンをセンターループに地巻きワイヤー#26を通し斜めにつけます。
6、造花はリボンの中心の上に付けます。
我が家の建物は様式でないので室内の衝立に飾りましたが、現代風に創るお飾りは奥が深くて
おもしろいのではないかと思いました。


お正月は神様をお迎えするため毎年12月30日に玄関に注連縄を飾ります。
昔風の藁で作ったしめ縄を買って、夫が山から採って来たウラジロ・ユズリハ
ダイダイの変わりに自宅の畑で取れたミカンをつけて注連縄を創りました。
床の間の掛軸、鏡餅、神様のお供えも夫の役目です。
お正月が済んだら東京では七草の朝にお飾りを下ろしていましたが、田舎では鏡開き(1月11日)に下ろします。
1月12日に行われたとんど焼では各自家から持ち寄った注連縄、自治会館・神社の門松を燃やし無病息災を祈り
お餅を焼いて食べます。
今年も良い年でありますように願っています。

柚子(ゆず)

2013-12-22 16:18:37 | Weblog
     
12月22日は冬至の日です。寒い季節、風邪を引かないように柚子湯に入り、かぼちゃを食べます。
我が家には柚子の樹がないので親戚、知人から頂いましたが、今夜は小さな花柚子を浮かべ
香りを楽しみながら入浴をします。

   
写真は一ヶ月前に頂いた「獅子柚子」です。
果実は長径25cm、重さ800gあり、果肉は酸味が強いそうですが皮はごつごつして玄関に飾っていると
落ち着いて香りのある珍しい置物のみたいです。

年が明けると良く柚子味噌、柚子ジャムも頂くことがありますが、
ビタミンCが多く、風邪の予防や疲労の回復、肌荒れなどに良く
また、ジャムにはペクチンが豊富で水溶性の食物繊維があります。
下痢や便秘を予防する効果や、血液中のコレステロールを減らし動脈硬化や
心筋梗塞、糖尿病の予防にも効果があると言われています。


ことわざ
桃栗三年柿八年ゆずの大馬鹿十八年
桃栗三年柿八年とは、芽が出て実がなるまでに、桃と栗は三年、柿は八年、柚子は年数かかると言うこと。
何事も成し遂げるまでには相応の年月が必要だという例えです。

柚子の季語
「柚子」は秋、「柚子湯」は冬です

シサルチェア、アレンジ

2013-12-05 16:06:10 | Weblog
 
  フラワーアレンジメント教室で可愛いシサルチェアを作りました。

◆材料
シサール麻が巻いてあるチェア、プリザーブドフラワー(ローズ、ソーラーダリア、アジサイ、カスミソウ)
ピック

◆準備するもの
グルーガン、グルースティック
制作手順
1、ローズの茎を3~5mm残してきます。切った所にグルーをたっぷりつけて、チェア中央より右の所に置きます。
2、ソーラーダリアにクルーをつけてローズの斜め後ろに沿うように置きます。
3、アジサイを2等分します。半分はローズの周りにつけます。残り半分はチェアの左上にお好みの位置につけます。
4、かすみ草は小分けにしながらローズの周りやチェアの左上の所などにグルーでつけます。
5、ピック5本の内2本はワイヤーの長さを調節しカットしてローズの周りグルーでつけます。
 残りの3本は、ワイヤーを切りすてピックにグルーをつけてチェアの上へつけます。
贈り物にする場合はカードをクリップではさみローズの右後ろへ立ててグルーで固定します。

花の配置はその人好みでデザインすると良いと思います。最初に全体を決めてから作業をしたほうが良いです。
プリザーブドフラワーは造花よりやわらかい花びらですので指に力を入れないでそっと扱ったほうが良いと思います。

玄関に飾るため家にあった会席膳半月に出来上がったシサルチェアを中心に置きました。
雑貨屋さんでアートグリーンの葉っぱ、クマちゃん、ワンちゃんのサンタさんの小さな置物を購入して可愛く仕上げ
満足しておりますが、12月なり雪景色を考えたほうが良かったかなぁと思ったりしています

