自然を愛して

田舎暮らし

北海道の秋

2015-11-30 18:04:42 | Weblog
11月24日、札幌は62年ぶりに積雪が40cm超え、冬到来を伝えていましたが、
今年は子供と一緒に北海道の紅葉を10月20日過ぎに楽しみました。
東京から新千歳空港に降り、レンタカーで私の好きなそうなコースを子供が選び
富良野、小樽運河、余市、函館を中心に旅を満喫しました。

後藤純男美術館 (北海道空知郡上富良野町)
最初に訪れたのが美術館ですが、札幌から紅葉が続く山々を眺めながらのドライブは素晴らしく感嘆しました。
後藤純男美術館に着くとすぐ十勝岳連峰の山並みが一望できるレストランでゆっくり食事をしてから展示室で作品を鑑賞しました。
後藤純男画伯は院展で理事もされていたこともあり、奈良、京都など日本の古都の風物や古寺を描いた作品、
季節ごとに様々な表情を見せる日本風景を描いた作品、雄大な中国の自然や歴史的な景観をテーマにした作品など
多様で奥行きの深い大作が展示されていました。島根に住んでからは院展を毎年鑑賞していますが、
改めて荘厳で神秘的な画風に圧倒されました。初めて観る法隆寺の百済観音、中国の天壇など目に留まりました。
子供は一度訪れているので「凄いでしょう。」と時々私に説明していました。
一人の画家の美術館を訪れるのも良いですね。
帰りはのどかな丘陵地帯を通過しましたが、今は何もありませんでしたが春はきれいな丘を見ることができるでしょう。

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小樽運河(小樽市)『都市景観100選』
大正2年「埋立て式運河」が完成。
(内陸に水路を掘ったもでなく沖合を埋立て、陸の間にできた水路に海上に停泊した船舶から貨物を乗せた艀(はしけ)を係留し、
人力で荷揚げをする方式)でしたが、戦後に入り衰退したそうです。
その後、埋立工事に着手、昭和61年に北海道17号線小樽線が開通。
散策路やガス灯が整備され、運河周辺は小樽の一大観光スポットに成長しました。
運河の両岸には煉瓦や札幌石で造られた重厚な倉庫群が立ち並び、壁につたわっている真っ赤なくずのはが
水面に映り美しい景色です。のんびり船で観光する人、人力車で散策する人など往時をしのぶ事が出来ます。
早朝でしたが外国人観光客を多く見かけ船から手を振っていました。
 

ニッカウヰスキー(北海道余市郡余市町黒川町)
小樽駅から車で30分。豊かな自然の中に歴史を刻む建造物など日本のスコットランドと称されニッカウヰスキーの聖地です。
建造物には乾燥棟(キリン塔)、粉砕・糖砕棟、発酵棟、混和棟、1号貯蔵庫、リタハウス
旧竹鶴邸(創業者夫婦が暮らした和様折衷の私宅の一部も見学できます)
ウイスキーの歴史やニッカの生い立ちなど展示された博物館や
ニッカ会館(レストラン、無料の試食できるコーナーや買物もできます)
敷地内の木々の紅葉は、竹鶴邸やリタハウスが一番きれいでした。
観光客も多く、NHK朝ドラの「マッサン」が放映されてから人気があり大変の人出でした。

大沼公園(国定公園)『新日本三景』
全国でも最も古い公園の一つで大正4年には、三保の松原、耶馬溪と共に新日本三景の一つに選ばれました。
平成8年に54年ぶりに小噴火した駒ケ岳(標高1,131)とその裾野に広がる大沼、小沼など湖などが織りなす風景は
繊細で柔和な印象を与えます。
駒ヶ岳には大きな火口があり、火口壁を取り囲むように剣ヶ峰、砂原岳、隅田盛があるため、
駒ケ岳は眺める方向によって峰の形が変わります。
大沼、小沼、じゅんさい沼は駒ヶ岳の火山活動によってできた湖、沼なので、湖岸線が複雑に出入りし、
また泥溶岩の一部が湖に浮かぶ126の小島なるなど、地形の骨組が細やかです
駒ヶ岳は山麓の森林はブナなどの温帯性の落葉広葉樹が多く、柔らかな景観を作り出しているそうです。
「大沼湖・小沼湖島巡り」を遊覧船で回り、説明を聞きながら駒ヶ岳が場所によって変わる美しさを眺めながら、
紅葉の木々に止まっているトビ、カワセミ、湖を泳いでいるカモなども見つけました。
遊覧船を降りてから公園広場から見る夕暮れの景色は神秘的で素晴らしく息を飲むぐらいでした。
公園は四季折々楽しむことが出来ますので、ゆっくり季節ごとに訪れたい場所です。


 

元町
元町界隈は坂の町ならでの魅力的な景色を繰り広げています。大三坂の近くにはエキゾチックな雰囲気があって
元町カトリック教会、函館聖ヨハネ教会と函館ハウスト正教会(重要文化財)があります。
石畳の美しいチャチャ登りの街路樹のナナカマドは通りを赤く染め、落ち着いた雰囲気を演出していました。
(上から眺めると良いです)
(チャチャはアイヌ語で老爺を意味で老若男女が腰をかがめて上がらなければならないほどの急坂を言うそうです)




五稜郭(函館市五稜郭町)『特別史跡』
北防備の目的で造られた日本初のフランス築城方式星形の要塞です。
五稜郭タワーから望むと良くわかります。
幕府と官軍の最後の戦いである函館戦争の舞台となった所です。
園内には復元された函館奉行所があり真っ赤なモミジがきれいでした。
4月の公園はソメイヨシノの桜が咲き誇り見事だそうです。


赤レンガ倉庫群(函館市末広町)『重要伝統的建造物群
函館のベイエリアに建ち並ぶレトロな風情あるレンガの倉庫群は明治20年ころから始まった営業倉庫でした。
北洋漁業はサケ、マス船団の拠点的な役割を果た函館と共に繁栄を極め、函館ドックや港町として人々の往来も多く
昭和40年に大きく発展しましたが、200海里問題で北洋漁業の漁獲量が削減され急速に衰て行きました。
昭和63年から、営業用倉庫以外は、ショッピングモールやビアホール・レストラン、カフェなど
商業施設として利用され「金森倉庫」が有名です。
近くに明治4年函館郵便局として建てられた建物があり、外壁全体に這うように伸びている蔦は
眩いほどの鮮やかな赤色で素晴らしいく横からも撮影しました。
今は「函館明治屋」(豊川町)ですが館内はガラス製品やオルゴールの販売などして制作体験コーナーもあるそうです。


ホテルのフロント
ハロウィーン用の飾りが目に留まりました。