自然を愛して

田舎暮らし

夏みかん皮の砂糖煮

2008-05-24 20:53:56 | Weblog
夏みかんを母のお友達、夫の友人からたくさん頂きました。我が家も木が1本ありますが、木が若く実が余りできませんのでいつも下さいます。毎年ジャムを作っていましたが、今回は料理本も貸していただいたので砂糖煮を挑戦しました。
味が良くて萩で買った砂糖漬け、鹿児島で買ったザボンと変わらないほど美味しくできました。紅茶にもよく合います。



料理方法
  皮300g 砂糖400g
①皮を十文字の切り目を入れて皮をむき、白い綿はつけたまま細長く弓型に切ります。(形は好み)
②皮を熱湯に3分間つけ次に冷水に3分間つけます。このようにして、3回繰り返します。その後、たっぷりの冷水に一晩さらします。(大きな器を使用)
③鍋に水大匙1杯半と砂糖の3分の1を加え、弱火で溶かして蜜を作ります。皮を加え蜜をからませてふたをして弱火で20分煮ます。(鍋はホーロー鍋を使用)
④次に砂糖を3分の1量を加え、時々鍋を返しながらふたをしないで煮て、汁がなくなったら火を止めます。
⑤お皿に並べて残りの3分の1をまぶします。

石見神楽(例祭にて)

2008-05-15 16:36:05 | Weblog
毎年4月の最終日曜日に地元神社のお祭りがあります。氏子達がだんじりを引きお神輿を担いで地区を歩き神社まで行き石見神楽を見物します。
最近は少子高齢化時代でお神輿も担ぐ人も少なく、今年のおみこしは1台しか出ず寂しいと思いましたが、神社に着くと老若男女たくさん見え、子供さん連れで里帰りの人達もいて賑やかでした。
 
石見神楽の魅力は神話、古事記の物語を豪華衣装で華麗に舞い、お囃子の旋律はテンポの速い八調子が多くて豪快さもあって誰でも楽しめます。
出演は「温泉津舞子連中」です。歴史は新しい神楽団ですが若さがあり、元気があります。中学生も参加しております。

演目は
1、 「塩祓」
 神の御降臨を願う前に舞座を清める儀式で最初に舞います。

2、「塵倫」(じんりん)
 登場人物は二神ニ鬼の4人舞、鬼舞では代表的な神楽
 14代仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)時代、塵輪という身に翼を持ち自由自在に飛び回る悪鬼がおり、数えきれない
 ほどの人民を殺しておりました。天皇が高麻呂に監視を命じたところ、塵輪が黒雲に乗ってやって来たと奏上したので、
 天皇自ら天鹿児弓(あめのかごゆみ)、天羽々矢(あめのはばや)をもって高麻呂とともに、これを退治します。
 鬼が飛び回るだけあって衣装は肩幅が広く赤鬼も黒鬼も刺繍が豪華で新調したばかりか側で見ているとため息が出る
  ほど素晴らしいです。

黒塚
 登場人物は法印(ほういん)熊野に住む山伏
 剛力(ごうりき)法印とともに旅する召使の男
 悪狐(あっこ)那須野ケ原に住み、人々を苦しめる狐
 三浦介(みうらのすけ)
 上総介(かずさのすけ)
 諸国修行中の法印と剛力は、陸奥国那須野ヶ原を通りかかります。日が暮れたので一夜の宿に泊まりますが、間もなく
 狐が化けた女性に遭遇した二人は悩みを相談され、法印がこれに教えを説きます。
 剛力が女性の美しさに魅せられるうちに、白面金毛九尾の悪狐が姿を現します。剛力は狐に食べられ、法印は
 命からがら逃げ出します。その後、帝の勅命を受けた三浦介と上総介が、天の鹿児弓と村雲の宝剣の威徳により、
 見事悪狐を退治します。
 これは法印と剛力のやりとりが楽しい演目です。口上に「何々候」という会話が多くあり、
 また石見弁を交えての喋りも面白くて、 観客も剛力との会話を楽しみアドリブが皆を笑わせ大いに盛り上がりました。
 またでんぐり返しも多く取り入れ、 狐が出ると客席の所まで逃げだし汗がびっしょりでした。すごい体力と頭の回転の速さに
 若いことは素晴らしいと思いました。

大蛇(おろち)または八岐大蛇
 最後に踊る演目で大蛇数は場所によって違いますが、煙幕の中から大蛇が登場、口から火花も飛ばします。
 大蛇が素戔嗚尊と大格闘を繰り広げる壮大なスケールの舞いです。

 登場人物
 素戔嗚尊(すさのおのみこと)=須佐之男命(すさのおのみこと)
 大蛇4匹(会場、社中によって大蛇の数は違います)
 お爺さん(足名椎:あしなづち),お婆さん(手名椎:てなづち)
 娘(櫛名田比売:くしなだひめ=奇稲田姫:くしなだひめ)
 
あらすじ
 天照大神の弟の素戔鳴命は高天原から追放され、遠い出雲の国に降りた。
 出雲の簸の川を歩いて行くと美しい少女と老夫婦が泣いていたのでその理由を聞きます。
 老人は「私たちには八人の娘がいましたが、この地には恐ろしい八岐の大蛇が毎年現れ、娘を一人ずつ食べてしまう
 のです。その時期になりこの娘も食べられると思うと悲しくて泣いているのです。」といいます。それを聞いた素戔鳴命は
 「それならその大蛇を退治してやろう。私は天照大神の弟で今高天原からここに降りてきたばかりだ。そなたの娘を
 私の嫁にくれないか」と言います。
 老夫婦は「それならば、娘をさしあげましょう」と云いました。大蛇が女性好き、酒好きなことを聞きます。
 いよいよ火を吐きながら大蛇登場です。娘を近くに立たせ一頻り暴れまわった後お酒を飲み、計画通り寝てしまいます。
 素戔鳴命は静かに登場して、体を叩いて起こします。大蛇と格闘し巻き付かれても全ての首を(4匹)切り落とし、勝者に
 なります。尾の方から草薙剣が出てきますが、大蛇のいた所にはいつも叢雲がたなびいていたのは、
 この剣のためであったかと思い、天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と名づけ、のちに天照大神にお詫びとしてこの太刀を
 献上しました。
 狭い舞台で4匹の大蛇が出て圧倒されました。前では子供たちは大喜びで見つめ地元神社ならの微笑ましい光景でした。
                                    


老人のお話
 昭和18年に大水害がありました。その前は川は家の前にあって、お祭りには土手で競争馬が走り、近隣からも大勢の
 見物客が来ました。
 石見神楽は大田市の大屋社中で天井桟敷もあったそうです。お弁当は巻き寿司、角寿司などを作って持って行きました。
 近頃は馬を見ることはありませんが、昔は温泉津焼の土を運んでいたのでしょう。この話は母に聞きましたが、
 七十歳代後半の人に訊ねましたら、覚えていないけど姑さんから聞いたことがあるから間違いないそうです。
 今は川は位置を変え、家の前は小川で大川は田んぼの近くにあります。
 
 昔のお祭りは大きなイベントだったのですね。