※シサル
 サイザル麻とも言いリュウゼツラン科の繊維植物、葉の繊維でできたものです。
 ベースの土台に良く活用され、アレンジベースの隠しに使っても大変便利なナチュラル花材だそうです。
※グルーガン
 スティック状の樹脂を溶かして接着する道具です。
 熱で溶けた樹脂が冷めれば固着するので、短時間の作業が可能です。
 リース、手芸に使用します。

西条柿(さいじょうがき)

2013-11-07 10:05:23 | Weblog
  
          ドライアイス方法の柿                          熟柿

紅葉の便りを聞き始めると島根県で一番人気の西条柿の収穫も終わりに近づきます。
柿の種類は豊富で甘柿の富有柿、次郎柿は日本各地で一番多く栽培され、これから本格的に収穫期に入ります。

●西条柿の特徴
 渋柿の一種で、そのままでは渋いので渋抜きをします。

●渋柿の脱渋方法
 温湯方法
  夫は2,3日で食べる量だけビニール袋に42℃の湯を入れ、その中に柿を入れてビニール袋の口はゴムで結び
  お風呂の湯(42℃)に12時間つけて脱渋して食します。
  我々が子供の頃はこの方法でしていましたが、ある日友人があの柿が食べたいと言ったことがありましたが
  懐かしいお味なんでしょうね・・・

 アルコール脱渋
  柿のへたの部分を焼酎の30~40%のアルコールにつけ、ビニールの中に入れ1週間ほど密封してその後封を開けます。

 炭酸ガス脱渋・ドライアイス法
  厚手のビニール袋に新聞紙を敷き、その上に柿を並べます。ドライアイスを新聞紙で包み凍傷にならないため厚手の手袋を
  はめて、絶対にドライアイスには触らないようにします。ドライアイスは柿の上にのせます。
  ヒモでしっかり結んで、ドライアイスのガスが抜けないようにし、温かいところに置くと4日くらいで渋が抜けます。
  途中では絶対開かないことです。
  最近はこの方法が多く、知人から頂いたときダンボールの箱に開封日が書いてありました。
  食べごろを間違わないと美味しく食べられます。

熟柿
 やわらく甘いので私の大好物です。1日に2個は食べてしまいます。たくさん採れた時は1個ずつ丁寧に冷凍します。
 真冬に入浴前に冷凍から出し、湯上りのときは硬くもなく融け過ぎてもなくて調度食べごろです。
 また、熟柿を皮と種を取りベース状にして冷凍して置き、暇なとき柿羊羹を作ることもありますが評判が良かったです。

                               
裏庭の柿  
我が家の柿木は10年前、裏庭につるし柿の種を植えたら芽が出た木と知人から50cm位になった挿木の枝を頂いて成長した木だそうです。
昨年は良く実をつけましたが、今年は不作でも秋の味覚を堪能しました。

◆栄養素
柿にはカリウム、ペクチン、カロチン、ビタミンCが多く含み、高血圧、疲労回復、風邪の予防、老化防止に効果があるそうです。
今年の冬は風邪に負けないように元気に過ごしましょう

駆け足旅行

2013-09-20 22:04:46 | Weblog
島根県西部は7月28日、8月24日の記録的な豪雨により被害が出て、JRも江津、浜田間が
不通になり代行バスで輸送していますが、そんな最中の9月に帰省した子供と晴れ間を見て
何とか1泊2日でドライブ旅行に出かけました。
1日目
浜田市(島根県)から高速道路を使用→広島県立美術館(広島市)→呉市海事歴史科学館(呉市)→
岩国市錦帯橋(山口県)→瑠璃光寺(山口市)
2日目
瑠璃光寺(山口市)→常栄寺庭園(山口市)→唐戸市場(下関)→唐戸ターミナル桟橋より連絡線→
門司三井倶楽部(北九州市)→門司港から巌流島(下関市)→連絡線で唐戸ターミナル桟橋→
赤間神社(下関市)→功山寺(下関市)→長府毛利邸(下関市)→角島(下関市)

内容
●広島県立美術館の展示は「ゴッホ展 空白のパリを追う」を題して
オランダ国立ファン・ゴッホ美術館(アムテルダム)の所蔵品52点を中心に展示。
そのうち36点が日本初公開でした。
自画像も8点あり、新たに弟テオの肖像画と判明した作品が1点展示されていました。
子供は広島城の写真を撮りに行くからと1時間ほど別行動をしました。
2005年東京国立近代美術館で「ゴッホ展」を鑑賞したとき、すっかりゴッホが好きになり
《夜のカフェテラス》が今も印象に残っています。短い時間でしたが至福のひと時を過ごせました。

