自然を愛して

田舎暮らし

ヨズクハデ

2020-09-27 10:36:46 | Weblog
  
お彼岸にお姉さんがお墓参りに来られましたので、夫と三人で大田市温泉津町湯里の西田地区に製作された
無形民俗文化財団に選定されている「ヨズクハデ」を見物に行きました。 
「ヨズクハデ」の稲架けは、稲を架けた姿がヨズク(フクロウ)が羽を休める姿に似ていることから
「ヨズクハデ」と言われています。

丸太四本を四角錐に組み立て、下から順に稲を架けていき、どこの角度からも三角錐に見えることから
地元では三又とも言ってます。
伝説によると近くにある水上神社に祭られている二柱の神が台風の度に稲ハデが倒壊し、
悩んでいる里人に漁網を干す方法を教えたのがはじまりです。
性能として横風に強く、一度にお米五表分の稲が乾燥できるそうです。

10年前頃、見たときは10基近くあったと記憶してますが、初めて見るヨズクハデが青空に映えて
田園風景の美しさに感動して翌年の年賀状はヨズクハデの写真を使いました。

今年は大きなヨズクハデ1基と小さな可愛いヨズクハデを近くでゆっくり眺めていますと
松江から見えたご夫婦の方が「新聞を読み訪れました。そして温泉津の清水大師にも行きましたが、
雲海が見えることもあるそうで、すばらしい景色でした。」と楽しそうに話されました。

今年は「新型コロナウィルス感染症」で全国の行事は中止されることが多かったのですが、
保存会の人々が、がんばって立派なヨズクハデが見ることができ、田舎の行事を大切にされることに
頭が下がりました。    

行き方
JR湯里駅近くの国道9号線の交差点から県道201号南に約4キロあります。
江津方面からは福光から上村を通って西田方向に行くと楽です。

西田地区は石見銀山遺跡の文化的景観で評価されていますのでハイキングにも良いです。
ヨズクハデは9月末頃までです。

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