自然を愛して

田舎暮らし

ジョロウグモ

2010-10-28 17:25:36 | Weblog
                         





猛暑も去った初秋の朝、竹塀に珍しい蜘蛛がいました。頭は真っ白な薄い真綿を被っている感じで、背面は黄色と黒の横縞模様です。
人の話では、ナガコガネグモか、ジョロウグモだと教えていただきました。1週間後、木々に5ヶ所も蜘蛛の巣がありました。
網は放射状に縦糸を張り、それに横糸を張っていく円網や三角形のものもあり様々です。
その中にいるクモは腹部が長い楕円形で墨黒の色に縦に黄色の斑紋模様があって、下は赤色で美しいのですぐジョロウグモとわかりました。
漢字では女郎蜘蛛と書くだけあって姿は雅やかで妖艶です。
巣の中では干しからびた虫が散らかっていましたが、獲物の食べ方は消化液を獲物の体内に注入して、液体にして飲み込むので食べ終わると
獲物は空っぽになっていて、小さいものは噛み潰して粉々にしてしまうこともあるそうです。
9月27日に観察をしたら残っているクモは2ヶ所になり、クモも色艶がなくなっていました。
クモは9月から11月頃までいると思っていましたが、ここ3日間雨が降り寒くなったのでいなくなったのしょうか?


クモの写真を撮ったので今回クモについて調べました.
クモの分類は界:動物界、門:節足動物門、亜門:鋏角亜門、網:クモ上網、網:クモ網目(蛛形網)、亜網:クモ亜網(書肺類)目:クモ目です。
特徴は身体が頭胸、腹部に分れ、足は8本あります。獲物を捕獲するため腹部から糸を出し網を作り、そこを巣にして単独で生活をしています。
雄は雌より小さく交尾するときは食べられないよう命がけです。雌は産卵して死ぬそうですが卵は見ていません。
そして耕作地圏においては農業害虫を捕獲しますので益虫です。

昔の子供とクモ遊び
戦後まもない田舎の子供は自然の中で良く遊び、クモの巣を見つけると獲物をクモの網に投げてすばやく捕獲する状態を観察したり、
巣を揺らすと巣に住んでいるクモが素早く逃げる様を面白く見つめていたそうです。
また、コガネグモを棒の両端に置いて戦わしたりもしたそうです。

コスモス祭り

2010-10-09 19:36:36 | Weblog
 
 


           そばの花                         三瓶山西の原のススキ

                 

島根県頓原町大字志津見にある東三瓶フラワーバレーで「コスモス祭り」が10月9、10日に開催されます。
前々日、家族で三瓶山にドライブに行き、「東三瓶フラワーバレー」まで足を延ばしました。
10haある広大な敷地には100万本の色とりどりのコスモスが咲き誇ると聞いていましたが、
広場一面にピンク、濃紅色、白色のコスモスが、秋風に優雅にゆれて見事でした。
ちょうど蜂がコスモスの蜜を吸っていているところを見つけたので、側に寄りましたが、
のんびり止まり逃げることなく写真を撮ることができました。
また、そば畑では真っ白なそばの花が咲いてきれいでした。

「コスモス祭り」のイベントに『出雲の国伝統芸能交流大会』あるので、夫は一人で見物に出かけました。
飯南町神楽同好会、奥出雲神代神楽社中が舞いましたが、石見神楽よりテンポは遅いそうです。
『うまいものコーナー』では手作りパン、山菜おこわ、たこ焼き、巻き寿司、やまといもコロッケなど買い
『いいなん秋の旬得々コーナー』でリンゴ1袋300円詰め放題を買ってかえりました。
他のイベントは『やまめのつかみ取り』『いも掘り』『ミニSL』『木工体験コーナー』など・・・
『飯南町の新米コシヒカリ300kgなど特産品があたる大抽選会』もあります。明日も開催されますので連休の一日を楽しんではいかがですか!
コスモスは10月中頃まで綺麗みたいですので、秋の澄んだ青空の下で自然を満喫してください。


国勢調査と老人

2010-10-06 22:52:18 | Weblog
平成22年国勢調査を10月1日に提出しましたが、国勢調査前のある日、テレビで国勢調査の宣伝ニュースを見ていたときのこと、
母が突然「国勢調査の歌」を歌い始めました。
「大正十年十月の一日には午前零時に国勢調査がおこなわる・・・」
その後に続く歌詞が思い出さないそうですが、どこかで聴いたようなメロディーだと思いましたら唱歌に似ています。
母も95歳過ぎてから、徐々に物忘れが多くなったと感じていますが、当時小学2年生ですのに良く覚えていたと感心しました。

早速「国勢調査の歴史」を調べてみましたら、大正十年は九年の間違いで、
第1回国勢調査は大正9年10月1日(西暦1920年に行われていました。唱歌も間違いなくありました。

第1回国勢調査は法律制定後から20年近くの年月が要し、国に挙げての大事業ですから、広報の一環として国、地方挙げての宣伝歌謡の募集が行われ、
そのうちの一部が「国勢調査宣伝歌謡集」として、当時の臨時国勢調査局から出版されています。
(唱歌、和歌、標語、川柳、都々逸から新磯節、新庄節、オバコ節、鴨緑江節、安来節、サノサ節など盛り沢山載せてあるそうです。)
国民も「文明国の仲間入り」を合言葉に意気込み名士による講演会、新聞の華々しい報道、旗行列、花電車、チンドン屋までが広報に活躍しました。
10月1日午前零時の前後には、各地ではサイレン、大砲が鳴り、お寺やお宮では鐘、太鼓を鳴らし、お祭り騒ぎだったようです。
母は今覚えていませんが、多分お寺の鐘か、お宮の太鼓は聴いていると思います。

老人のお話は「生き字引」と言われるように物忘れしない前に聞いておくと歴史の勉強に役立ちます。
国勢調査の歴史は「統計局ホームページ/国勢調査に関する詳細な解説」の中の“国勢調査の歴史”をお読みになると詳しく書いてあります。

       彼岸花の咲く風景