●呉市海事歴史科学館(愛称は大和ミュージアム)
 
海上自衛隊資料館(てつのくじら館)潜水艦《あきしお》     青写真の設計図
やまとミュージアムの駐車場から撮影 
 
      やまと広場で撮影
呉は戦艦「大和」を建造した東洋一の軍港、日本一の海軍工廠の町として栄えました。
戦後は世界最大のタンカーを多く建造し、有数の臨海工業都市と発展しました。
館内では歴史、科学技術を知ることができ、操作シミュレータなど実際に体験出来ます。
零式艦上戦闘機62型、人間魚雷「回天」、戦艦の模型など男の子にお奨めの場所です。

●錦帯橋
  
錦帯橋の風景                                階段

鮎釣りでしょうか?夕暮れの水面が綺麗で見とれてしまいました

昨年は時間がなくて行けなかったので今年は夕方になりましたが日本三大名橋を見たくて行きました。
5つの木造の橋が連なる橋は全長193,3メートル、幅5,0メートルは遠方からも見ても美しい眺めです。
中央の3連は、迫持式(せりもちしき)といわれるアーチ構造。両端の2つの橋は反りを持った桁橋構造です。
歩きやすいのにびっくりしました。

●瑠璃光寺
子供は五重塔が好きで昨年見たのに、また夜景と早朝にも写真を写していました。
室町時代の建築としては装飾が少なく、優美なシルエットが評価され、
西の京・山口のシンボル大内文化を伝えています。

ホテルから撮影 山口市は山並みが続く落ち着いた町です。

●常栄寺(国・史跡名勝)
 
雪舟庭                                 南溟庭(なんめいてい)

 
聴松軒                                   四明池
                                      山口県指定天然記念物モリアオガエルの生息地

 
水墨画                                  雪舟の銅像

大内政弘が別邸として建てたものです。特に雪舟に命じて築庭されたと言われています
雪舟庭園は禅味あふれる日本庭園の代表作です。
本堂の北面に約900坪の広さで東西北の三方が山林あり、南側が開けた土地の中央に池泉を穿つ池泉回遊式庭園です。

南溟庭(なんめいてい)は創作の大家重森三玲が昭和43年築庭。石がX字状に配置し、
有機的な繋がりを持たせた一方、苔よる築山は方丈側を高くし、端部は州浜形にして動きを持たせてあります。
    ※島根県益田市は雪舟終焉地と言われ2つの雪舟庭園があります。(萬福寺、医光寺)

●唐戸市場

ふぐの市場としては有名ですが、タイやハマチの市場でもあります。
漁業者や農業者が軒を並べて販売している総合食料品センターのようです。
特に多数の海鮮屋台が出店し、お客さんが新鮮で好きなお刺身をどんぶりに入れて海鮮丼にしている売り場が一番人気でした。
私は日本海沿岸に住んでいるのでいつも海鮮丼はよく食べますので、レストランに行ってふぐ定食を食べました。
ふぐのにぎり、から揚げがとても美味しく、お刺身は冬に訪れて食べた方が良いのではないかなと思いました。
JR山陰線は旬になると下関のふぐ料理列車、鳥取のかに列車の切符を売り出しますのでそのときふぐ刺しを食したいです。

●旧門司三井倶楽部

関門海峡・巌流島トライアングル1日フリーパスを購入して門司に渡りました。
関門海峡では1日に700隻もの船が行き交うそうで船、関門橋も眺めるのも愉しいです。
子供は門司では駅舎を写したかったようでしたが、工事中で近くの門司三井倶楽部を撮影しました。
大正10年建築、木造2階建て本館(洋館)と附属屋(和館)から構成されており外壁の骨組みを
外に見せるハーフティンバー形式が特徴です。大正時代の建物はとても魅力的ですね。

●巌流島
 
宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘した聖地です。
決闘が行われた当時の巌流島は現在の1/6で面積はわずか17,000㎡でした。
明治から大正にかけて埋め立て工事が行われ今は103,000㎡です。
また、坂本龍馬とお龍は慶応3年(1867年)春、下関に世帯を構えていたとき
巌流島で花火を打ち上げたと、後年お龍が語ったと言われています。
武蔵VS小次郎像
武蔵像は下関の広瀬直樹氏、小次郎は岩国市の村重勝久氏がデザインだそうです。

 
宮本武蔵                       佐々木小次郎 
宮本武蔵の生まれは、兵庫県とも岡山県英田群宮本村とも言われている江戸時代初期の剣術家です。
生涯を剣術探究に捧げ、生み出した兵法が、太刀を右手に小刀を左手に持ち自在に操る二天一流の開祖です。
また、重要文化財指定の水墨画や工芸品を残しています。
佐々木小次郎は周防国岩国とも福井県足羽の生まれと、謎に包まれています。
中条流を学び、剣の天才で、自ら厳流と言う流派を興し、刃渡り90cm以上もある長刀を操り
小倉藩の指南役に抜擢されました。頭上から一気に振り下ろし剣先を翻して下から切る「燕返し」が有名です。

 
三菱造船                               コンテナ船              

●赤間神社

源平壇ノ浦の合戦に敗れ、わずか8歳で関門海峡に入水された安徳天皇が祭ってあります。
京都大原にある建礼門徳子の隠棲地、寂光院を訪れたときに源平壇ノ浦の説明を聞き、
我が子安徳天皇の菩提を弔い、終生を大原で過ごされたことを知って壇ノ浦の場所に行きたいと
願っていましたので子供が私の希望を聞いてくれました。水天門は鮮やかな竜宮造りです。
境内の中で私たちが知らなかったことは小泉八雲の怪談「耳なし芳一」の芳一堂があったことです。

●功山寺こうざんじ)

子供が誘った所ですが、初めて知ったお寺です。
鎌倉時代に創建、唐様建築の美しい仏殿は、わが国最古の禅寺様式を残しており、入母屋造り、檜皮葺き
一重裳階(もこし)です。国宝に指定されています。
毛利元就に追われた大内義永が自刃し、高杉晋作が伊藤文博ら率いて挙兵した所でもあります。
仏像も数あるようですが拝観期間は
秋期9月15日~12月15日
春期は3月15日~6月15日です。
ちょっと拝観できなかったのが残念でした。

●角島

山口県の北西、日本海にぽっかり浮かぶ、つつみの形をした、人口900人余りの島です。
白い砂浜とエメラルドグリーンの海が美しくテレビ番組や映画、コマーシャルのロケ地として
取り上げられているそうです。
山口県の島は多くありますが、青海島(おおみじま)が一番有名だと思っていました。

家路に着いたのは22時30分でしたが写真撮影が目的で充実した旅行でした。
夫との旅行でしたら駆け足旅行はできなかったでしょう。
子供は自分のカーナビを持参して父親の車につけ自由自在に楽しみました。


生花

2013-07-17 15:32:49 | Weblog
今年の猛暑は格別でニュースでは熱中症の話題が多く報道されてます。
我が家も涼しく過ごせるように木の枝が揺れているときは部屋中の窓を全開にして風を入れ
夕方は庭にホースで芝生、木々、草花に水まきをして涼を得ています。また生花も涼しさを感じる1つです。
今朝はカサブランカが畑で咲き始めたのでガラスの花瓶に挿しました。
大輪の花は良い香りを漂わせ優雅な気分にさせてくれます。
下駄箱の花は最後の紫陽花を使って簡単に飾っています。
    

六月のフラワー・アレンジメント

カサブランカを中心にピンクのガクアジサイ、白色のカシワバアジサイ、明るいブルーのアジサイ
可愛いトルコキキョウ、小輪のダリア、涼しさを感じる緑のナルコユリの葉、サンデリアーナです。
お花代はカサブランカ一本を二人で分けて200円、後は先生の家の庭花、生徒さんがご自分の庭から採って
持参され、たくさんの花々から選び私の好きな清楚な花が活けられ満足日でした。


カシワバアジサイは茎が細い場合は花が垂れますので茎にワイヤーを巻くとしっかりします。